〔教　授　要　目〕

93001
エネルギー科学原論（Fundamentals for Energy Sciences）
　前学期　2−0−0　　○堀田　栄喜　教　授・岡村　哲至　教　授・赤塚　　洋　准教授

　種々の学科出身者に対し，創造エネルギー専攻を修了するまでに是非とも身につけて欲しい，電磁気学，回路理論，運動量や熱の輸送論，熱力学，統計力学，量子力学および相対性理論の基礎について講述する。

93002
エネルギー環境基礎論（Fundamentals for Energy Process and Environment）
　前学期　2−0−0　　○長崎　孝夫　准教授・肖　　　鋒　准教授・松本　義久　准教授
　　　　　　　　　　　 近藤　裕昭　講師（非常勤）

　地球規模のエネルギー収支，地球大気の環境問題と大気拡散の基礎および数値モデリング，局所大気環境のアセスメント，化石燃料使用に伴う環境汚染物質生成，環境負荷低減のためのエネルギー有効利用，放射線の生物影響など，エネルギー環境問題の基礎について関連する熱力学・流体力学を含めて講述する。

93006
エネルギー変換基礎論（Fundamentals for Energy Conversion）
　前学期　2−0−0　　○奥野　喜裕　教授・脇　　慶子　准教授・長谷川　裕夫　教授

　各種エネルギーの形態，エクセルギー評価及び相互変換の基礎を論じ，従来の熱エネルギー変換のみならず，MHD発電，分散型電源，燃料電池，太陽電池，二次電池等の新型のエネルギー変換方式についても講述する。また各エネルギー変換方式の最先端の技術開発の状況についても紹介する。

93009
エネルギー創造基礎論（Fundamentals for Nuclear Energy Sources）
　前学期　2−0−0　　○河野　俊之　教授・堀岡　一彦　教授

　原子核エネルギーに関する物理と工学について講述する。原子核の基本的性質から始め，複合核反応，低エネルギー中性子反応を含む原子核反応の基礎，核分裂エネルギーの発生と核分裂炉の仕組みについて述べる。次に，核融合プラズマの基礎およびプラズマの閉じ込めと安定性について解説し，核融合炉の特徴と課題など研究の現状について述べ，あわせてエネルギー源としての原子力の将来について議論する。

93026
エネルギー先端理工学（Advanced Energy Sciences and Engineering）
　前学期　2−0−0　　各　教　員・堀田　和明　講師（非常勤）

　エネルギーに関連する科学技術について，最先端の研究と開発の現状に関するトピックスと今後の展望を講述する。各教員が，自分の専門とする分野，たとえば先端的エネルギーシステム，高効率エネルギー変換・輸送技術，プラズマやレーザーのエネルギー応用，粒子ビームや超高速流体の応用技術について述べる。

93004
低温理工学（Cryogenic Engineering and Physics）
　前学期　2−0−0　　○岡村　哲至　教授・栗山　　透　教授

　超電導・超流動現象の基礎とエネルギー機器への応用，及び超電導機器の開発の現状について講述する。

93048
プラズマ・核融合工学（Plasma and Fusion Engineering）
　前学期　2−0−0　　○沖野　晃俊　准教授・河村　　徹　講師・飯尾　俊二　准教授

　前半では主に，プラズマの特徴と生成法，プラズマ中の素過程，プラズマの基礎方程式，荷電粒子のドリフト運動，プラズマ中の波動，プラズマの産業応用等について講述する。後半では主に，電磁流体(MHD)方程式，MHD平衡と不安定性，またプラズマ核融合について，最新のレーザー核融合，磁場閉じこめ核融合等についても講述する。

　大電流・高エネルギー粒子ビームの発生とその応用について講述する。発生に関しては，大電流・高エネルギー粒子加速器における加速や集束の原理，システムを構成する各種機器について解説する。また応用としては，高エネルギービームの医学利用，自由電子レーザー，慣性核融合など，原子核・素粒子研究以外の分野を中心に述べる。

　レーザーの基本原理，荷電粒子ビームの加速原理，プラズマ原子過程などについて説明した後，電磁エネルギーや荷電粒子ビームから高温・高密度プラズマへのエネルギー変換過程，同プラズマ中における輻射輸送過程について講義する。また，核融合，天体物理，物質変換，超高圧物性，高輝度短波長光源開発研究をはじめとする種々の応用についても解説する。

