V 大学院博士一貫教育プログラム学習案内及び教授要目

2.材料工学専攻 大学院博士一貫教育コース

 

学生の特別選抜:

  1. (1) 選抜方法:学生からの志願理由書と指導教員の推薦書の提出による書面審査および面接試験
  2. (2) 選抜時期:修士課程入学後5ヶ月,11ヶ月,17ヶ月のいずれかのうち専攻が定める期日
  3. (3) 所属時間:上記選抜に合格した学生(以下「コース学生」と呼ぶ)のコース所属は毎年4月あるいは10月とする。

コース学生は以下の要項に基づき一貫教育を受け学位(博士)取得を目指す。

(1) 一貫教育プログラム修了要件:

  1. (ア) 修士学位を有し,大学院に3年以上在籍していること。
  2. (イ) 講究,材料工学派遣プロジェクトを除く大学院授業科目から32単位以上(自専攻16単位以上,他専攻6単位以上)を取得すること。
  3. (ウ) 材料工学派遣プロジェクト(必修)により海外の大学または研究機関あるいは国内外の企業において3〜6ヶ月程度の長期プロジェクトを行うこと(相手機関における実務の総時間数が160時間以上であることを要す)。
  4. (エ) 在学期間中の講究を全て履修すること。(必修)
  5. (オ) 学位論文を提出し審査を受け最終試験に合格すること。

(2) 修士の授与:

  1. (ア) 履修学生は在学中に本学が制定する規則(学則,学位規定,学習規定,等)に基づき修士(工学)の学位が授与される。
  2. (イ) 修士学位取得要件は修士課程修了学生と同一とするが,修士論文の代わりに特定課題研究成果報告書により審査を行うことができる。(学位規定参照)
  3. (ウ) 特定課題研究成果報告書提出時に博士一貫コース進学後の研究計画書を提出する

(3) 博士一貫教育コース科目

材料工学専攻の学生は自専攻の専門科目を受講するのみならず,他専攻の関係科目,総合科目やコミュニケーション科目を積極的に受講し,広い視野や語学力をも身に付けるようにすることが望ましい。

下記の表1には金属材料分野に関する科目が,表2には主として無機材料分野に関する科目が表3には共通科目,講究が分けて記入されている。

金属材料分野の科目はさらに

  1.  金属物理学(金物)
  2.  金属化学(金化)
  3.  金属材料学(金材)

の研究分野に分類される(表1の備考欄に,上記の( )内に示した略号で指定されている。)金属材料関係の学生は表1および表3の科目を中心として履修することが望ましい。

無機材料分野の科目はさらに

  1.  基本的な中核科目(無基)
  2.  応用・解析的科目(無専)

に分類される。無機材料関係の学生は表2および表3の科目を中心として履修することが望ましい。

 

表1 金属材料分野関係

授 業 科 目

単位

担当教員

学期

備   考

*回折結晶学

2−0−0

中 村(吉)

(金物)(注3)

*固体熱力学特論

2−0−0

河   村

(金化)

*酸化物の固体化学

2−0−0

丸 山(俊)

(金化)(注3)

*材料の環境劣化

2−0−0

水   流

(金化)(注3)

*固体物性特論

2−0−0

(金物)

*金属電気化学

2−0−0

西   方

(金化)(注3)

*融体の物理化学

2−0−0

須   佐

(金化)(注3)

*高温強度学特論

2−0−0

松 尾(孝)

(金材)(注3)

*合金の相変態

2−0−0

竹   山

(金材)(注3)

*金属のミクロ組織

2−0−0

(金材)(注3)

*金属材料科学特論

2−0−0

寺   田

(金材)

*物質非平衡熱力学特論

2−0−0

永 田(和)

(金化)(注1)(注3)

*金属移動論

2−0−0

金   澤

(金化)(注1)(注3)

 材料解析特別研究 第一

2−0−0

各 教 員

博士一貫プログラム(注4)

 材料解析特別研究 第二

2−0−0

各 教 員

博士一貫プログラム(注4)

(注)

1)

本授業科目は他の専攻において開設されている授業科目であるが,本専攻の授業科目として取り扱うものである。従って,本専攻の学生が該当授業科目を履修し単位を修得した場合は,自専攻の単位として算入する。

2)

備考欄中Eは西暦年の偶数年度に開講するもの,Oは同じく奇数年度に開講するもの,何も書いていないものは毎年開講の授業科目である。

3)

