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〔教 授 要 目〕

89001

物理電子システム基礎論(Fundamentals of Electronics and Applied Physics)

前学期 2−0−0  各 教 員

様々な分野の学部出身学生が集まる本専攻で勉学を行うにあたり,広い共通の基礎として身につけておく必要のある知識と概念について,オムニバス形式で講義する。対象分野は,材料物性,電子デバイス・集積回路,光デバイス,信号処理,機能集積システム,通信システムなどであり,これらに関連する研究分野を専攻する学生に対しては原則的に必修とする。学生の習熟度に応じて,習熟度別クラスを構成することがある。

89020

先端物理情報システム論(Advanced Information Processing)

前学期 2−0−0  各 教 員

物理情報システム専攻の教授要目を参照のこと。

89101

機能電子デバイスI(Functional Electron Devices I)

前学期 2−0−0  ○益  一哉 教 授・石原  宏 教 授・岩井  洋 教 授

徳光 永輔 助教授・筒井 一生 助教授・大見俊一郎 助教授

半導体物理,pn接合,ヘテロ接合などの基礎を概説し,MOSトランジスタ,バイポーラトランジスタの動作原理を詳述する。これらのデバイの直流特性,高周波特性などの電気的特性と物理的現象を論じる。さらに,集積回路の構成要素としてのこれらデバイスの現状と高性能化,高速化に対する物理的考察と実例を紹介する。MOSFETの微細化限界,スケーリング則はここで論じる。

89102

機能電子デバイスII(Functional Electron Devices II)

後学期 2−0−0  ○淺田 雅洋 教授・青柳 克信 教授・渡辺 正裕 助教授

ヘテロ接合を利用した化合物デバイスやその応用を論じる。さらに機能デバイスの基礎となるナノ構造や極微構造の物性を論じ,極微細電子材料における量子効果や単電子輸送などの新しい物理現象を利用した機能電子デバイスについても詳述する。

89044

機能材料・デバイス・プロセス特論(Advanced Materials, Devices and Processing)

前学期 2−0−0  ○石原  宏 教 授・岩井  洋 教 授・益  一哉 教 授

筒井 一生 助教授・徳光 永輔 助教授・大見俊一郎 助教授

有本 由弘 客員教授・杉井 信之 教授

最先端の電子デバイスや集積回路に利用されているシリコン,化合物半導体,高・強誘電体,磁性材料などの機能性材料について基本的物性や作製方法などについて論じる。さらに,最新の大規模集積回路や電子・光デバイス,量子効果デバイスを製作するための極微細加工技術について物理的基礎から将来展望までを講義する。

89103

VLSIシステム回路特論(VLSI Circuit and Its Design)

後学期 2−0−0  ○徳光 永輔 助教授・大見俊一郎 助教授・益  一哉 教授

集積回路の基礎となるMOSFETやバイポーラトランジスタデバイス特性の直流,交流特性を紹介し,回路設計に必要なデバイスモデリングを講義する。また,回路シミュレーション技術ならびにアナログ集積回路設計にについて講義する。集積回路設計論の実例と将来動向について論じる。

89115

先端機能材料光学(Linear and Nonlinear Optics in Advanced Materials)

西暦奇数年度:英語,偶数年度:日本語

前学期 2−0−0  梶川浩太郎 助教授

前半では,誘電体,金属,半導体材料における各種の線形光学定数 (屈折率,減衰定数,感受率),非線形光学定数の導出やそれらと光学物性の関係をMaxwellの方程式を出発点として学んでいく。後半では表示材料や光制御材料の分野で重要な液晶材料や非線形光学材料中の光の伝搬を議論し,それらの材料の光学物性について理解を深める。

89104

先端材料光物性(Optical Properties of Advanced Materials)

西暦奇数年度:日本語,偶数年度:英語

前学期 2−0−0  ○青柳 克信 教授・宗片比呂夫 教授

高機能で微小な光デバイスを研究・開発する上で理解しておく必要のある物理学的基礎知識(半導体物性,量子効果,光物性)を習得することを目的とする。受講対象者は,電磁気学基礎,および,半導体物性・固体物理・物理化学の中のいずれか1つを履修済みであることが望ましい。

国際大学院コース用科目

89105

オプトエレクトロニクス(Optoelectronics)

