〔教 授 要 目〕
34002
有機反応・合成化学特論(Advanced Organic Reactions & Syntheses)
前学期 2−0−0 田中 浩士 准教授・伊藤 繁和 准教授
軌道相互作用を基礎として有機合成反応の選択性を理解する。天然有機化合物の骨格合成や生合成を通じて,有機合成の基礎と戦略等について理解を深める。
34001
有機合成化学特論(Advanced Organic Chemistry)
後学期 2−0−0 三上 幸一 教授 本館3階323号室(内線2142)
有機反応において重要な炭素活性種であるカルボアニオン,カルボカチオンについてその構造,調製法,反応性を論ずる。またそれらの反応を有機合成にいかに活用するかについて,天然物の全合成を例示し,逆合成の立案法を含めて講述する。
34003
有機分子設計特論(Advanced Molecular Designing)
後学期 2−0−0 高橋 孝志 教授 本館3階307A号室(内線2120)
ターゲット指向型および多様性指向型合成法について合成戦略を論じるとともに,コンピュータ化学,コンビナトリアル化学,有機合成化学を融合させた分子設計について講述する。
34004
分子触媒化学特論(Advanced Chemistry of Molecular Catalysis)
前学期 2−0−0 碇屋 隆雄 教授 大岡山南一号館5階526号室(内線2636)
環境調和型化学・技術の基幹である完全化学反応の実現に向けた重要戦略の1つである分子触媒反応について,基礎から具体的実例まで講述する。分子触媒とは分子性であることを特長とする高度に機能化された触媒であり代表的例として金属錯体触媒がある。
34005
有機遷移金属錯体化学(Advanced Organometallic Chemistry )
前学期 2−0−0 鈴木 寛治 教授 大岡山南一号館5階528号室(内線2148)
合成化学の基礎となる有機遷移金属錯体の化学について述べる。有機金属化学の基礎理論,有機遷移金属錯体の合成法,反応性および有機合成化学への応用について論ずるとともに演習を通して理解を深める。
34014
生物無機化学特論(Advanced Bioinorganic Chemistry)
後学期 2−0−0 桑田 繁樹 准教授 大岡山南一号館5階525号室(内線2150)
生体内における金属イオン,金属タンパク,あるいは金属酵素の働きについて,錯体化学,触媒化学,有機金属化学,分析化学など他領域との関連を意識しつつ詳述する。
34016
機器分析応用化学特論(Advanced Course of Analytical Methods)
後学期 2−0−0 *宮村 一夫 講師・*笠間 健嗣 講師・*大場 茂 講師
*小宮山 政晴 講師(非常勤講師)
有機・無機化合物の構造決定に不可欠な分析法について学ぶ。IR,UV,ラマンスペクトル;X線光電子分光法,オージェ電子分光法,X線マイクロ分析,X線吸収端微細構造解析;マススペクトル分析;単結晶X線構造解析等について,その原理と最新技術を講述する。
34006
無機固体化学特論(Advanced Inorganic Solid State Chemistry )
前学期 2−0−0 未 定
高温における固体−気体系反応の熱力学および不定比組成との関連について論ずる。さらに固体の結
晶構造をいくつかの代表的な型に分類し,それぞれの特徴を詳述し,機器分析を用いた固体物性について論ずる。さらにエネルギー材料としての応用について解説する。
34007
無機反応特論(Advanced Inorganic Reactions)
後学期 2−0−0 高尾 俊郎 准教授 大岡山一号館5階524号室(内線2580)
無機化合物の反応性についての基礎的な考え方について概説する。無機反応の平衡論的考え方,速度論的考え方について述べる。
34013
固体物性化学特論(Advanced Solid Materials Chemistry)
後学期 2−0−0 和田 雄二 教授 大岡山南一号館6階621号室(内線2879)
固体物質は,それら特有の物性の発現が特徴であり,その特徴を活用した機能性材料の展開が重要である。無機・有機に限定せず,広い意味での固体物質機能化学について講じる。物質合成から始め,固体物性の発現の理解,さらに機能への展開を論じる。機能として,電子機能,光機能,磁気機能等,広範に見渡せる視野を養うことを目標とする。