*を付してある授業科目は,英語で開講する授業科目または年度によって英語で開講する授業科目であるので注意すること。(なお,年度によって英語開講と日本語開講とを交互に行う授業科目についてはどちらも同じ授業科目と見なすので,両方の単位を修得することはできない。)

4)

本授業科目は博士一貫教育コースの授業科目であり,履修者コース学生として選抜試験に合格していなければならない。

表2 無機材料分野関係

授 業 科 目

単位

担当教員

学期

備   考

セラミックスプロセッシング特論

2−0−0

田中・篠崎

(無基)

誘電体・強誘電体特論

2−0−0

鶴   見

(無基)

無機機能物質特論

2−0−0

柴田・矢野(哲)

(無基) (注1)

粉体の物理化学

2−0−0

大門・坂井

(無基)

高温構造材料特論

2−0−0

安   田

(無基)

材料資源・原料特論

2−0−0

岡田(清)・中島

(無基)

材料開発特論

2−0−0

石垣・水島

(無専)

材料機器分析特論

2−0−0

非常勤講師

(無基)

* Technical Communications for Engineers in Ceramic Field

2−0−0

J. Cross

(無専) (注3)

* Quality and Reliability Engineering in Ceramics

2−0−0

J. Cross

(無専) (注3)

材料工学環境論

1−0−0

荒岡・土屋

(無専) (注1)

無機材料工学インターンシップT

0−0−4

黒   田

 

無機材料工学インターンシップU

0−0−4

黒   田

 

(注)

1)

本受業科目は他の専攻において開設されている授業科目であるが,本専攻の授業科目として取り扱うものである。従って,本専攻の学生が該当授業科目を履修し単位を修得した場合は,自専攻の単位として算入する。

2)

○を付してある授業科目は,必ず履修しておかなければならない授業科目で,備考欄の(1)履修年次を示す。

3)

*を付してある授業科目は,英語で開講する授業科目または年度によって英語で開講する授業科目であるので注意すること。(なお,年度によって英語開講と日本語開講とを交互に行う授業科目についてはどちらも同じ授業科目と見なすので,両方の単位を修得することはできない。)

表3 講究,共通科目関係

授 業 科 目

単位

担当教員

学期

備    考

☆材料工学派遣プロジェクト第一

4

各 教 員

博士一貫プログラム(注1,3)

☆材料工学派遣プロジェクト第二

4

各 教 員

博士一貫プログラム(注1,3)

○材 料 工 学 講 究 第一

1

指導教員

(注2)

○材 料 工 学 講 究 第二

1

指導教員

(注2)

○材 料 工 学 講 究 第三

1

指導教員

(注2)

○材 料 工 学 講 究 第四

1

指導教員

(注2)

○材 料 工 学 講 究 第五

2

指導教員

(注2)

○材 料 工 学 講 究 第六

2

指導教員

(注2)

○材 料 工 学 講 究 第七

2

指導教員

(注2)

○材 料 工 学 講 究 第八

2

指導教員

(注2)

○材 料 工 学 講 究 第九

2

指導教員

(注2)

○材 料 工 学 講 究 第十

2

指導教員

(注2)

(注)

1)

☆を付してある科目は,少なくとも一科目は必修として履修しなければならない。

2)

○を付してある授業科目は必修科目である。講究は博士課程修了時点までを必修としている。

3)

本授業科目は博士一貫教育コースの授業科目であり,履修者コース学生として選抜試験に合格していなければならない。


〔教 授 要 目〕博士一貫教育コース用のみ掲載

 

材料解析特別研究第一 前学期 0−0−2 各教員 24037

材料解析特別研究第二 後学期 0−0−2 各教員 24038

(Advanced Laboratory work I-IV)

博士一貫教育プログラムの科目である。指導教員と協議の上,他研究室に赴き,異なる分野の実験技術を修得する。

材料工学派遣プロジェクト第一 前学期 4 各教員 24521

材料工学派遣プロジェクト第二 後学期 4 各教員 24522

(Materials Off-Campus Project I-IV)

いずれも博士一貫教育コース科目であり,海外の大学または研究機関あるいは国内外の企業において3〜6ヶ月程度の長期プロジェクトを行う科目である。相手機関における実務の総時間数が160時間以上であることを要す。最低1科目は必修である。