93013
電力システム工学（Electric Power System Engineering）
　前学期　2−0−0　　○堀田　栄喜　教授・嶋田　隆一　教授・未　定（非常勤）

　電力システムの運用・制御に関する基礎事項ならびに電力自由化を含む最近の電力供給の課題と技術開発の将来について講述する。

　非圧縮流れ，圧縮性流れ，および熱・物質輸送など熱流体問題の数値計算法について，差分法および有限体積法を中心に基礎から講述する。支配方程式の説明に続き，ポアソン方程式の解法，移流項の取り扱い（風上法），時間前進法などについて述べた後，非圧縮流れの標準解法を実際の計算プログラムとともに説明する。さらにTVDスキームなど圧縮性流れの計算手法について説明する。その他，乱流のモデリング，多相流体のシミュレーション手法，並列処理，計算流体力学分野の新発展などについても概要を述べる。

93018
放射線・粒子線の科学（Sciences of Radiation and Beams）
　前学期　2−0−0　　○河野　俊之　教　授・伊藤　　満　教　授・中村　　聡　教　授
　　　　　　　　　　　 實吉　敬二　准教授・佐々木　聡　教　授・林　　宣宏　准教授
　　　　　　　　　　　 八島　正知　准教授・村上　　聡　教　授・廣田　順二　准教授

　各種放射線の性質と基礎物理，特に物質との相互作用，放射線の発生法と測定法などについて講述する。また，放射線や放射性同位元素の物質科学，生命科学，医療分野などへの応用，さらにそれらの安全取り扱い方法についても解説する。

93027
計測工学（Measurement Engineering）
　後学期　2−0−0　　○沖野　晃俊　准教授・赤塚　　洋　准教授・渡辺　隆行　准教授

　すべての計測に共通する基本的手続き，計測の誤差，計測データの取り扱い等について説明した後，電気，距離，速度，光，粒子，流体，プラズマ等の各種計測技術について講述する。

93023
科学技術特論（Advanced Science and Technology in Energy and Environment）
　後学期　2−0−0　　○奥野　喜裕　教授・未　定（非常勤）

　エネルギーと環境技術についての様々のトピックスを取り上げ，その研究・開発の最先端と将来展望について講述する。わが国を代表する産業界の第一線で活躍するエキスパートを毎回講師として招き，受講者がグローバルな視点を有する優れた人材に育つことを目的に開講する。

　プラズマ生成，基礎方程式，電磁流体力学，プラズマの特性，プラズマ診断，およびプラズマの最新の応用について論述する。

　Autumn Semester (Even years)　2−0−0
　○Assoc. Prof. Akitoshi OKINO, Prof. Eiki HOTTA, Prof. Kazuhiko HORIOKA

　This course offers knowledge on fundamentals for plasma science. It includes plasma generation, governing equations of plasmas, magnetohydrodynamics, characteristics of plasma, plasma diagnostics and recent topics in plasma applications.

　流体力学の基礎方程式，有限差分法や有限体積法などによる離散化手法，非圧縮性流体の数値解法，圧縮性流体の数値解法，流体モデル，並列計算，及び最新の話題について講述する。

　Spring Semester (Odd years)　2−0−0
　○Assoc. Prof. Feng XIAO, Assoc. Prof. Takao NAGASAKI, Prof. Takayuki AOKI

　This course covers the fundamental knowledge and the practical techniques for numerical simulations of fluid dynamics. The main contents of the course include: 1)the fundamental concept and the governing equations of fluid dynamics, 2)the discretization techniques, 3)numerical models for incompressible flows, 4)numerical methods for compressible flows, 5)turbulence modeling, 6)parallel processing and 7)advanced topics.

　本科目は，学生の潜在的な創造性を育成するために，従来の受動的な講義形態とは異なり，学生が主体となって自ら学ぼうとする意欲を喚起することを目的とする。「エネルギー科学」をキーワードとする課題の中で，自ら問題提起し，その問題の分析や解決に向けた提案をグループあるいは個人の独自の発想にもとづいて行う事により，創造性育成とエネルギー科学の専門知識の幅広い習得を目指す。

93046
クリーンエネルギーシステム（Clean Energy System）
　後学期　2−0−0　　○堀岡　一彦　教授・山崎　陽太郎　教授・金田　武司　講師（非常勤）
　　　　　　　　　　　 未　定（非常勤）

