14.博士複合創造領域コース

 

【コースの概要】

 本特別教育研究コースは,大学院教育体制の進化・充実を目的として総合理工学研究科に設置された「複合創造領域」において実施される新たな博士後期課程教育であり,コース履修学生の学位取得後の多様な活躍の場を想定し,創造性に優れ,社会の要請に応え得る人材を育成することを目指す。本コースは以下の3つのサブコース

  1. 重点プロジェクトサブコース
  2. ワイドキャリアサブコース
  3. 融合デザインサブコース

からなる。それぞれの詳細は各サブコースの案内を参照のこと。

【対象】

 重点プロジェクトサブコース及びワイドキャリアサブコースは原則として大学院総合理工学研究科の博士後期課程1年次学生を,また融合デザインサブコースは学内全研究科の博士後期課程在学生を対象とする。各サブコースの定員は10名程度とし,コース履修希望者の審査を実施して履修の可否を決定する。

 コース履修希望者には学位論文作成のための研究との両立が求められることから,指導教員とよく相談をした上で指導教員の許可を得ること。

【コース修了の要件】

 本コースの修了要件はサブコース毎にそれぞれ定める。詳細は各サブコースの案内を参照のこと。
 各サブコースにおいて所定の授業科目単位を修得した場合,コース単位取得修了証を授与する。さらに,所属専攻での学位論文審査を経て学位を取得した者には,学位記に加えて本コース修了証を授与する。

 

授業科目一覧
◎必修科目 ☆推奨科目

授 業 科 目

単 位

学 期

サブコース

重点プロ
ジェクト

ワイド
キャリア

融合
デザイン

重点プロジェクト研修A

2-0-0

 

 

重点プロジェクト研修B

2-0-0

 

 

重点プロジェクト特論第一

1-0-0

 

 

重点プロジェクト特論第二

1-0-0

 

 

プロジェクトマネージング特論第一

2-0-0

 

 

プロジェクトマネージング特論第三

2-0-0

 

 

テクニカルディスカッション1

0-2-0

 

テクニカルディスカッション2

0-2-0

 

テクニカルライティング1

0-2-0

テクニカルライティング2

0-2-0

科学技術者の倫理

2-0-0

プロジェクトマネージング特論第二

2-0-0

 

 

 

プロジェクトマネージング特論第四

2-0-0

 

 

 

科学技術コミュニケーションと教育

1-0-0

 

 

ベンチャービジネス特論

2-0-0

 

 

IPマネジメント

2-0-0

 

 

イノベーションと標準化

2-0-0

 

 

科学・技術・社会特論1

2-0-0

 

 

 

科学・技術・社会特論2

2-0-0

 

 

 

 


博士複合創造領域コース 重点プロジェクトサブコース

 

【コースの概要】

 本サブコースは,国などが支援する重点分野等のプロジェクトに関わりながら博士の学位を取得することにより,組織的・国際的プロジェクトを遂行するにあたり必要な知識と経験を身につけた即戦力型の研究者を育てることを目的とする。

 重点分野等のプロジェクト等に所属し,第一線の研究を行いながら,将来一流の研究者となるために必要な科学者・技術者倫理,プロジェクトの管理,知的財産権利の知識等を身につける。また,得られた成果を発表するためのテクニカルライティングや海外の研究者とのディスカッションを円滑に行うための方法論を学ぶ。さらに,数ヶ月間の国内あるいは海外研修を行い,グローバルなネットワークの構築や自身の専門分野における海外における研究の動向などを調査する。

【対象】

 総合理工学研究科複合創造領域に配置される教育研究コアユニットを担当する研究室に所属する博士課程学生を主な対象とし,本研究科所属の原則として博士課程1年次の学生が本コースのカリキュラムを履修できる。履修希望者に対し一定の審査を行い,1学年10名程度を定員として履修資格者を決定する。本サブコースの履修は,学位論文作成のための研究と両立させる必要があり,指導教員とよく相談をした上で指導教員の許可を得ることを条件とする。

