40 社会工学専攻

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 社会工学専攻の学習課程は,21世紀の高度に技術化した社会における様々な問題に対し,その解決のための理論の構築と実践が出来る視野の広いリーダーとなる研究者および専門家を養成することを目的としている。基本としての確固たる哲学,コミュニケーション力,および社会的な評価方法と最先端の専門知識を学習できる修士課程(3プログラム)と2つのコースからなる博士後期課程が用意されている。それぞれ内容が異なるのでカリキュラムを十分に理解し,履修計画を立てるに当たっては,プログラム関連教員,指導教員とよく相談し,また本専攻と関連の深い価値システム,人間行動システム,経営工学,情報環境学などの他専攻の授業科目も含めて履修することが望ましい。

 博士一貫教育プログラム用カリキュラムは博士一貫教育プログラムのページを参照してください。

1.修士課程

 社会工学専攻の学問分野の深化,新たな社会ニーズに対応するため次の3つのプログラムがおかれている。

1)制度設計理論(経済学):数理・統計など理工学との真の融合を基礎に据えた新たなミクロ,マクロ,計量経済理論を発展させ,経済分析の深化を図る。

2)公共システム:公共的なシステム(特に組織の)マネージメントをもって,理論と実践の統合を図る。

3)時空間デザイン:空間デザインに歴史的要素を加え新たなデザイン実践論の展開

 学生は,上記いずれかのプログラムに属し以下のカリキュラムを履修する。なお,優れた学生は修士入学から4年間(あるいは3年)での博士修了が可能である。
平成17年10月入学までの学生には,本要目に記載されていない旧カリキュラムが適用されるので教務担当教員に申し出ること。

 

修士カリキュラム

 学生は制度設計理論,公共システム,時空間デザインのいずれかのプログラムを履修する(入試願書提出までにプログラムを選択する)。なお入学後のプログラム変更は可能であるが,関連プログラム主任,指導教員の承認と変更後のプログラムでの履修要件を満足する必要がある。

平成22年度入学者以降に適用されるカリキュラム

A.すべてのプログラムに共通の要件

研究室のセミナー科目である社会工学講究第一〜第四 (2単位)を各学期に取得し,講究を含み社会工学専攻科目から24単位以上,他専攻科目等4単位以上,計30単位以上を履修し修士論文,最終試験に合格することが修了(後述の短縮進学を除く)に必要である。

B.プログラムごとの要件

制度設計理論(経済学)プログラム

以下の14科目から 14単位,

 評価論(2単位),法哲学(2単位),歴史と経済(2単位),上級非協力ゲーム理論(2単位),上級ミクロ経済学T(2単位),上級ミクロ経済学U(2単位),上級マクロ経済学T(2単位),上級マクロ経済学U(2単位),制度設計理論特別講義(2単位),計量経済分析 (2単位)(他専攻推奨科目),上級計量経済分析(2単位),上級協力ゲーム理論(2単位),データ調査論(2単位),Introductory Cognitive Psychology(2単位)(他専攻推奨科目)

以下のセミナー科目をすべて

ワークインプログレスセミナー(制度設計理論)第一(1単位)
ワークインプログレスセミナー(制度設計理論)第二(1単位)
ワークインプログレスセミナー(制度設計理論)第三(1単位)
ワークインプログレスセミナー(制度設計理論)第四(1単位)

公共システムプログラム

 社会工学専攻の科目(他専攻推奨科目を含む)から24単位(講究を除くと16単位)以上という各プログラム共通の制約のみとする。

時空間デザインプログラム

以下の8科目から10単位。
 都市デザイン・まちづくり特論(2単位),都市空間利用計画論(2単位),歴史と経済(2単位),公共空間デザイン特論(2単位),社会空間特論(隔年)(2単位),コミュニティーデザイン特論(隔年)(2単位),計画組織デザイン特論(2単位),情報地域計画特論(2単位)(他専攻推奨科目)

C.社会工学専攻科目一覧

 法哲学(2単位),評価論(2単位),都市デザイン・まちづくり特論(2単位),都市空間利用計画論(2単位),計画組織デザイン特論(2単位),公共空間デザイン特論(2単位),社会空間特論(隔年)(2単位),歴史と経済(2単位),コミュニティーデザイン特論(隔年)(2単位),公共性の社会学特論(2単位),環境経済理論特論(2単位),環境経済・政策特論(2単位),地球環境と経済発展のモデリング(2単位),地域情報解析特論(2単位)(他専攻推奨科目),情報地域計画特論(2単位)(他専攻推奨科目),上級非協力ゲーム理論(2単位),上級ミクロ経済学T(2単位),上級ミクロ経済学U(2単位),上級マクロ経済学T(2単位),上級マクロ経済学U(2単位),制度設計理論特別講義(2単位),計量経済分析(2単位)(他専攻推奨科目),上級計量経済分析(2単位),上級協力ゲーム理論(2単位),データ調査論(2単位), Introductory Cognitive Psychology(2単位)(他専攻推奨科目),Introduction to Brain Science and FMRI(1単位)(他専攻推奨科目),Surveys and Experiments in Environmental Economics(1単位),Recent Developments in Game Theory(1単位),Advanced Topics in Ethics and Economics(1単位),社会シミュレーション(2単位)(他専攻推奨科目),社会工学特別研究第一〜第四(1単位),社会工学特別講義第一〜第四(2単位),ノンプロフィット特論(2単位),社会イノベーションの組織論(2単位),社会イノベーションとノンプロフィット・セクター2010(2単位),社会イノベーションとノンプロフィット・セクター2011(2単位),社会イノベーションとノンプロフィット・セクター2012(2単位)