　太陽光・太陽熱発電，燃料電池，風力・水力，バイオエネルギー，原子力などの非化石燃料に基づいた発電技術，二次電池，スーパーキャパシタなどの電力貯蔵技術，エネルギーキャリアーとしての水素の製造技術，貯蔵技術，これらの分散型エネルギー資源を利用した近未来に期待されるネットワーク・システムなどについて受験生との質疑を重視しながら講義する。“クリーンエネルギー”技術の現状と技術開発の課題についての専門的な知識を深めるとともに，持続可能で地球規模の環境に適合するエネルギーシステム構築に必要な総合的な知識の習得を目指す。

　エネルギーについての基本的な考え方と関連する科学と技術の現状を講述する。各教員が自分の専門とする分野を中心に先端的なエネルギーシステムや応用技術について解説する。

　Spring Semester (Even years)　2−0−0

　This course presents knowledge on fundamentals for energy science together with the state-of-art technologies in the field. It includes the fundamental knowledge on energy systems and applications of the related technologies.

93024（A）　93025（B）
創造エネルギー国際インターンシップA　前学期　0−0−2　　専　攻　長
創造エネルギー国際インターンシップB　後学期　0−0−2　　専　攻　長
（International Internship in Energy Sciences A, B）

　国際原子力機関をはじめとするエネルギー関連の国際機関，国連本部，その他のエネルギー関連の国際組織，あるいは，海外の主要な研究機関など，専攻教員会議で本プログラムに適当と認定された国際機関等に滞在し，その業務を補助あるいは協同して行う。参加希望者は専攻長に申し出ること。業務内容，適正，専攻分野，修業期間等を考慮し，採否を審査する。帰国後は１カ月以内に，報告書を専攻長宛に提出する。主に博士後期課程学生を対象とし，学年を問わない。
　Internship program at an international agency such as International Atomic Energy Agency, United Nations or energy-related international organizations, or representative research institutes which are defined as proper for this program by the meeting of the Department of Energy Sciences. Student who wants to attend this program should prepare a proposal, and is permitted through interview by the department members, based on the work of the internship, ability of foreign language, personality or relation to the research field. After finished, the report on the internship should be submitted to the Chair of the department. Doctoral course students are preferred independent of their grade or semester.

93049（第一A）　93050（第一B）　93031（第二A）　93032（第二B）
創造エネルギー専攻インターンシップ第一A　前学期　0−0−1　　専　攻　長
創造エネルギー専攻インターンシップ第一B　後学期　0−0−1　　専　攻　長
創造エネルギー専攻インターンシップ第二A　前学期　0−0−2　　専　攻　長
創造エネルギー専攻インターンシップ第二B　後学期　0−0−2　　専　攻　長
（Internship in Department of Energy Sciences �TA, �TB, �UA, �UB）

　エネルギー関連の企業や研究機関など，専攻教員会議で本プログラムに適当とされた機関等に滞在し，その業務を補助あるいは協同して行う。参加希望者は専攻長に申し出ること。業務内容，適性，専攻分野，修業期間等を考慮し，採否を審査する。インターンシップ終了後２週間以内に，報告書を専攻長宛に提出する。修士課程1年，博士後期課程1年・2年を主な単位認定対象とする。

93035
創造エネルギー・アカデミックスキル（Energy Sciences：Academic Skill）
　前学期　1−0−0　　小野　義正　講師（非常勤）

　研究成果をまとめ，英語によるプレゼンテーションやライティングを行うための基本的な考え方と技術を教授する。また，プロジェクトに携わる研究所や研究・開発グループの取り組み方と現状を概観し，大学でのアカデミックな活動や国際会議への出席，海外での研修，国際的な技術開発への参加など，将来の研究活動に必要な英語によるコミュニケーション力を身につけることを目標とする。

93054
プラズマ応用にみる知的財産（Intellectual Property in Plasma Applications）
　後学期　1−0−0　　林　　　靖　講師（非常勤）

