大学院での学習は,学生の所属する専攻での高度な専門知識を体系的に修得することは勿論であるが,所属専攻だけにとどまらず,所属専攻以外の分野についての講義を履修し,複数の専門領域に関する学習を行うことは有意義であることと考える。
このため,下記に示す専攻に副専門制度が設けられており,副専門としようとする専攻において所定の単位を修得し,当該専攻の認定を得られれば,成績証明書に副専門とした専攻名と修得した授業科目名が付記される。
この副専門の履修を希望する者は,指導教員の承認を得た後,あらかじめ希望する副専門の専攻において,あらかじめ履修指導を受け,所定の単位を修得した場合は,履修様式第13号により,その専攻に願い出て認定を受けた後,教務課に届け出なければならない。
ただし,最終学期の受講をもって副専門制度の認定を受けようとする者は,3月修了予定者については,前年の10月の学習申告期,9月修了予定者については,4月の学習申告期に副専門認定願を教務課に届け出なければならない。
なお,所属専攻が指定科目としている授業科目は,副専門で修得しようとする授業科目には含めることができない。
また,大学院学習規定第9条第2項の規定により,修士課程の修了要件となる16単位以上の一部となった授業科目は,含めることができない。
※副専門科目として認定を受けた授業科目は,修了要件の30単位には原則として含まれない。ただし,「副専門認定願」提出時に所定の手続きにより,副専門科目を修了要件の他専攻科目として含めることができる。(副専門科目を他専攻科目として認定するか否かについては所属専攻の判断とする。)
材料工学専攻
金属材料分野もしくは無機材料分野のいずれかについて下記授業科目を履修すること。
金属材料分野(8単位)
(1) 金属材料分野副専門申請希望者は,前もって材料工学専攻長に相談し,受講計画を提出すること。
(2) 金属材料分野の主専攻授業科目において,次の3分野から,各分野最低1科目ずつ履修すること。
(1) 金属物理学分野: |
回折結晶学 |
2−0−0 |
固体物理特論 |
2−0−0 |
|
材料強度物理学 |
2−0−0 |
|
(2) 金属化学分野 : |
物質非平衡熱力学特論 |
2−0−0 |
金属移動論 |
2−0−0 |
|
金属電気化学 |
2−0−0 |
|
酸化物の固体化学 |
2−0−0 |
|
固体熱力学特論 |
2−0−0 |
|
材料の環境劣化 |
2−0−0 |
|
融体の物理化学 |
2−0−0 |
|
(3) 金属材料学分野: |
合金の相変態 |
2−0−0 |
高温強度学特論 |
2−0−0 |
|
金属のミクロ組織 |
2−0−0 |
|
金属材料学特論 |
2−0−0 |
(3) 所定の単位取得後に副専門認定試験(平成14年2月中頃)を行う。
無機材料分野(8単位)
(1) 次の授業科目から選択する。
セラミックスプロセッシング特論 |
2−0−0 |
誘電体・強誘電体特論 |
2−0−0 |
無機機能物質特論 |
2−0−0 |
粉体の物理化学 |
2−0−0 |
高温構造材料特論 |
2−0−0 |
材料資源原料特論 |
2−0−0 |
ファインセラミックス特論 |
2−0−0 |
材料機器分析特論 |
2−0−0 |
(2) 対象は,修士課程及び博士後期課程の学生とする。
(3) 有機材料工学,化学工学,高分子工学及び材料科学の各専攻に所属する学生は当専門の副専門の認定は受けられない。
(4) 所定の単位を取得した時又は取得がはっきり予定できる場合に,本専攻長に申し出て申請手続を行った者に対してのみ認定する。
応用化学専攻(8単位)
(1) 次の授業科目から選択する。あらかじめ,応用化学専攻長と相談すること。
有機合成化学特論 |
2−0−0 |
有機反応・合成化学特論 |
2−0−0 |
有機分子設計特論 |
2−0−0 |
分子触媒化学特論 |
2−0−0 |
有機遷移金属錯体化学 |
2−0−0 |
無機固体化学特論 |
2−0−0 |
無機反応特論 |
2−0−0 |
触媒反応特論 |
2−0−0 |
生物無機化学特論 |
2−0−0 |
電気化学特論 |
2−0−0 |
化学工学専攻(8単位)
(1) 次の授業科目から選択する。あらかじめ,化学工学専攻長と相談すること。
移動現象操作 |
2−0−0 |
反応工学特論 |
2−0−0 |
化工物性解析 |
2−0−0 |
エネルギー操作特論 |
2−0−0 |
分離操作特論 |