平成21年度10月入学までの学生には以下のプログラムが適用される。

A.すべてのプログラムに共通の要件

必修科目(法哲学(2単位),文章表現論(2単位),評価論(2単位))から2科目,研究室のセミナー科目である社会工学講究第一〜第四(2単位)を各学期に取得し,必修科目,講究を含み社会工学専攻科目から24単位以上,他専攻科目等4単位,計30単位以上を履修し修士論文,最終試験の合格が修了(後述の短縮進学を除く)に必要である。

B.プログラムごとの要件

制度設計理論(経済学)プログラム

以下の12科目から12単位,

 上級非協力ゲーム理論(2単位),上級ミクロ経済学(2単位),公共経済の理論と制度(2単位),マクロ経済動学理論(2単位),実験経済学(2単位)(他専攻推奨科目),計量経済分析(2単位)(他専攻推奨科目),上級計量経済分析 (2単位),上級協力ゲーム理論(2単位),データ調査論(2単位),認知科学(基礎編)(2単位)(他専攻推奨科目),上級マクロ経済学U(2単位),制度設計理論特別講義(2単位)

修了までに以下のセミナー科目をすべて

ワークインプログレスセミナー(制度設計理論)第一(1単位)
ワークインプログレスセミナー(制度設計理論)第二(1単位)
ワークインプログレスセミナー(制度設計理論)第三(1単位)
ワークインプログレスセミナー(制度設計理論)第四(1単位)

公共システムプログラム

以下の科目から12単位

 公共性の社会学特論(2単位),計画組織デザイン特論(2単位),都市デザイン・まちづくり特論(2単位),都市空間利用計画論(2単位),公共空間デザイン特論(2単位),社会空間特論(2単位),歴史方法特論(2単位),コミュニティーデザイン特論(2単位),環境経済理論特論(2単位),環境経済・政策特論(2単位),地球環境と経済発展のモデリング(2単位),地域情報解析特論(2単位)(他専攻推奨科目),情報地域計画特論(2単位)(他専攻推奨科目),上級非協力ゲーム理論(2単位),上級ミクロ経済学(2単位),公共経済の理論と制度(2単位),マクロ経済動学理論(2単位),実験経済学(2単位)(他専攻推奨科目),計量経済分析(2単位)(他専攻推奨科目),上級計量経済分析(2単位),上級協力ゲーム理論(2単位),データ調査論(2単位),認知科学(基礎編)(2単位)(他専攻推奨科目)

時空間デザインプログラム

以下の科目から12単位。

 都市デザイン・まちづくり特論(2単位),都市空間利用計画論(2単位),公共空間デザイン特論(2単位),社会空間特論(隔年)(2単位),歴史方法特論(2単位),計画組織デザイン特論(2単位)コミュニティーデザイン特論(隔年)(2単位),情報地域計画特論(2単位)(他専攻推奨科目)

C.社会工学専攻科目一覧

 法哲学(2単位),文章表現論(2単位),評価論(2単位),都市デザイン・まちづくり特論(2単位),都市空間利用計画論(2単位),計画組織デザイン特論(2単位),公共空間デザイン特論(2単位),社会空間特論(2単位),歴史方法特論(歴史と経済)(2単位),コミュニティーデザイン特論(2単位),公共性の社会学特論(2単位),環境経済理論特論 (2単位),環境経済・政策特論(2単位),地球環境と経済発展のモデリング(2単位),地域情報解析特論(2単位)(他専攻推奨科目),情報地域計画特論(2単位)(他専攻推奨科目),上級非協力ゲーム理論(2単位),上級ミクロ経済学(上級ミクロ経済学T)(2単位),公共経済の理論と制度(上級ミクロ経済学U)(2単位),マクロ経済動学理論(上級マクロ経済学T)(2単位),実験経済学(2単位)(他専攻推奨科目),計量経済分析(2単位)(他専攻推奨科目),上級計量経済分析(2単位),上級協力ゲーム理論(2単位),データ調査論(2単位),上級マクロ経済学U(2単位),制度設計理論特別講義(2単位),認知科学(基礎編)(Introductory Cognitive Psychology)(2単位)(他専攻推奨科目),Introduction to Brain Science and FMRI(1単位)(他専攻推奨科目),Surveys and Experiments in Environmental Economics(1単位),Recent Developments in Game Theory(1単位),Advanced Topics in Ethics and Economics(1単位),社会シミュレーション(2単位)(他専攻推奨科目),社会工学特別研究第一〜第四(1単位),社会工学特別講義第一〜第四(2単位),ノンプロフィット特論(2単位),社会イノベーションの組織論(2単位),社会イノベーションとノンプロフィット・セクター2009(2単位),社会イノベーションとノンプロフィット・セクター2010(2単位),社会イノベーションとノンプロフィット・セクター2011(2単位),社会イノベーションとノンプロフィット・セクター2012(2単位)