　プラズマ応用における最新特許事例の紹介と特許明細書に関する基礎知識を説明することにより，学生の発明と出願に対する興味を高める。

71077
技術者倫理（Ethics of Engineers）
　後学期　1−0−0　　○齊藤　正樹　教授・未　定（非常勤）

　原子核工学専攻の教授要目を参照のこと。

71081
社会的責任（Social Responsibility Nuclear Energy）
　後学期　1−0−0　　○齊藤　正樹　教授・未　定（非常勤）

　原子核工学専攻の教授要目を参照のこと。

（Advanced Experiments on Energy Sciences �T−�W）

　エネルギー理工学について，各指導教員の指導により，比較的長時間を費やして行う専門的実験である。

（Seminar in Energy Sciences �T−�W）

　学生の希望と研究題目により，各指導教員の指導のもとに，国内外の論文の輪講，研究事項の討論を行う。

（Seminar in Energy Sciences �X−�]）

　いずれも博士後期課程における学科目であり，それぞれ示した期間に履修するものとする。この内容は博士後期課程の，程度の高い輪講，演習，実験などよりなるものである。

医歯工学特別コース関係
（コースの概要，履修についての詳細は医歯工学特別コースのページをご覧ください。）

93040
医用放射線診断学・核医学（Diagnostic Radiology and Nuclear Medicine）
　後学期　1−0−0　　大橋　　勇　講師（非常勤）・久保田　一徳　講師（非常勤）

　放射線科領域における磁気・超音波を含めた診断技法，核医学を利用した診断の原理および概要を講じるとともに，それぞれの適応と臨床応用の実際についても論じる。

93041
医用放射線生物学（Biology for Radiotherapy）
　後学期　1−0−0　　三浦　雅彦　講師（非常勤）・渡邊　　裕　講師（非常勤）

　放射線が生物に対して与える影響について，分子レベル，細胞レベル，個体レベル，および集団レベルで論じる。また，病態・疾患との関連について講じる。

93042
放射線治療学（Radiotherapeutics）
　後学期　1−0−0　　渋谷　　均　講師（非常勤）

　医療における放射線治療の意義とその応用範囲，線量測定・治療計画の方法論，他の治療法との関連および副作用・安全管理について論じる。

93043
放射線治療物理学（Therapeutic Radiological Physics）
　後学期　2−0−0　　○河野　俊之　教授・金井　達明　講師（非常勤）
　　　　　　　　　　　 松藤　成弘　講師（非常勤）・水野　秀之　講師（非常勤）
　　　　　　　　　　　 兼松　伸幸　講師（非常勤）

　放射線治療を行う際に必要とされる物理，特に放射線と物質の相互作用，荷電平衡の概念や空洞原理など線量測定の理論，電離箱による線量測定と絶対値校正，線質測定の理論，線量測定用各種検出器，照射装置，治療周辺装置，強度変調放射線治療，などについて詳しく論じる。

93044
核医学物理学（Medical Nuclear Physics）
　後学期　1−0−0　　山谷　泰賀　講師（非常勤）

　放射性同位元素を標識した薬剤を生体に投与して，体外から放射線を測定することにより体内での微量物質の挙動を画像化するのが核医学イメージングである。本講義では，核医学イメージングの基礎から最先端技術まで幅広く講述する。具体的には，放射性薬剤，核医学イメージングの原理，生理的パラメータの測定，ガンマカメラ，SPECT，PET，画像再構成について述べる。

93045
放射線医療実習（Radiological Physics Practice）
　後学期　0−0−1　　兼松　伸幸　講師（非常勤）・水野　秀之　講師（非常勤）
　　　　　　　　　　 蓑原　伸一　講師（非常勤）

　コバルト照射装置による電離箱の絶対線量校正と，それを用いたリニアックの出力測定，ガラス線量計による線量測定，治療計画装置を用いた治療計画の作成，CT撮影とCT値校正，などについての実習を行う。

93052
放射線物理学・放射線技術学特論（Advanced Course on Radiation Physics and Radiological Technology）
　後学期　1−0−0　　保科　正夫　講師（非常勤）・伊藤　　彬　講師（非常勤）

　医療における放射線技術の概要を述べるとともに，その根拠となる物理学的な背景について概説する。また，医療放射線技術における基盤である放射線防御の基本について，臨床現場での対応を含め，解説する。

96053
Modern Japan
　Spring Semester, 1-0-0, Dr. Itaru Kamiya, Dr. Olaf Karthaus, and Dr. Haiwon Lee.

　Refer the summary given in Dept. of Materials Science and Engineering

94053
Historical and Contemporary Issues in Japanese Design
　Spring Semester, 1-0-0, Prof. Miki Saijo

　Refer the summary given in Dept. of Computational Intelligence and Systems Science.

94054
Contrastive Studies of Japanese Language, Culture and Communication: Theory and Practice
　Spring Semester, 1-0-0, Prof. Kayoko Nohara

　Refer the summary given in Dept. of Computational Intelligence and Systems Science.