1. プログラムの概要
本特別コースは,医学・歯学と工学との境界領域に興味を有する人のみならず,人間を深く知った技術者として将来一般製造業で活躍したい大学院学生(主として修士1年)を対象とする。本コースの選択者は,入学した各専攻におけるカリキュラムの他,主として本学田町キャンパス(キャンパス・イノベーションセンター)で9月に集中開講される講義群(表2カテゴリーA)を選択受講するものとする。本講義群は,本学の教員と,東京医科歯科大学の教員が協力して実施する。本コースは現段階ではいわゆる「博士一貫コース」とは異なるが,既存専攻の博士後期課程への進学および東京医科歯科大教員との共同研究への参加を奨励する。また,希望者は,次年度4月〜7月に東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科で別途開講されている講義群(表3カテゴリーB)を受講することも可能である。
2. 履修方法
表1に記載された各専攻所属の学生および東京医科歯科大に原籍を置く学生は,以下の手順で,本コースを選択することができる。
(1) |
6月下旬に大岡山キャンパスおよびすずかけ台キャンパスで開催されるガイダンスのどちらか一方に参加する。 |
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(2) |
7月末までにどの科目を履修するか,ガイダンス資料を参考に指導教員・本コース主任等とよく相談のうえ決定し,本コース専用受付アドレス ※ に電子メール添付で「仮受講申請書」(http://www.pms.titech.ac.jp/Japanese/index.html)を送付する。科目によっては,受講人数を制限する場合もある。 |
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(3) |
本コースの授業科目(カテゴリーA)は,大学院後学期開講科目に算入されるので,(2)の「仮受講申請書」を提出した科目について,当該年10月に再度「学習申告書」を提出すること。この申告がない場合には成績・単位の認定が行われない。 |
表1に記載されている専攻以外の学生については,コース選択の申請はできないが,コース開講授業科目を受講することができる。その場合,7月末までに ,本コース専用受付アドレスに電子メールで受講申請を行い,受講の許可を得るものとする。
※本コース専用受付アドレス: tokubetsu@jim.titech.ac.jp <特別教育プログラム>
3. 修了認定
本コースが設置されている専攻に所属する学生が「仮受講申請書」を提出し,かつコース指定科目(カテゴリーA)の中から8単位以上を取得して「修了認定願」を提出した場合,当該専攻・研究科の議を経て,「医歯工学特別コース修了」の認定書が発行される。なお,本コース選択者については,入学した時点での所属専攻からの学籍の移動は行わないので,当該専攻の定める修了要件にもとづいて,別途修士の認定が行われる。但し,本コース修了認定に数える単位と既存専攻修了に必要な単位との重複は最大4単位までとする。「修了認定証」の発行可能時期は,単位の確認が必要なため当該専攻の修了時期とする。(原籍での修了予定者については3月)
表1 医歯工学特別コース参加専攻リスト(18年6月1日現在 計23専攻)
研究科 |
専攻 |
理工学研究科 |
基礎物理学,材料工学,応用化学,化学工学,機械物理工学, 機械制御システム,機械宇宙システム,電気電子工学, 電子物理工学,原子核工学 |
生命理工学研究科 |
分子生命科学,生体システム,生命情報,生物プロセス, 生体分子機能工学 |
総合理工学研究科 |
物質科学創造,創造エネルギー,物理情報システム, メカノマイクロ工学,物理電子システム創造 |
情報理工学研究科 |
情報環境学 |
社会理工学研究科 |
価値システム専攻,経営工学 |
表2(カテゴリーA)
田町 CIC における集中講義
(田町キャンパス CIC)
科目 コード |
科目名 |
単位 |
A |
医歯工学概論 |
1 |
B |
人間機能学 |
1 |
C |
人間安全工学 |
1 |
D |
バイオインフォマティクス特論 |
1 |
E |
医用放射線診断学 |
1 |
F |
医用放射線生物学 |
1 |
G |
医用画像情報学(医歯工学) |
2 |
H |
バイオ・センシングシステム特論 |
2 |
I |
神経回路システム特論 |
1 |
J |
医療機器開発概論 |
2 |
K |
放射線治療学 |
1 |
L |
放射線治療物理学 |
2 |
M |
核医学物理学 |
1 |
N |
放射線医療実習 |
1 |
O |
医用放射線発生装置 |
1 |
P |
人間の宇宙活動特論 |
1 |
計 |
20 |
表3(カテゴリーB)
東京医科歯科大学の講義科目
(次年度4月〜7月に実施。各科目5〜7週間程度の集中開講。各科目ごとに受講者数を制限する場合がある。)
科目名 |
単位 |
|
大学院医歯学総合研究科 |
人体形態学 |
2 |
口腔形態学 |
2 |
|
医歯学概論 |
2 |
|
病理病態学 |
2 |
|
生体材料学 |
2 |
|
情報医学総論 |
2 |
|
生化学 |
2 |
|
人体機能学 |
2 |
|
薬理学 |
2 |
|
環境社会医歯学 |
2 |
|
ウイルス・免疫疾患総論 |
2 |
|
遺伝疾患総論 |
2 |
|
機能分子総論 |
2 |
|
神経疾患総論 |
2 |
|
医用システム学総論 |
2 |
|
病院実習 |
2 |
|
初期研究研修プログラム |
2 |
|
バイオインスパイアードシステム特論 |
2 |
|
生命システム情報学・ |
2 |
|
バイオインテリジェンス科学特論 |
2 |
表4(カテゴリー C)
今後の開講を検討中の科目
人工臓器 |
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再生医療 |
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ナノ生体材料 |
表5 授業科目(カテゴリー Aのみ)の所属専攻
各授業科目の教授要目は所属専攻のページを参照してください。
科目コード |
所属専攻名 |
A, I, J |
メカノマイクロ工学専攻 |
B, C |
機械制御システム専攻 |
D, H |
生物プロセス専攻 |
E, F, K, L, M, N |
創造エネルギー専攻 |
G |
物理情報システム専攻 |
O |
原子核工学専攻 |
P |
物質科学創造専攻 |