2−0−0 |
化学装置設計特論 |
2−0−0 |
プロセスシステム解析 |
2−0−0 |
触媒反応プロセス |
2−0−0 |
化学工学要論第一 |
2−0−0 |
機械物理工学専攻,機械制御システム専攻,機械宇宙システム専攻(9単位)
(1) 次の3科目7単位と学習案内に記載されている熱・流体分野科目(下表参照)より2単位以上を含む9単位以上を取得すること。
材料力学特論 |
2−0−0 |
システム制御特論 |
2−1−0 |
機械力学特論 |
2−0−0 |
熱・流体分野科目 |
|
熱物理工学特論 |
2−0−0 |
流体工学持論 |
2−0−0 |
ミクロ輸送学特論 |
2−0−0 |
エネルギー物理学特論 |
2−0−0 |
エネルギー工学特論 |
2−0−0 |
環境熱工学持論 |
2−0−0 |
極限エネルギー変換特論 |
2−0−0 |
数植熱流体力学特論 |
2−0−0 |
トライボロジー特論 |
2−0−0 |
流体物理学特論 |
2−0−0 |
環境の情報化と意思決定論 |
2−0−0 |
Intensive Thermal Engineering |
2−0−0 |
(2) 上記機械系3専攻のいずれを選択するかは自由である。あらかじめ希望する専攻の専攻長と相談すること。
(3) 機械系3専攻に所属する学生は,所員外の機械系3専攻の副専門の認定は受けられない。
(4) 情報環境学専攻(機械系)ならびにメカノマイクロ工学専攻に所属する学生は当専門の副専門の認定は受けられない。
電気電子工学専攻,電子物理工学専攻(8単位)
(1) 申請者は履修計画案を作成し専攻長に申し出ること。専攻長は履修計画案に従って適当な専攻の履修指導員を推薦する。申請者は履修指導員の指導のもとに学習を進めること。
(2) 履修計画案は,2専攻の科目中で同一分野に属する科目を統一的に選択するように立てることが好ましい。
集積システム専攻(8単位)
(1) 申請者は履修計画案を作成し専攻長に申し出ること。専攻長は履修計画案に従って適当な専攻の履修指導員を推薦する。申請者は履修指導員の指導のもとに学習を進めること。
(2) 履修計画案は,専攻内の科目中で同一分野に属する科目を統一的に選択するように立てることが好ましい。
土木工学専攻(8単位)
(1) 各研究科共通科目を除く専攻の授業科目から選択すること。
(2) 副専門申請希望者は,修士課程1年終了時までに土木工学専攻長に申し出て履修指導を受けること。
国際開発工学専攻(8単位)
(1) 次の表1,表2の授業科目から選択する。ただし,表1に含まれる科目から6単位以上取得すること。あらかじめ,専攻長と相談すること。
表1
国際開発プロジェクト特論 |
2−0−0 |
国際環境工学 |
2−0−0 |
開発プロジェクト演習 |
0−2−0 |
国際共存 |
2−0−0 |
International Development Projects with Case Method |
0−2−0 |
Sustainable Development and Integrated Management Approach |
1−1−0 |
表2
国際資源産業論第一 |
2−0−0 |
国際資源産業論第二 |
2−0−0 |
開発プロセスシステム論 |
2−0−0 |
国際開発生産システム工学 |
2−0−0 |
開発シミュレーション工学 |
2−0−0 |
Advanced Geotechnical Engineering |
2−0−0 |
Regional Atmospheric Environment |
2−0−0 |
Mathematical Science in Development Engineering |
2−0−0 |
Basic Theories of Information Processing |
2−0−0 |
Rural Telecommunications |
2−0−0 |
Durability and Maintenance of Construction Materials |
2−0−0 |
原子核工学専攻(8単位)
(1) 次の授業科目から選択する。あらかじめ,専攻長と相談すること。
原子炉理論 |
2−1−0 |
原子炉設計工学 |
2−0−0 |
原子核反応・放射線 |
2−0−0 |
原子力安全工学 |
2−0−0 |
地球環境とエネルギーシステム |
2−0−0 |
原子力システム工学 |
