[1][2]

〔教 授 要 目〕

 

36001
技術経営戦略第一
(Management Strategy of Technology T)
 前学期 1−1−0  森  欣司 教授 ほか

 技術からマーケットの創出,また,マーケットから技術の創出について,マーケティング,組織,研究開発,ファイナンスの戦略の面から講義する。ここでは,日本を代表する企業のケース教材をもとに,環境状況の変化に対応すべく戦略策定のための概念,ツール,検証法,などを習得させ,演習を通し,戦略策定の実践的能力を養う。なお,インターンも実施する。

36002
技術経営戦略第二
(Management Strategy of Technology U)
 後学期 1−1−0  森  欣司 教授 ほか(休講)

 マーケット,技術等の変化とマーケットの多様化に伴いバリューチェーンの構造が変化するようになった。それに対応すべく,研究開発,製造,流通,販売の各フーズでの戦略,バリューチェーンの組み換えとチェーンに沿った戦略をマーケティング,組織,研究開発,ファイナンスの面から講義する。ここでは,日本のマーケットと企業文化に根ざした対応とグローバル競争に対応すべく,日本を代表する企業のケース教材をもとに,戦略策定のための概念,ツール,検証法等を習得させ,演習を通し,戦略策定の実践的能力を養う。なお,インターンも実施する。

36003
経営者論セミナー
(CEO Seminar)
 前学期 0−2−0  田辺 孝二 教授 ほか

 イノベーションマネジメントのあり方,MOTに卓越した経営者に必要な資質等について,企業トップをゲストとして招き,ゲストの講演とそれに対する代表質問,討議,議論の総括を通じて習得する。グループ活動を通して,リーダーシップ等を養う。

36004
企業実践セミナー
(MOT Practice Seminar)
 後学期 0−2−0  田辺 孝二 教授 ほか

 優れた技術経営を実施している企業や,優れたイノベーションの実践者をゲストに招き,具体的な実践例の講演とそれに対する質疑応答,討議を通じて,イノベーション創出のマネジメントに関する実践的な理念と方法を習得する。

36005
技術経営概論
(Strategic Management of Technology)
 前学期 2−0−0  宮崎久美子 教授

 技術経営戦略を構築する上での基礎として必要な理論や諸概念について最低限知っておくべき知識を習得することを目標とする。具体的にはイノベーションモデル,分野別のイノベーションの形態,技術競争力の蓄積,技術多角化戦略,技術ポートフォリオの管理,技術提携戦略,技術経営に関わるツールや研究開発のマネジメントについて論ずる。グループ作業,ディベート,小テスト,プレゼンテーション等を通じて習得させる。

 1st Semester 2−0−0  Professor MIYAZAKI, Kumiko

 This course aims to teach the basic concepts, tools and theories needed for strategic management of technology. The topics covered include, innovation models, sectoral models of innovation, technological competence building, technological diversification strategy, technology portfolio management, strategic alliances and management of research and development. Students are assessed by class participation, group presentations, debate, tests and short reports.

36006
技術戦略論
(Strategies and Systems of Innovation)
 後学期 2−0−0  宮崎久美子 教授

 技術経営戦略に関する課題について,企業,セクター,国家的なイノベーションシステムのレベルで個別にとりあげて論ずる。具体的には,実証研究をふまえながら,情報通信,家電,風力発電,ナノテクノロジー,テレコムサービス,ロボットなどのハイテク産業をとりあげ,技術経営戦略論の観点に立って解説する。また,グローバル化,ナショナルイノベーションシステムについても探究する。本講では,ケーススタディーなどを通じた形式も取り入れ,討論,プレゼンテーションや小テストなどを通じて習得させる。

 2nd Semester 2−0−0  Professor MIYAZAKI, Kumiko

 This course relates to the various agenda concerning technology strategy at the level of the firm, sector and national systems of innovation. Based on empirical research findings, technology strategies in sectors such as information and communications, consumer electronics, wind power, nanotechnology, telecom services and robotics will be analyzed. Strategies towards globalization and national systems of innovation in different countries will also be examined. Students are assessed by class participation, case studies, presentations, and tests.

