東工大ニュース

「大学の世界展開力強化事業によるFDセミナー」開催報告

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公開日:2014.03.19

講師の丸本美加氏
講師の丸本美加氏

大学の世界展開力強化事業では教員の英語指導力、プレゼンテーション能力向上を目指したFDセミナーを、2月27日に大岡山、3月3日、10日にすずかけ台それぞれのキャンパスにてサイマルアカデミーより丸本美加氏を講師としてお招きし、開催しました。

セミナーでは、はじめに”Presentation ABC’s”としてプレゼンテーションを行う際の基本、そして日本人が特に注意しなければならない5つの項目について、お話いただきました。

プレゼンのABC

A
- Audience-appropriate content? (聴衆にとって適切なレベルの内容か?)
B
- Beat the Time! (与えられた時間以内に!)
C
- 5C’s in delivering your speech (スピーチするときの注意点”5C”)

日本人が注意すべきスピーチの5C

1.
Coherent outline  首尾一貫性~前後のつじつまがあうように
2.
Concise sentences 簡潔な文章に
3.
Clear Pronunciation 発音を明瞭に
4.
Context understanding 特に質疑応答で「場」を読む力?質問を理解して
5.
Confidence 自信をもつ(英語が下手ですみません、などと謝らないこと!)

続いて、講義初日に学生へコース概要を説明する、という設定で、参加者が一人ずつ、上の注意事項に気をつけながらプレゼンテーションを実践しました。全員の発表後、講師の先生からは以下のアドバイスがありました。

  • 熱意が伝わるように話すこと

  • 専門用語 (Technical words) はゆっくりはっきりと発音すること

  • 文を最後まで言い終わること

  • 内容が盛りだくさんになってしまう時は、情報の取捨選択をすること

  • 聞き手(学生)に質問を投げかけること

休憩を挟み、後半のワークショップでは、外国人学生に向けて東工大または自分の研究室についてのアピールを一人ずつ行う、という練習を行いました。参加者皆、工夫を凝らした紹介を行い、最後に講師の先生より、さらに上達するために、以下のポイントを挙げていたただきました。

  • 話し言葉でも書き言葉でも、文はなるべくpassive(受動態)ではなくactive(能動態)を使う

  • プレゼンの準備では、なるべくネイティブスピーカーに聞いてもらって練習するようにする

  • 棒読みせず、笑顔で

3時間という長丁場でしたが、充実した内容のレクチャーに、あっという間に時間が過ぎました。普段から英語で授業を行っている先生方からも、改めてプロの講師にプレゼンテーションを見ていただき、アドバイスを受けることで改善点やポイントを確認することができ、大変参考になったとの感想をいただきました。

大岡山会場の様子
大岡山会場の様子

すずかけ台でのワークショップの様子
すずかけ台でのワークショップの様子

お問い合わせ先
国際部留学生交流課事業推進グループ
電話 03-3734-2984
Email: campusasia@jim.titech.ac.jp

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