2−0−0 |
核・放射化学 |
2−0−0 |
燃料サイクル工学 |
2−0−0 |
核燃料・材料工学 |
2−0−0 |
プラズマ工学基礎 |
2−0−0 |
分子生命科学専攻(8単位)
(1) 次の授業科目から選択する。
生体分子機能論 |
2−0−0 |
生体ナノ力学 |
2−0−0 |
分子遺伝生化学特論 |
2−0−0 |
生体物性学特論 |
2−0−0 |
(2) 生体システム,生命情報,生物プロセス及び生体分子機能工学専攻に所属する学生は,当専攻の副専門の認定は受けられない。
生体システム専攻(8単位)
(1) 当専攻の授業科目から選択する。選択科目が同一講座の科目に偏らないよう,あらかじめ専攻長と相談すること。
(2) 分子生命科学,生命情報,生物プロセス及び生体分子機能工学専攻に所属する学生は,当専攻の副専門の認定は受けられない。
生命情報専攻(8単位)
(1) 次の授業科目から選択する。
細胞情報科学 |
2−0−0 |
細胞機能科学 |
2−0−0 |
生命情報医工学 |
2−0−0 |
遺伝情報工学 |
2−0−0 |
高次生命科学 |
2−0−0 |
構造生物学 |
2−0−0 |
情報バイオテクノロジー |
2−0−0 |
生命有機化学 |
2−0−0 |
生命情報解析第一 |
2−0−0 |
生命情報解析第二 |
2−0−0 |
企業社会論 |
2−0−0 |
(2) 分子生命科学,生体システム,生物プロセス及び生体分子機能工学専攻に所属する学生は,当専攻の副専門の認定は受けられない。
生物プロセス専攻(8単位)
(1) 次の授業科目から選択する。
生物化学プロセス特論 |
2−0−0 |
生物機能工学特論 |
2−0−0 |
生物化学工学特論 |
2−0−0 |
タンパク質工学特論 |
2−0−0 |
細胞工学特論 |
2−0−0 |
(2) 分子生命科学,生体システム,生命情報及び生体分子機能工学専攻に所属する学生は,当専攻の副専門の認定は受けられない。
生体分子機能工学専攻(8単位)
(1) 生命理工学研究科5専攻共通開講科目・特別講義・実験・講究を除く,生体分子機能工学専攻教員が担当する科目の中から選択する。
(2) 分子生命科学,生体システム,生命情報及び生物プロセス専攻に所属する学生は,当専攻の副専門の認定は受けられない。
創造エネルギー専攻(8単位)
(1) 次の3つの授業科目とその他の当専攻開講授業科目より2単位を取得すること。
エネルギー環境基礎論 |
2−0−0 |
エネルギー変換基礎論 |
2−0−0 |
エネルギー創造基礎論 |
2−0−0 |
(2) あらかじめ専攻長と相談し,履習指導を受けること。
化学環境学専攻(8単位)
(1) 各研究科共通科目,当専攻必須科目(○を付したもの)を除く専攻の授業科目から選択する。
メカノマイクロ工学専攻(8単位以上)
(1) 次の授業科目から選択する。ただし,メカノマイクロ工学基礎学第一,同第二の取得を必須とする。
なお,機械系の専攻に所属する学生は当専攻の副専門の認定は受けられない。
メカノマイクロ工学基礎学第一 |
3−0−0 |
同 第二 |
3−0−0 |
同 第三 |
3−0−0 |
超精密オプトメカトロニクス |
2−0−0 |
Theory of Robotics |
2−0−0 |
アクチュエータ工学特論 |
2−0−0 |
不規則信号論 |
2−0−0 |
Advanced Mechanical Systems Design |
2−0−0 |
Advanced Neural Network Systems |
2−0−0 |
振動・音響計測特論 |
2−0−0 |
Process Measurement and Control |
2−0−0 |
工作機械工学特論 |
2−0−0 |
微細加工・応用特論 |
2−0−0 |
極限機械システム特論 |
2−0−0 |
知能システム科学専攻(8単位以上)
(1) 特別講義・特別実験・講究等を除く専攻の授業科目のうちから8単位以上を選択する。
計算工学専攻(10単位)
申請者は前もって履修計画案を作成し専攻長に申し出ること。
(1) 基盤的科目より8単位,先端的科目より2単位を取得すること。
(2) 4つの専門分野から必ず1授業科目は取得すること。
(3) 所属専攻の推奨科目は,副専門の履修科目としては認めない。
情報環境学専攻(8単位)
(1) 次の授業科目から選択する。
計測・情報学特論 |