36026
戦略的ディベートの実践
(Strategic Debating Skills)
 後学期 0−1−0  宮崎久美子 教授

 戦略的ディベートでは,フォーマルな方法に基づいて,賛成派,反対派のチームに分かれ,自らの意見をまとめ,説得力のある方法で述べ,また相手側に対して反論をすることにより,ディベート術を実践的に学習することを目的とする。本科目は,平成19年度後学期に開講した「英国式ディベートの実践」の名称を変更したものであるため,「英国式ディベートの実践」を履修した学生は,履修を不可とする。

 2nd Semester 0−1−0  Professor MIYAZAKI, Kumiko

 This course aims to teach strategic debating skills by conducting debates on a specific topic through a formalized procedure.
 This course is taught in English in odd years.

36026
経営の歴史と理念
(History and Philosophy of Management)
 前学期 2−0−0  鈴木 良隆

 我国において,なぜ,どのように会社は生まれ発展してきたのか,そして節目々々において,そのときの経営者は何を考え,どのような理由で決断したのか,等について講義を行なう。

イノベーション論(前期開講)(Innovation Management(Spring Semister))
 前学期 2−0−0  藤村 修三 教授

イノベーション論(後期開講)(Innovation Management(Autumn Semester))休講
 後学期 2−0−0  藤村 修三 教授

 「イノベーションとは経済的成功を伴う改革行為」という基本定義に基づき,考えられる改革オプションから経済的成功を伴う改革(イノベーション)を選び取る確率,イノベーションの確率について解説する。さらに,「設計パラメータ⇔製品機能⇔顧客の効用⇔市場価値」という製品開発と市場との関係を技術の構造を踏まえて整理し,プラットフォーム・リーダーシップやモジュール化などの比較的新しい概念について講義する。
 イノベーション論(前期開講)とイノベーション論(後期開講)は同一内容のため,両方の科目を履修することはできない。また,イノベーション論(大岡山)・イノベーション論(田町)を履修した学生も,履修を不可とする。

R&D戦略(前期開講)
(Strategic Management for Research and Development(Spring Semester))休講
 後学期 2−0−0  藤村 修三 教授

R&D戦略(後期開講)(Strategic Management for Research and Development(Autumn Semester))
 後学期 2−0−0  藤村 修三 教授

 研究開発の戦略を考える上で基本となる,「科学」「技術」,「研究」「開発」,「基礎」「応用」といった概念の整理を行った上で,技術の構造を個別の技術の内容にとらわれない一般化した概念として習得させる。その上で,要素技術を集積して製品であるシステムを構築すると言う観点から,科学知,技術知,技能の役割と扱いを整理し,リニア・モデル,第二種基礎研究,ジェネリック・テクノロジーの意味を明らかにした上で,テクノロジー・マーケティングや戦略的提携の意味とあり方について講義する。
 R&D戦略(前期開講)とR&D戦略(後期開講)は同一内容のため,両方の科目を履修することはできない。また,R&D戦略を履修した学生も,履修を不可とする。

36009
技術マーケティング
(Technology Marketing)
 前学期 2−0−0  長田  洋 教授

 優れた製品やサービスを顧客に提供するためのマーケティングを製品,価格,流通経路,販売促進などの4P及びビジネスモデルなどの観点から解説する。次に,製品技術や情報技術などがマーケティングに与える影響や関連性を理論的・実証的に述べ,事業促進に直結する技術戦略のあり方を考察する。

36010
品質マネジメント
(Quality Management)
 後学期 2−0−0  長田  洋 教授

 製品やサービスの質を高めるための方法論である品質マネジメントについて統計的品質管理,全社的品質管理,全社的品質経営という品質マネジメントのフレームワークの変遷を企業経営の進展や経営課題と関連づけて解説する。次に,品質マネジメントのコンセプト,手法,企業経営に与えるインパクトなどを豊富な事例により解説し,現在の品質マネジメントの主な対象である経営品質についてその評価方法,経営品質向上のための戦略策定法,プロセスの質向上の方法,技術マネジメントなどを述べる。この講義は,Quality Management(英語講義)と同一内容のため,両方の科目を履修することはできない。

Quality Management
 2nd Semester 2−0−0  Professor Hiroshi Osada

 Quality Management (QM) as management method to increase quality of product and service is explained about its concept, methods and applications. In addition, leading edge methods in QM for improving quality such as assessment method on quality of management and strategic management by policy etc. are introduced and discussed through case studies. This lecture is held every even year such as in 2010, 2012.
 The contents of this lecture and“品質マネジメント”are the same. So the students can not study both.