【コース修了の要件】

 学則に定める博士後期課程修了要件に加えて、@重点プロジェクトサブコースで定める授業科目の中から、必修科目3科目(4単位)を含む8単位を習得すること A重点プロジェクト研修AまたはBの単位を習得、あるいは、他の制度などで原則として3ヶ月以上の研修を行うこと(後者ではその内容等を運営委員会に申告し承認を受けること) B所属研究科において学位が授与されること のすべてを要件とする。修了要件を満たし学位を取得した者には、学位記に加えて本コース修了証が授与される。

 

重点プロジェクトサブコース授業科目一覧

授業科目

単 位

担当教員

学 期

備   考

重点プロジェクト特論第一

1-0-0

各教員

 

重点プロジェクト特論第二

1-0-0

各教員

 

科学技術者の倫理

2-0-0

原科・山村ほか

 

重点プロジェクト研修A

2-0-0

各教員

 

重点プロジェクト研修B

2-0-0

各教員

 

テクニカルディスカッション1

0-2-0

リチンスキ・ベラール

英語講義

テクニカルディスカッション2

0-2-0

リチンスキ・ベラール

英語講義

テクニカルライティング1

0-2-0

リチンスキ・ベラール

英語講義

テクニカルライティング2

0-2-0

リチンスキ・ベラール

英語講義

 

プロジェクトマネージング特論第一
「ビジョナリー経営」

2-0-0

大   谷

プロジェクトマネージングコース科目

 

プロジェクトマネージング特論第二
「実践的事業戦略」

2-0-0

東・山口ほか

プロジェクトマネージングコース科目

 

プロジェクトマネージング特論第三
「テクノロジーマネジメント総論」

2-0-0

古   田

プロジェクトマネージングコース科目

 

プロジェクトマネージング特論第四
「実践的事業戦略2」

2-0-0

東・山口ほか

プロジェクトマネージングコース科目

 

科学技術コミュニケーションと教育

1-0-0

西條・鈴木・野原ほか

大学院総合科目

 

ベンチャービジネス特論

2-0-0

柿   本

大学院総合科目

◎ 必修科目,☆ 推奨科目

 


博士複合創造領域コース ワイドキャリアサブコース

 

【コースの概要】

 本サブコースは,本学が他大学に比較して優位性があると思われる「ものづくり」と,「工学分野における産業界との連携」の伝統を踏まえ,学位論文の研究テーマをベースに周辺あるいは異分野の科学技術との融合により新たな価値を創造し,研究シーズを事業化できる創造的起業家を育成することを目的とする。

 専攻・研究科を超えた指導体制を基本とし,専門分野の異なる博士後期課程学生が特定の技術シーズの事業化計画を立てる演習で共同作業を行い,さらに技術シーズをどこに,どのように活かすかを様々な角度から議論することによって,博士後期課程学生の視野の拡大,創造性の発展を目指す。

【対象】

 総合理工学研究科の博士後期課程学生を対象とする。既に企業等での経験を有する社会人コース学生の履修を歓迎する。履修希望者に対し一定の審査を行い,1学年10名程度を定員として履修資格者を決定する。本サブコースの履修は修了に必要な単位数が通常の課程に比べて多く,学位論文作成のための研究の遂行に少なからず影響する可能性があることから,指導教員とよく相談をした上で指導教員の許可を得ることを条件とする。

【コース修了の要件】

 学則に定める博士後期課程修了要件に加えて,ワイドキャリアサブコースで定める授業科目の中から,必修科目4科目8単位を含む12単位を習得し,所属研究科において学位を授与されることを要件とする。修了要件を満たし学位を取得した者には,学位記に加えて本コース修了証が授与される。

 

ワイドキャリアサブコース授業科目一覧

授業科目

単 位

担当教員

学 期

備   考

プロジェクトマネージング特論第一
「ビジョナリー経営」

2-0-0

大   谷

プロジェクトマネージングコース科目

テクニカルディスカッション1

0-2-0

リチンスキ・ベラール

英語講義

テクニカルディスカッション2

0-2-0

リチンスキ・ベラール

英語講義

科学技術者の倫理

2-0-0

原科・山村ほか

 