34009
電気化学特論(Advanced Electrochemistry)
前学期 2−0−0 山中 一郎 准教授 大岡山南一号館6階620号室(内線2144)
電気化学反応を熱力学的側面および反応速度論的側面から講義し,正しく理解することを目的にしている。さらに電子移動が関わる化学反応,あるいは電解触媒作用など,最新の応用電気化学について解説する。
34008
触媒反応特論(Topics in Catalytic Reactions)
後学期 2−0−0 岡本 昌樹 准教授 大岡山南一号館6階618号室(内線2625)
最新の触媒反応の研究を講義およびゼミ形式で紹介し,研究の方法論を習得させるとともに,触媒反応の基礎と応用を学ぶ。専門用語を習得するとともに,触媒反応の流れを概観する。
19005
反応設計特論(Principles of Chemical Transformation)
前学期 2−0−0 ○鈴木 榮一 准教授・岩本 正和 教授・原 亨和 教授
固体触媒反応をはじめとする,固体表面で起こる化学反応について述べるとともに,反応の速度や選択性を制御する因子として重要である界面特性を理解させることを目的とする。以下の項目に関する基礎と応用について講義する。触媒としての粘土鉱物,金属および金属酸化物表面の構造と反応性,固体
酸と固体塩基の触媒作用など。
19012
界面化学特論(Advanced Surface Chemistry)
後学期 2−0−0 ○佐治 哲夫 教授・鈴木 榮一 准教授・益子 正文 教授
界面化学の基礎理論を概説し,界面で起こる物理化学現象の基礎を理解させることを目的とする。以下の項目に関して,基礎知識ならびに各種の応用技術について講義する。混合の熱力学と界面の生成,表面張力,表面エネルギーと表面自由エネルギー,固体の摩擦と潤滑,界面活性剤,固体表面での吸着と反応,気固あるいは液固界面での拡散と吸着,固体表面の触媒作用,気固反応における反応操作など。
34017
応用化学国際研究(International Study in Applied Chemistry)
後学期 0−2−0 専攻長・指導教員
国外の研究教育機関等で1ヶ月程度研究を行い,実務体験を通して国際性を身につけることを目的とする。報告書の提出およびプレゼンテーションにより合否を判定する。履修にあたっては指導教員と相談すること。
34018
科学技術コミュニケーション(Communication in Science and Technology)
後学期 1−1−0 未 定
科学技術英語教育として,プレゼンテーションの仕方,論文の書き方など詳細に教授する。毎週の課題を通して論述技術を体得する。20名程度の受講を予定。
34601
応用化学特論第一(Advanced Applied Chemistry T) 西暦偶数年度開講
後学期 2−0−0 未定(非常勤講師)
基礎化学から工業化学にわたる広い分野について,各方面の研究者を非常勤講師に招き,最先端の研究・開発の現状を理解することを目的とする。
34602
応用化学特論第二(Advanced Applied Chemistry U) 西暦奇数年度開講
前学期 2−0−0 未定(非常勤講師)
基礎化学から工業化学にわたる広い分野について,各方面の研究者を非常勤講師に招き,最先端の研究・開発の現状を理解することを目的とする。
34701,34702,34703,34704
応用化学講究第一〜第四(Seminar in Applied Chemistry T-W)
前・後学期 1単位 指導教員
所謂コロキウムである。修士課程全在学期間2カ年を通じ,前後期にあり必修となっている。この実施は指導教員の研究室で行われることが原則であるが,専門の近い数研究室で合同して行われることもある。
34801,34802,34803,34804,34805,34806
応用化学講究第五〜第十(Seminar in Applied Chemistry X-])
前・後学期 2単位 指導教員
いずれも博士後期課程における学科目であり,それぞれ示した期間に履修するものとする。この内容は博士後期課程相当の高い程度の輪講,演習,実験,製図より成るものである。
34012
グローバルCOE化学・環境安全教育(GLOBAL COE Chemistry Program: Environment Preservation and Chemical Safety)