前学期 2−0−0  ○宮本 智之 助教授

光通信や光記録などの光エレクトロニクスシステムを理解するために,光デバイスの特徴と動作原理を講義する。受動光デバイスである光導波路や光ファイバの導波モード解析,能動光デバイスである半導体レーザの動作原理や特性,また,その他の光機能デバイスについて解説する。

89106

イメージング材料I(Imaging Materials I)

前学期 2−0−0  ○半那 純一 教授

情報システムにおける「情報」と「材料」の関わり,位置づけについて解説し,この立場からハードコピーを中心とした情報記録技術やディスプレイなどの情報表示技術を例に,これらの情報システムの原理,用いられる材料の基礎物性と材料設計の考え方について講義する。また,最新の技術動向についても述べる。ここでは有機半導体材料を中心に取り扱う。

89107

イメージング材料II(Imaging materials II)

後学期 2−0−0  ○梶川 浩太郎 助教授・半那 純一 教授

画像の入力,処理,記録,表示などの情報プロセスシステムに用いられる材料について講義を行う。特に,液晶材料,有機EL材料,非線形光学材料,プラスチックファイバ材料について基礎から応用まで解説する。

89046

ナノ量子フォトニクス(Nano-Quantum Photonics)

前学期 2−0−0  ○伊藤 治彦 助教授

ナノフォトニクスの必要性を説明し,その基礎となる近接場光と物質との相互作用について講義する。電気双極子相互作用モデルに基づき,近接場光学顕微鏡の原理とその特性について述べる。次いで,極微物質の代表として原子を取り上げ,近接場光を用いた原子制御・操作について学ぶ。

89009

量子光半導体デバイス(Quantum Photonic Semiconductor Devices)西暦偶数年度開講

後学期 2−0−0 小林 功郎 教授

量子効果を基礎とする光半導体デバイスについて,基本的な動作原理,特徴,構造,特性,応用分野との関連について理解を深めることを目的とする。前半では,量子光半導体デバイスの代表として,半導体レーザを取り上げる。低温(77K)でのGaAs-pn接合半導体による初めてのレーザ発振から,AlGaAs/GaAs二重へテロ構造による室温連続動作の成功,きわめて短い動作寿命の克服,横モード不安定現象の解明に基づく単一横モード化,長波長帯光ファイバ通信用の新しいInGaAsP/InP材料系の開拓,単一軸モード発振の実現などの歴史的な研究開発の跡を振り返る。特に,光ファイバ通信の光源として,研究開発から実用化の過程において,システム側の要求にデバイス側どう応え,総合でシステムの技術革新を達成してきたかと言う点に光を当てる。後半では,半導体レーザ以外の主要な量子光半導体デバイスとして,光変調器,光増幅器,波長変換デバイス,および集積光デバイスなどの動作原理と性能について紹介する。

89108

高機能光センサ特論(Advanced Functionality Photosensors)

後学期 2−0−0  ○半那 純一 教授・谷  忠昭 客員教授・高田 俊二 客員助教授

情報の入力デバイスとして有用な高機能光センサについて,前半では光センサを感度と解像力を軸に概観し,撮影に適した特性を有するセンサとしてカラーフィルムとCCDを取り上げて比較分析すると共に,機能材料からのアプローチとしてハロゲン化銀微結晶を用いた写真用カラーフィルムについて解説する。

89109

光通信システム(Optical Communication Systems)

前学期 2−0−0  ○小山二三夫 教授・植之原裕行 助教授

大容量光通信システムを構成するための構成要素,システム性能,大容量化のための多重化方式,ネットワーク構成,クロスコネクトなどについて解説する。幹線系大容量システムのみならず,光LANやネットワーク化の展望についても概観する。

89116

先端フォトニクス(Advanced Photonics)西暦奇数年度開講

後学期 2−0−0  納富 雅也 助教授

フォトニクスとエレクトロニクスの長所と短所を整理した上で,将来フォトニクスにブレークスルーをもたらす可能性を持ついくつかの技術分野に関して講義を行う。内容は,フォトニック結晶,マイクロ共振器,Slow Light,プラズモニクス,単一光子量子情報処理などで,各技術分野がどのような原理を用いており,従来の技術に対してどのようなブレークスルーを追及しているかを明らかにし,最先端の研究の到達点についても概説する。

89110

知的情報資源の活用と特許(Utilization of Intelligent Information Resources and Patents)

前学期 1−0−0  吉井 一男 講師(非常勤)