プロジェクトマネージング特論第三
「テクノロジーマネジメント総論」

2-0-0

古   田

プロジェクトマネージングコース科目

テクニカルライティング1

0-2-0

リチンスキ・ベラール

英語講義

テクニカルライティング2

0-2-0

リチンスキ・ベラール

英語講義

科学技術コミュニケーションと教育

1-0-0

西條・鈴木・野原ほか

大学院総合科目

ベンチャービジネス特論

2-0-0

柿   本

大学院総合科目

IPマネジメント

2-0-0

未   定

技術経営専攻科目

イノベーションと標準化

2-0-0

田辺 ほか

技術経営専攻科目

 

科学・技術・社会特論1

2-0-0

中   島

経営工学専攻科目,偶数年度開講

 

科学・技術・社会特論2

2-0-0

中   島

経営工学専攻科目,奇数年度開講

◎ 必修科目,☆ 推奨科目

 


博士複合創造領域コース 融合デザインサブコース

 

【概要】

 本サブコースは,自身の専門分野をベースとして複数分野にまたがる幅広い知識を活かし,様々な社会活動においてリーダーシップを発揮する文理融合型・異分野融合型人材の育成を目的とする。

 異なる専門分野の融合のあり方はきわめて多様であるため,融合デザインにふさわしい履修計画を履修希望者自らが設計し認定を受けるか,または本サブコースが融合デザインのモデルとして相応しいと認定した既存の特別教育研究コースあるいはこれに相当する教育プログラムを履修する。このことにより,新たな融合デザインに必須の知識を習得し,具体的な融合デザインの経験を待った人材育成を目指す。

【対象】

 本学のすべての研究科の博士後期課程学生を対象とする。履修希望者に対し一定の審査を行い,1学年10名程度を定員として履修資格者を決定する。本サブコースの履修に際し,学位論文作成のための研究の遂行に少なからず影響する可能性があることから,指導教員とよく相談をした上で指導教員の許可を得ることを条件とする。

【コース修了の要件】

 学則に定める博士後期課程修了要件に加えて,あらかじめ履修希望者が設計し認定を受けた履修計画に従って,融合デザインサブコースで定める必修科目3科目6単位を含む12単位を習得し,所属研究科において学位を授与されることを要件とする。ただし,次にあげる本サブコースで推奨する特別教育研究コースあるいはこれに相当する教育プログラムを修了した者は,必修科目3科目6単位を履修すればよいものとする。修了要件を満たし学位を取得した者には,学位記に加えて本コース修了証が授与される。

本サブコースが推奨する特別教育研究コース:

 

融合デザインサブコース授業科目一覧

授業科目

単 位

担当教員

学 期

備   考

テクニカルライティング1

0-2-0

リチンスキ・ベラール

英語講義

テクニカルライティング2

0-2-0

リチンスキ・ベラール

英語講義

科学技術者の倫理

2-0-0

原科・山村ほか

 

◎ 必修科目

 


〔教授要目〕

 

99407
重点プロジェクト研修A
 (Internship Program on Priority Project A)
 前学期 2−0−0 各 教 員

99409
重点プロジェクト研修B
 (Internship Program on Priority Project B)
 後学期 2−0−0 各 教 員

 重点プロジェクトサブコースに所属する学生が国内外の大学・研究機関・企業において3ヶ月以上の研究経験を得ることにより,国際的に第一級の力量をもつ研究者・技術者の養成を行う。

99401
重点プロジェクト特論第一
 (Advanced Course on Priority Project I)
 前学期 1−0−0 各 教 員

 重点プロジェクトサブコースに所属する学生が国際的な場で第一戦の研究者となるために必要な研究成果を国内外に発表する際の戦略,プロジェクトの獲得や管理,遂行を円滑に行う手法,共同研究や委託研究を行う際の一般的な手続きについて学ぶ。