他専攻推奨科目とは他の専攻において開設されている授業科目であるが,本専攻の授業科目として取り扱うものである。従って,本専攻の学生が該当授業科目を履修し単位を取得した場合は,自専攻の単位として算入する。

D. 短縮進学の要件(博士課程への短縮進学コース予定者の決定)

 修士課程で一定の条件を満足しリサーチプロポーザル試験に合格すれば博士後期課程の短縮修了予定者になることが出来る(詳細についてはプログラム主任に問い合わせること)。異なる,プログラム,ノンプロフィットマネージメントコースへの進学を望む場合は,変更先の入学条件,また博士後期課程のアドバンストキャンディデイトとなるためにはアドバンストキャンディデイト条件を満足する必要がある。なお予定者であっても博士後期課程に進学しない場合は通常の修士論文の審査を行い合格したものに修士号を与える(詳細については専攻長に問い合わせること)。

2.博士後期課程

 コミュニケーション能力等に優れた,社会イノベーションを引き起こすリーダーとなるべく新しいタイプの世界的に通用する人材の教育のためのノンプロフィットマネージメントコースあるいはその理論構築を目指すニューパラダイムコースに属し,論理的思考力・社会的倫理観と評価思考・表現力などコミュニケーション力を高めるための科目を履修し,希望するものには外部研究機関等でのインターンなど多様な研究機会を生かし研究をすすめる。

博士後期課程カリキュラム

A.すべてのコースに共通の要件

研究室のセミナー科目社会工学講究第五〜第十 (2単位)を各学期履修し,博士論文,最終試験の合格が修了に必要である。社会人学生はプランニングアドミニストレーションA,Bを履修する必要がある。なお,修士課程からの進学者を含めアドバンストキャンディデイトとなるための試験に合格しなければそれ以降の段階に進めない。博士後期課程についての詳細はコース主任に問い合わせること。

B.コースごとの要件

ノンプロフィットマネージメントコース

 平成20年10月入学までの学生には,以下とは異なる旧コースワーク要件が適用されるのでコース主任まで申し出ること。
コースワーク要件:

@法哲学,評価論のいずれか1科目(2単位)
Aノンプロフィト特論,社会イノベーションの組織論の2科目(4単位)
B社会イノベーションとノンプロフィット・セクター2010,同2011,同2012,(以降の年度も同じ)から2科目(4単位)
Cノンプロフィットマネージメント特別研究第一〜第六,ノンプロフィットマネージメント特別演習第一〜第六から2科目(2単位)
D社会イノベーション活動特別演習(2単位)
Eプランニング・アドミニストレーションA,B(2単位)
以上を履修していること

アドバンストキャンディデイト要件:

 上述のコースワーク要件のうち,@の全て,Aの全て,Bのうちの2単位,Cの全てを満足した後,3名の関連教員によるリサーチプロポーザルの審査に合格,なおリサーチプロポーザル審査は30分発表 30分討論。

ニューパラダイムコース(平成22年度以降入学者に適用)

制度設計理論(経済学)プログラム

プログラム特定科目 ワークインプログレスセミナー(制度設計理論)第五〜第十(1単位)は制度設計理論プログラム学生のみが履修可能 
アドバンストキャンディデイト要件:

1)修士課程制度設計理論(経済学)プログラム修了に必要な前述14科目から14単位とワークインプログレスセミナー(制度設計理論)第一,二(博士後期課程からの入学者はこれに替えて同五,六)を履修していること。

2)英語で TOEFL550(コンピュータTOEFL213)点,あるいはTOEIC 730 点 以上。

3)1年目末以降にリサーチプロポーザルの試験に合格
 30分発表 30分討論 3名以上の教員が参加し評価。

公共システムプログラム

アドバンストキャンディデイト要件:1年目末以降に,関連教員3名で審査

なおリサーチプロポーザルは30分発表 30分討論。

時空間デザインプログラム

アドバンストキャンディデイト要件:1年目末以降に,関連教員3名で審査

なおリサーチプロポーザルは30分発表 30分討論。


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