36046
技術者倫理とリスク管理
(Risk control and ethics for technologists)
 後学期 2−0−0  中村 昌允

 新事業の創出において安全・安心な製品・サービスの生産・提供を行うために,研究・開発・事業化に携わる者としての倫理とともに,適切にリスク管理を行うための基本理念,方法について学ぶ

36011
イノベーションと産官学連携
(Innovation and Industry-Government-University Relations)
 前学期 2−0−0  田辺 孝二 教授

 企業のイノベーションに大学,政府との連携が重要な時代となっている。産官学連携によるイノベーション創出が必要とされる背景,産官学連携の基本的考え方,イノベーション政策や連携推進のための制度,地域イノベーションシステム等の具体的事例を通して,産官学連携の意義とマネジメントを理解する。

36027
先端技術とイノベーション
(Advanced Technology and Innovation)
 後学期 2−0−0  協力講座教員 ほか

 先端科学技術に関する最新の研究開発の動向,事業化するための考え方等を習得する。

36041
イノベーションと標準化
(Innovation and Standardization)
 後学期 2−0−0  田辺 孝二 教授 ほか

 新技術の市場化というイノベーションプロセスのなかで,戦略的ツールとして重要な役割を果たす標準化について学ぶ。標準化の基本概念,ビジネスにおける標準化の重要性,標準と知的財産権の関係,グローバルビジネスと認証制度の関係について理解する。また,ケーススタディを基に,標準化をイノベーションのための戦略ツールとしてどのように用いるか標準化活用法を習得する。

36012
コンピテンシー・ディベロップメント
(Competency Development)
 前学期 1−1−0  田中 義敏 教授

 マネジメント能力の重要なファクターとしてのコンピテンシーを,心理学の発展過程の中から歴史的に理解するとともに,米国におけるコンピテンシー論の発展過程を概観する。その上で,これまで体系化されてきた基本コンピテンシー,職種ごとに求められるコンピテンシーの基礎的知識を習得する。実践的な訓練として,受講生が期待する将来の職務上の役割を事例として,その職務遂行に必要なコンピテンシーモデルを,グループディスカッションによって策定していく。自らの価値観に基づき,自ら行動を起こしていく能力を身につける教育の一助として位置付けられる。さらに,技術系のバックグラウンドを有する者がマネジメント領域にチャレンジしていく際に必要となる自らのコンピテンシー開発必要性の気付きをもたらす。

36013
ネット社会のビジネスモデル
(Business Models in the Net-Society)
 前学期 2−0−0  比嘉 邦彦 教授

 インターネットの世界的普及は,生産者と消費者の直結を可能とし,市場へのアクセス制限・制約の多くを取り除いた。その結果,このネット社会に対応したいくつもの新たなビジネスモデルが生まれて来ている。ここでは,事例を通して,新たなビジネスモデルについて,それらの優位性や問題点などについて従来のビジネスモデルと比較分析しながら学習する。また,それらの新たなビジネスモデルについての既存ビジネスへの応用方法についても習得する。奇数年英語開講。

 1st Semester 2−0−0  Professor HIGA, Kunihiko

 The worldwide diffusion of the internet made the direct link between producers and consumers possible and access to various markets easy. As a result, many business models fit to this new net-society have been emerging. In this class, these new models will be examined, compared, and discussed. Also how to apply these new models to the existing business will be studied.

