本コースは,先駆的なメカノマイクロ工学の領域において,独自の高度理工学の知識を有し,次世代を担う人間力を兼ね備えた高度研究者の育成を図り,学際性と創造性を備え21世紀の社会および産業界の発展に貢献する優秀な人材(博士)を輩出することを目的とした修士・博士一貫コースである。
学生の特別選抜:
(1) 選抜方法:学生からの出願に基づき,専攻が定める審査委員会において,コース修了までの目標と編入後一年間の研究計画を発表,それに関する質疑の結果,採択者を決定する。なお,出願にあたっては,メカノマイクロ工学基礎学第一〜第五のうち5科目全てが平均点以上で,かつ,メカノマイクロ工学基礎実験が平均点以上であることを出願要件とする。
(2) 選抜時期:4月入学学生については,修士課程入学後1年目の8月(10月所属)および2月(4月所属)とする。10月入学学生については,修士課程入学後1年目の2月(4月所属)および8月(10月所属)とする。
(3) 所属時期:上記選抜に合格した学生(以下「コース学生」と呼ぶ)のコース所属は毎年10月あるいは4月とする。
コース学生は以下の要項に基づき一貫教育を受け学位(博士号)取得を目指す。
(1) 一貫教育プログラム修了要件
(ア) 修士号学位を有し,大学院に3年以上在籍していること。
(イ) 講究,メカノマイクロ工学派遣プロジェクトを除く大学院授業科目から26単位以上を取得すること(他専攻科目授業を含む)。
(ウ) メカノマイクロ工学派遣プロジェクト(必須)により海外の大学または研究機関あるいは国内外の企業等において3ヶ月以上の長期プロジェクトを行うこと。派遣プロジェクトの取得には,各専攻が定める成果発表会において合格する必要がある。
(エ) メカノマイクロ工学博士一貫コース授業科目表●印の5科目を取得すること(必須)。
英語で開講されている専門科目を4単位以上(内2単位以上はメカノマイクロ工学で開講されている国際大学院科目)を取得すること(必須)ただし,海外で派遣プロジェクトを実施した場合は免除する。(オ) 在学期間中の講究をすべて取得すること(必須)。
(カ) 修士号取得後に中間発表を行い,提出した博士論文審査および最終試験に合格すること。
(2) 修士号の授与
(ア) 履修学生は在学中に本学が制定する規則(学則,学位規定,学習規定,等)に基づき修士号の学位が授与される。
(イ) 修士学位取得要件は修士課程修了学生と同一とするが,修士論文の代わりに特定課題研究成果報告書などにより審査を行うことができる(学位規定参照)。なお,修士号の認定審査は,本専攻に所属後,1年半または2年後とする。
授業科目(メカノマイクロ工学大学院博士一貫教育コース)
授 業 科 目 |
単 位 |
担当教員 |
学期 |
備 考 |
◎メカノマイクロ工学派遣プロジェクト第一 |
0−0−4 |
各 教 員 |
前 |
メカノマイクロ工学博士一貫プログラム用授業科目 |
◎メカノマイクロ工学派遣プロジェクト第二 |
0−0−4 |
各 教 員 |
後 |
メカノマイクロ工学博士一貫プログラム用授業科目 |
● メカノマイクロ工学基礎学第一 |
3−0−0 |
堀江 ほか |
前 |
メカノマイクロ工学博士一貫プログラム |
● メカノマイクロ工学基礎学第二 |
3−0−0 |
新野 ほか |
前 |
メカノマイクロ工学博士一貫プログラム |
●メカノマイクロ工学基礎学第三 |
3−0−0 |
横田 ほか |
前 |
メカノマイクロ工学博士一貫プログラム |
●メカノマイクロ工学基礎学第四 |
3−0−0 |
小俣 ほか |
前 |
メカノマイクロ工学博士一貫プログラム |
●メカノマイクロ工学基礎学第五 |
3−0−0 |
小杉 ほか |
前 |
メカノマイクロ工学博士一貫プログラム |
注
1)◎印を付してある授業科目は,第一あるいは第二のいずれかの取得を必須とする。各3ヶ月以上,160時間以上の実務時間を要する。
2)●印を付してある授業科目は,5科目全科目の取得を必須とする。
3)英語で開講されている専門科目を4単位以上(内2単位以上はメカノマイクロ工学で開講されている国際大学院科目)を取得すること(必須)。ただし,海外で派遣プロジェクトを実施した場合は免除する。
4)上記の単位を含め,コース修了のためには,計30単位以上を取得する必要がある。
5)その他,修士課程および博士後期課程修了のための要件を必要とする。
〔教 授 要 目〕博士一貫教育コース用のみ掲載
83043
メカノマイクロ工学派遣プロジェクト第一(Mechano-Micro Off-Campus Project T)
前学期 0−0−4 各 教 員
83044
メカノマイクロ工学派遣プロジェクト第二(Mechano-Micro Off-Campus Project U)
後学期 0−0−4 各 教 員
いずれも博士一貫教育コースの単位であり,第一,または第二のいずれかの取得が必須である。派遣先(海外の大学または研究機関あるいは国内外の企業など)と指導教員があらかじめ協議の上,履修条件に沿った内容でプロジェクト内容を設定し派遣を行う。
83045
メカノマイクロ工学基礎学第一
(Fundamentals for Mechano-Micro Engineering T)
前学期 3単位 ○堀江 三喜男 教授・秦 誠一 准教授・佐藤 千明 准教授
メカノマイクロシステムの解析・設計・計測・制御等に必要な材料力学の基礎的な知識を修得させる。
83046
メカノマイクロ工学基礎学第二
(Fundamentals for Mechano-Micro Engineering U)
前学期 3単位 ○新野 秀憲 教授・北條 春夫 教授・松村 茂樹 准教授
メカノマイクロシステムの解析・設計・計測・制御等に必要な機械力学の基礎的な知識を習得させる。
83047
メカノマイクロ工学基礎学第三
(Fundamentals for Mechano-Micro Engineering V)
前学期 3単位 ○横田 眞一 教授・香川 利春 教授・川嶋 健嗣 准教授
吉田 和弘 准教授
様々な工学の対象として流体を扱う場合が多い。本授業では液体,気体の流動を工学としていかに捕らえ,また利用する基礎として講義が行われる。
83048
メカノマイクロ工学基礎学第四
(Fundamentals for Mechano-Micro Engineering W)
前学期 3単位 ○小俣 透 教授・佐藤 海二 准教授・吉岡 勇人 准教授
メカノマイクロシステムの解析・設計・計測・制御等に必要な制御工学の基礎的な知識(コンピュータを用いた制御系シミュレーションを含む)を修得させる。
83049
メカノマイクロ工学基礎学第五
(Fundamentals for Mechano-Micro Engineering X)
前学期 3単位 ○小杉 幸夫 教授・初澤 毅 教授・進士 忠彦 准教授
メカノマイクロシステムの解析・設計・計測・制御等に必要な電気・情報工学の基礎的な知識を修得させる。