知的情報資源の活用という立場から,特許制度の法的な位置,「特許される発明」とは何か,特許制度を活用するための具体的・実際的な知識,更には簡単な明細書の書き方に至るまでを,豊富な具体例とともに解説する。

89018

物理電子システム特論(Lectures on Electronics and Applied Physics)

後学期 2−0−0未定(非常勤)

物理電子システムに関するいくつかの分野について,各界で活躍する非常勤講師が実社会における豊富な経験と学識にもとづいて,基礎から最新のトピックスまでを講述する。

89111

高周波計測工学特別講義(RF Measurement Engineering)

前学期 1−0−1 益  一哉 教授・未定(非常勤講師)

高周波(数GHz帯)における計測技術について,基礎理論の講述と,スペクトラムアナライザおよびネットワークアナライザを利用した計測に関する実習を行う。集中講義形式で開講する。実習機器の都合で受講人数が制限される場合がある。

89117

実装工学特論(Jisso Engineering)

後学期 2−0−0 益  一哉 教授・未定(非常勤講師)

実装技術は,材料工学,電気・電子工学,信頼性工学,環境工学などの広い学問分野に立脚する学際的技術分野であり,我が国が世界をリードしている分野である。本講義では,実装技術をリードする企業において,開発製造の最前線におられる非常勤講師が,実装工学に関する最先端のトピックスについて講述する。

創造物理電子システム特別実験第一 前学期 0−0−1  各教員89741

同             第二 後学期 0−0−1 各教員89742

同             第三 前学期 0−0−1 各教員89743

同             第四 後学期 0−0−1 各教員89744

(Laboratory Work in Electronics and Applied Physics I−IV)

修士課程学生を対象として,各教員の研究室において,実験を通じて主体的に研究を遂行する経験を積むことにより,基本的な理論,考え方,および,専門的知識を修得する。原則として各自の指導教員が担当する。

創造物理電子システム講究第一 前学期 2単位  各教員89731

同           第二 後学期  〃〃89732

同           第三 前学期  〃    〃89733

同           第四 後学期  〃    〃89734

(Seminar in Electronics and Applied Physics I−IV)

修士課程学生を対象として,各教員の研究室において,専門分野のテキストや,論文による輪講と,ディスカッション等を行うことにより,専門分野の知識や論理的な考え方,表現の仕方などを学ぶ。あわせて各自の論文作成にむけた研究テーマの選び方,進め方や,論文のまとめ方,研究発表の仕方等について指導および演習を行う。

創造物理電子システム講究第五 前学期 2単位  各教員89811

同           第六 後学期  〃 〃89812

同           第七 前学期  〃    〃89813

同           第八 後学期  〃    〃89814

同           第九 前学期  〃    〃89815

同           第十 後学期  〃    〃89816

(Seminar in Electronics and Applied Physics V−])

博士課程学生を対象として,各教員の研究室において,専門分野に関する高度な文献講読と教員とのディスカッションを通して,精緻な論理的思考力並びに議論する力を身に付ける。また,各自の研究テーマの選定や方向修正,ならびに主体的な研究遂行,さらには論文作成・研究発表について,より高度で実践的な指導を行う。

物理電子システム創造専攻インターンシップ第一 前学期 0−0−2  専攻長89048

同                   第二 後学期0−0−2  専攻長89049

同                   第前学期0−0−1  専攻長89113

同                   第後学期0−0−1  専攻長89114

(Internship on Electronics and Applied Physics I−IV)

学生が企業研修に参加することにより,材料物性,光物性・量子光学,ナノエレクトロニクス,電子デバイス・集積回路,光デバイス,信号処理,機能集積システム,通信システム,ネットワークなど,物理電子システムの実社会への関わりを習得させる。原則として,第一,第二は1〜3ヶ月程度の比較的長期な研修を対象とし,第三,第四は2〜3週間程度の研修を対象とする。大学における学習と研究に支障をきたさない様,指導教員と事前に綿密な研修計画の立案が必要であり,研修後には報告書の提出が必須である。所定の様式を参照のこと。

50140

技術マネージメント特論(Technology Management)

前学期 2−0−0  池田 佳和 特任教授

電気電子工学専攻の教授要目を参照のこと。

50137

イノベーション工学マネージメント特論(Innovation Engineering and Management

後学期 2−0−0  池田 佳和 特任教授

電気電子工学専攻の教授要目を参照のこと。


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