36014
組織戦略とICT
(Information and Communication Technology for Organizational Strategy)
 後学期 2−0−0  比嘉 邦彦 教授

 工業化社会から情報・知識社会への移行に伴い,急激な市場変化への迅速な対応及びコスト効率の高い組織構造が求められている。ここでは,その様な要求に応える組織構造について学習する。さらに,組織戦略としての組織構造改革・組織改革について学び,既存の組織構造から新型の組織構造へ移行する際の移行ツールとしてのICTの使用方法について習得させる。また,情報・知識社会におけるビジネス戦略ツールとしてのICTの役割についても習得させる。偶数年英語開講。

 2nd Semester 2−0−0  Professor HIGA, Kunihiko

 As the society shifting from the industrial society to the knowledge society, many organizations are facing the existing high-cost structure and inflexibility to respond to the drastic changes in their corresponding markets. In this class, a new organizational structure with high cost-performance and flexibility will be discussed. Particularly the use of information and communication technology for organizational innovation and organizational restructuring will be studied. Also the role of information technology as a strategic business tool will be examined.

36036
テレワーク概論
(An Introduction to Telework)
 後学期 2−0−0  比嘉 邦彦 教授

 テレワークの概念および定義の変遷について1960年代後期の誕生から現在に至るまでの経緯を学ぶ。テレワーク概念の応用分野について学習し,先進諸国において何故テレワークが21世紀の働き方と位置付けられ,日本を含む多くの国においてテレワークの普及が国家戦略として取り上げられているのか理解する。また,組織改革や地域活性化のためのテレワーク活用法について,具体的な事例を通して学習する。

36015
セキュリティマネジメント
(Security Management)
 前学期 2−0−0  尾形わかは 准教授

 情報セキュリティの現状とセキュリティインシデントの事例の紹介,ネットワーク技術と暗号技術,個人情報保護法などの法律,情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)に関する制度などを解説する。また,学生による調査,検討の発表を通じてセキュリティマネジメントに対する理解を深める。

36016
企業経営における知的財産活動
(Intellectual Property Activities for Corporate Management)
 後学期 2−0−0  田中 義敏 教授

 知的財産がビジネスの強化・成長に貢献するためには,知的財産活動が企業経営に近い存在であり,知的財産活動が経営戦略の遂行に積極的に参画したものでなければならない。専門知識のみに特化した知的財産活動に止まらず,企業経営の目標及びその達成に必要な経営指標を共有すること,すなわち,知的財産活動と企業経営のドッキングが必要である。その手法として,ある企業事例について,設定された経営目標を知的財産活動に落とし込んでいくためのグループディスカッションを行い,知的財産活動を企業経営に結びつける訓練を行う。
 The intellectual property related activities shall be close to corporate management to contribute to strengthen company’s competence toward the growth of the business, and IP department should be integrated with the accomplishment of the management strategy. It is necessary to link with other functional departments in addition to work as specialists in the intellectual property field, sharing a management index with other department, The group work is planned and discussed with a method on certain corporate case, in order to break down the business objectives to the intellectual property activities, expecting a training to combine corporate management with the intellectual property activities.

36018
IPマネジメント
(Intellectual Property Management)
 前学期 2−0−0  田中 義敏 教授

 本格的なグローバル経済へ向かい経済資源および企業務動の再構築が進められており,その一環として,国際協力力向上のための独自の知財戦略を策定し,知的財産の創造,保護,活用という正のサイクルを構築していくことが求められている。企業が知的財産のマネジメントを如何に進めていくべきか,米国,欧州,アジアにおける知的財産をめぐる国際的動向を踏まえ,また,パテントポートフォリオ,パテントプール,模倣品対策等の今日的事例を含めて,知的財産マネジメントのあり方を考えていく。

36019
R&D戦略と知的財産戦略
(R&D Strategy & Intellectual Property Strategy)
 後学期 2−0−0  未   定

 有力企業のR&D戦略と知的財産戦略を理解し,発明の創造,権利化,活用を最適に行うためにR&D戦略と知的財産戦略はいかに連携を取るべきかにつき習得させる。ヒアリング,アンケート等を通じて収集した有力企業のR&D戦略と知的財産戦略の実体と関連組織,知的財産活動の結果,特に,事業利益等に大きく貢献した知的財産活動の実例等から望ましい知的財産戦略遂行体制の構築のための必要条件を習得させる。今後益々重要性を増すR&D戦略と知的財産戦略の連携という切り口から企業の実態を捉え,実務的,実践的な観点での知識習得をケーススタディも取り入れて実施する。