前学期 2−0−0 ○岡本 昌樹 准教授・小坂田 耕太郎 教授 ほか
化学実験を安全に行う上で必須の薬品取扱法,火災への対処,事故防止策などに関して講述するとともに環境保全に関し論じる。
40092
量子化学シミュレーション2
後学期・後半 0−1−0 井上 剛良 教授・三上 幸一 教授・川内 進 准教授
パッケージソフトを用いて実際に分子構造や赤外特性等を求め,それらの結果について解説する。
19041〜19046 C:(H20登録)創造性育成科目
グローバルCOE化学・特別コロキウム1〜6c(GLOVAL COE Chemistry Program:Special Colloquium 1〜6)
前・後学期 1−0−0 ○植草 秀裕 准教授・久堀 徹 准教授・腰原 伸也 教 授
辰巳 敬 教 授・高橋 孝志 教 授・森 健彦 教 授
グローバルCOE化学・特別コロキウム1・3・5 前学期 1−0−0 19041・19043・19045
グローバルCOE化学・特別コロキウム2・4・6 後学期 1−0−0 19042・19044・19046
グローバルCOE「新たな分子化学創発を目指す教育研究拠点」は,物質の「合成」と「機能解析」を融合した新しい教育研究を推進することを目的としている。この理念のもと,本講義はグローバルCOEを構成する経営養育研究クラスターごとに博士課程学生を対象として実施する。履修者全員が各クラスター担当教員のもとに集まりコロキウムを行うことにより,参加者相互の分野の広い研究知識を得るとともに,プレゼンテーションや議論法を体得する。
19047
グローバルCOE化学 特別講義(GLOVAL COE Chemistry Program: Special Lecture)
前学期 2−0−0 森 健彦 教授・腰原 伸也 教授・原 正彦 教授
本講義はグローバルCOEの「機能解析」に関する高度計測について講義するもので,機能物質の解析手法を対象とし,物性・機能の解析評価に関わる物理基礎から,解析手法の原理・応用,物質解析と合成手法の融合の実例,を内容とする。また最先端の解析装置の見学を行なう。
19049
グローバルCOE化学 化学産業ものづくり特論(GLOVAL COE Chemistry Program: Advanced Lectures on Product Manufacturing in Chemical Industry)
後学期 1−0−0 安藤 慎治 教授・跡部 真人 准教授・非常勤講師(9名)
本講義では,「化学技術戦略推進機構」(JCII)との密接な連携のもと,化学系民間企業における最先端の研究現場で活躍する先生方にお願いして,産業界からの期待やニーズ,“企業におけるものづくりの面白さ”を支える様々な要素を伝えるとともに,担当教員を交えたディスカッションを通じて“産”と“学”相互理解を深めることを目的としている。なお,受講に関してはグローバルCOE化学の博士課程(RA1)学生を優先とする。
40153
グローバルCOEエネルギー エネルギー・アナリシス(Global COE Energy: Energy Analysis)
前学期 2−0−0 平井 秀一郎 教 授・岡崎 健 教 授 ほか
本講義では,エネルギー変換をシステムとして捕らえ,個々のエネルギー変換システムの概要と特徴,および多様なエネルギー変換システムに共通する基礎学問を身に付けることを目的とする。まず,将来のエネルギー需給や地球環境問題などについて概説し,火力発電システム,燃料電池システム,太陽電池システム,原子力発電システムの特徴,課題,展望を講述する。さらに,熱力学などを基礎としこれら発電システムを横断的に俯瞰する。
40156
グローバルCOEエネルギー 科学技術社会論T
(Global COE Energy: Science and Technology in Society T)
前学期 2−0−0 中島 秀人 准教授・蟹江 憲史 准教授 ほか
本講義では,エネルギー関連分野に関係の深い主題を中心に,科学技術社会論の基礎を学ぶことを目的とする。特に科学技術をめぐる公共空間の問題を中核として授業を行う。公共空間とは何か,なぜ公共空間を考えるのが重要なのか,さらに公共空間と科学技術の専門をつなぐ科学技術コミュニケーションがいかなるものかを講義する。その具体例である環境やエネルギーの公共的意思決定についても講述する。