2−0−0 |
ダイナミカルシステム特論 |
2−0−0 |
計測情報の数理処理 |
2−0−0 |
環境の情報化と意志決定 |
2−0−0 |
Advanced Course of Inverse Problems |
1−0−0 |
オブジェクト指向設計法 |
1−1−0 |
Linear Systems and Control |
1−0−0 |
広領域知識ベース特論 |
2−0−0 |
情報地域計画特論 |
2−0−0 |
振動・波動解析特論 |
2−0−0 |
計量経済分析 |
2−0−0 |
情報都市空間特論 |
2−0−0 |
環境数値シミュレーション1 |
2−0−0 |
環境数値シミュレーション2 |
2−0−0 |
環境モニタリングと情報化1 |
2−0−0 |
環境モニタリングと情報化2 |
2−0−0 |
人間行動システム専攻(8単位)
(1) 申請者は履修計画案(申請理由を含む)を作成し,あらかじめ専攻長と相談し履修指導を受けること。
(2) 次の授業科目から8単位以上を選択すること。
科目名 |
担当教員 |
単位数 |
認知科学(基礎編) |
山岸 侯彦 |
2−0−0 |
認知科学(発展編) |
中川 正宣 |
2−0−0 |
心理・教育測定法(基礎編) |
前川 眞一・吉野 諒三 |
2−0−0 |
心理・教育測定法(発展編) |
前川 眞一 |
2−0−0 |
教育開発と評価 |
牟田 博光 |
1−1−0 |
教授・学習システム論 |
松田 稔樹 |
1−1−0 |
教授評価システム特論 |
石塚 智一 |
1−0−0 |
能力測定法特論 |
林 篤裕 |
1−0−0 |
人間行動のキネシオロジー |
須田 和裕・丸山 剛生 |
2−0−0 |
精神適性論 |
石井 源信 |
2−0−0 |
言語資源解析法 |
赤間 啓之 |
2−0−0 |
書誌環境論 |
早坂 眞理 |
2−0−0 |
日本語の言語構造 |
仁科 喜久子 |
2−0−0 |
教授設計論 |
赤堀 侃司・加藤 浩 |
2−0−0 |
メディア学習論 |
赤堀 侃司・中山 実 |
2−0−0 |
学習情報ネットワーク論 |
室田 真男 |
1−0−0 |
学習情報システム論 |
馬越 庸恭・室田 真男 |
1−0−0 |
ヒューマンインタフェース論 |
西原 明法・中山 実・西方 敦博 |
2−0−0 |
価値システム専攻(8単位)
(1) 研究科共通科目及び価値システム討議・実験(ディスカッション・プログラム)を除く専攻の授業科目から選択すること。
(2) ただし,価値システム特別演習については2単位までとする。
(3) 所定の単位を取得したときに,本専攻長に申し出て,決められた申請手続をとること。
経営工学専攻(8単位)
(1) 演習,実験,講究を除く経営工学専攻の授業科目および先端経営システム工学(経営システム工学科授業科目)から選択すること。
(2) 副専門科目として認定を受けた授業科目は自専攻の修了要件の30単位には含めてはならない。
(3) あらかじめ専攻長と相談し履修指導を受けること。
技術経営専攻(10単位)
技術経営分野の副専門申請希望者は前もって,技術経営専攻長に相談し,受講計画を提出すること。
経営工学専攻に所属する学生は当専攻の副専門の認定は受けられない。
(1) 次の授業科目から6単位以上取得すること。
技術経営戦略第一 |
1−1−0 |
技術経営戦略第二 |
1−1−0 |
技術経営概論 |
2−0−0 |
技術戦略論 |
2−0−0 |
イノベーション論 |
2−0−0 |
R&D戦略 |
2−0−0 |
金融工学 |
2−0−0 |
コーポレートファイナンス |
2−0−0 |
組織戦略とIT |
2−0−0 |
IPマネジメント |
2−0−0 |
知的財産権法 |
2−0−0 |
実践知的財産保護 |
1−1−0 |
(2) 次の授業科目から4単位以上取得すること。
技術マーケティング |
2−0−0 |
品質マネジメント |
2−0−0 |
金融リスク・マネジメント |
2−0−0 |
ファイナンス応用 |
2−0−0 |
セキュリティマネジメント |
2−0−0 |
コンピテンシー・ディベロップメント |
1−1−0 |
ネット社会のビジネスモデル |
2−0−0 |
技術と産官学連携 |
2−0−0 |
国際知的財産 |
2−0−0 |
企業経営と知的財産活動 |
2−0−0 |
R&D戦略と知的財産戦略 |
1−1−0 |