36020
知的財産権法
(Intellectual Property Rights Law)
 前学期 2−0−0  佐伯とも子 教授・宮垣  聡 客員教授

 知的財産を権利として保護し,活用するために必要であり,その基礎となる知的財産権に関連する法律についての知識を習得させる。最初に,法律の位置づけ,一般法である民法,知的財産権法全体を概観する。次に,特許法,商標法などの産業財産権法,著作権法,その他関連の各法律について講義する。一部,事例を用いるディスカッションによる知識習得も行う。

36044
ライフサイエンス知財と国際制度

(Intellectual Property of Life Science and International System)
 後学期 2−0−0  佐伯とも子 教授

 ライフサイエンス分野の知的財産は,他の分野の知的財産とは異なる発明開示要件など特徴的な特許取得要件などがあり,その特徴を判例などを用いて解説し,ディスカッションする。併せて,ライフサイエンス知財は,国際的に流通する技術・商品をその対象としているため,それを保護・活用するために必要な知識として,国際的な権利取得に関する条件などの制度・運用を解説する。さらに,企業として,どのようにマネジメントするかの実務的な知識習得のための解説も加える。

36021
実践知的財産保護
(Practice for Intellectual Property Protection)
 前学期 1−1−0  佐伯とも子 教授・宮垣  聡 客員教授

 知的財産権,特に特許権取得における知識の実践的な習得を目的として,知的財産の保護という面から求められる,知的財産権取得手続の過程での手法,考え方,対応などについて講義する。最初に,手続の概要を解説し,知的財産情報の管理についての知識を演習をとおして習得させる。次に,手続の初期の段階である,出願からより高度の審判請求などまで段階的に適宜事例を用いる演習を行うことにより習得させる。

36029
知的財産権侵害実務
(Infringement of Intellectual Property Right)
 前学期 2−0−0  水谷 直樹 客員教授

 知的財産法の分野で現実に生じてくる知的財産権の侵害問題に関して,理論と実務の双方から十分な理解を得ることを目的として講義する。
 知的財産権侵害の問題は,知的財産法の実務の中心分野の1つであり,かつ実践的な側面の強い分野であるため,具体的な事例の検討ならびに判決例等を通じて,実際の侵害判断の基準について,実践的な理解を得ることを目的とする。

36022
コーポレートファイナンス
(Corporate Finance)
 後学期 2−0−0  中野  張 准教授

 ファイナンス理論,特にキャッシュ・フロー評価,資本市場の理論,デバリティブ理論の修得を通じて,企業の財務意思決定の基礎理論の理解を目標とする。

36037
計算ファイナンス
(Computational Finance)
 後学期 2−0−0  上村 昌司 客員教授

 金融工学の理論を実務に適用する際には,解を具体的な数値として求める必要がある。解析解が得られる問題ならば,その数値計算は容易いが,モデルをより複雑にし現実に近づけようとすると,解析解が求まらなくなることが多い。そこで数値計算の技術が必要とされる。この授業では主にオプションの価格付けに関連した数値計算手法を解説する。具体的には「格子法,有限差分法,モンテカルロ法」を中心に取り上げる。授業は学部レベルの確率論と統計学を知っていることを前提とする。

36038
金融リスク管理の最先端
(Advanced Financial Risk Management)
 後学期 2−0−0  森本 祐司 客員教授

 金融機関におけるリスク管理は様々な進化を遂げている。本講義では,理想的にはどのようなリスク管理が求められているのか,現実にはなぜそれが実現できないのか,といった実践的な内容に加え,リスク管理が抱える理論的,技術的,実務的な課題についても踏み込む。

36039
金融工学特論1
(Topics on Financial Engineering 1)
 後学期 2−0−0  深谷 竜司 (来期休講)