99402
重点プロジェクト特論第二
 (Advanced Course on Priority Project II)
 後学期 1−0−0 各 教 員

 重点プロジェクトサブコースに所属する学生が国際的な場で第一戦の研究者として活躍するために必要な科学者・技術者倫理,知的財産権の知識を習得する。

99403
テクニカルディスカッション 1
(Technical Discussion 1)
 前学期 0−2−0 ○ダン リチンスキ 特任准教授,ダニエル ベラール 特任准教授

99404
テクニカルディスカッション 2
(Technical Discussion 2)
 後学期 0−2−0 ○ダン リチンスキ 特任准教授,ダニエル ベラール 特任准教授

 博士複合創造領域コースに所属する学生を対象として,英語による実践的なディスカッション演習を通して,国際的な場で第一戦の研究者として活躍するために必要な技量を習得する。

99405
テクニカルライティング 1
(Technical Writing 1)
 前学期 0−2−0 ○ダン リチンスキ 特任准教授,ダニエル ベラール 特任准教授

99406
テクニカルライティング 2
(Technical Writing 2)
 後学期 0−2−0 ○ダン リチンスキ 特任准教授,ダニエル ベラール 特任准教授

 博士複合創造領域コースに所属する学生を対象として,国際的な場で第一戦の研究者となるために必要な,英語による科学技術論文,報告書の書き方等,実践的なライティングスキルの基礎及びより高度なライティングスキルを習得する。

99408
科学技術者の倫理
 (Ethics for Scientists and Engineers)
 後学期 2−0−0 ○原科 幸彦 教授,山村 雅幸 教授 ほか

 科学技術者が持つべき倫理について学ぶ。まず,さまざまな領域で培われてきた倫理上の諸概念について,環境政策と住民参加,生命倫理と遺伝子組換え安全基準の歴史的経緯等の具体例を通して概説する。つづいて,新規複合領域を考える際の倫理のあり方について話題を持ち寄り,調査と討論を重ねることで理解を深める。

25031
プロジェクトマネージング特論第一:「ビジョナリー経営〜先見性と創造力のある経営〜」

(Project Managing Skills I)
 前学期 2−0−0 大谷  清 特任教授

 プロジェクトマネージングコースの教授要目を参照のこと。

25032
プロジェクトマネージング特論第二:「実践的事業戦略」
 (Project Managing Skills II)
 前学期 2−0−0 東  和雄 特任教授,山口 哲史 特任教授 ほか

 プロジェクトマネージングコースの教授要目を参照のこと。

25033
プロジェクトマネージング特論第三:「テクノロジーマネジメント総論」
(Project Managing Skills III)
 後学期 2−0−0 古田 健二 特任教授

 プロジェクトマネージングコースの教授要目を参照のこと。

25034
プロジェクトマネージング特論第四:「実践的事業戦略 2」
 (Project Managing Skills IV)
 後学期 2-0−0 東  和雄 特任教授,山口 哲史 特任教授 ほか

 プロジェクトマネージングコースの教授要目を参照のこと。

99525
科学技術コミュニケーションと教育
(Science Communication and Education)
 前学期 1−0−0 川本 思心 特任助教,鈴木 正昭 教授 ほか

 大学院総合科目の教授要目を参照のこと。

99509
ベンチャービジネス特論
(Advanced Course for Venture Business)
 後学期 2−0−0 柿本 雅明 教授

 大学院総合科目の教授要目を参照のこと。

36018
IPマネジメント
(Intellectual Property Management)
 前学期 2−0−0 田中 義敏 教授

 技術経営専攻の教授要目を参照のこと。

36041
イノベーションと標準化
(Innovation and Standardization)
 後学期 2−0−0 田辺 孝二 教授 ほか

 技術経営専攻の教授要目を参照のこと。

67019
科学・技術・社会特論1
(Advanced Course for Science & Technology Studies 1)
 後学期 2−0−0 中島 秀人 准教授

 経営工学専攻の教授要目を参照のこと。偶数年度開講。

67070
科学・技術・社会特論2
(Advanced Course for Science & Technology Studies 2)
 後学期 2−0−0 中島 秀人 准教授

 経営工学専攻の教授要目を参照のこと。奇数年度開講。