 金利期間構造モデルと債券,金利デリバティブ価格付けについて講義する。

36023
ファイナンス応用
(Advanced Finance)
 前学期 2−0−0  二宮 祥一 教授

 金利の期間構造の理論は,数理ファイナンスの分野の一つであり,特に銀行における市場リスク管理ではこの理論の理解が必須になる。またその理論は数学的にも興味深く多くの研究がなされており,数理ファイナンスの分野では最も重要で成功した理論である。しかしながら,数理的なハードルの高さから,初学者向きのテキスト等で触れられることは稀である。
 本講義の目標は,数理ファイナンスの全くの初学者に対して,金利の理論を基礎から途中の省略を一切せずに最先端の理論まで一通り紹介する事である。確率論の伊藤積分が本質的な道具となる。これについては,講義の最初の部分で(厳密な議論は端折るが)自分で計算ができるようになるまで解説する。

36024
金融リスク・マネジメント(Financial Risk Management)
平成20年度休講
 前学期 2−0−0  中野  張 准教授

 金融リスク管理を数学的側面から学ぶ。主に信用リスクの価格付け手法の修得を目的とし,その道具となる点過程論についても講義する。

36025
金融工学
(Financial Engineering)
 前学期 2−0−0  二宮 祥一 教授

 本講義では,現代の数理ファイナンスの基礎である,金融派生商品(デリバティブズ)の理論への入門である。金融派生商品とは何かから始まり,金融機関に於いてどのように扱われているかについて講義する。

36030
リサーチ・リテラシー演習
(前期開講)(Seminar in Research Literacy(Spring Semester))
 前学期 1−1−0  尾形 わかは 准教授・比嘉 邦彦 教授 ほか

リサーチ・リテラシー演習(後期開講)(Seminar in Research Literacy(Autumn Semester))
 後学期 1−1−0  尾形 わかは 准教授・比嘉 邦彦 教授 ほか

 研究テーマについての調査・分析・実験・論文作成等を行う際に必要となるリサーチ・リテラシーの基礎を修得することを目的とする。主に演習を通じて,文献の読み方,社会調査の方法,基本的なデータ分析方法,研究論文やレポートの書き方について学習する。(収容予定人員は20名程度。研究論文を作成したことがない,あるいは過去に作成してから時間が経っている技術経営専攻の学生の履修を優先させる。)

36501
技術経営インターンシップT
(MOT Internship T)
 前学期 0−0−2  各教員

36502
技術経営インターンシップU
(MOT Internship U)
 後学期 0−0−2  各教員

 企業における技術経営を1ヶ月間体験することにより,実践的な技術経営に関する能力やリーダーシップを養う。履修はT,Uのいずれかとする。履修に際して指導教員と事前に相談すること。

36503
技術経営インターンシップV
(MOT Internship V)
 前学期 0−0−6  各教員

36504
技術経営インターンシップW
(MOT Internship W)
 後学期 0−0−6  各教員

 企業における技術経営,または企業活動と関連する共同研究・実験等を,3ヶ月以上体験することにより,技術経営リーダーに必要とされる実践的な技術経営に関する能力やリーダーシップを養う。履修はV,Wのいずれかとする。履修に際して指導教員と事前に相談すること。

36031〜36035
広域技術経営特論第一
 前学期 1単位  各教員
広域技術経営特論第二 前学期 2単位  各教員
広域技術経営特論第三 前学期 4単位  各教員
広域技術経営特論第四 前学期 4単位  各教員
広域技術経営特論第五 前学期 4単位  各教員
(Topics in comprehensive Management of Technology T−X)

 各指導教員の指導によって,技術経営の議論,考察のための基礎となる技術知識を習得することを目的とし,多方面の技術について取り上げる。

36701〜36704
技術経営講究第一
 前学期 1単位  各教員
技術経営講究第二 後学期 1単位  各教員
技術経営講究第三 前学期 1単位  各教員
技術経営講究第四 後学期 1単位  各教員
(Colloquium in Management of Technology T−W)

 技術経営戦略,知的財産,ファイナンス,情報技術などの分野から選択したプロジェクトテーマについて,調査計画の立案,文献調査,データ収集・分析を行う。


[1][2]