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東工大最大級の産学連携イベントTTOP2021をオンラインで開催

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公開日:2022.01.18

東京工業大学は、11月25日、26日に「Tokyo Tech OPen innovation & venture/research festival (TTOP) 2021」をオンライン配信にて開催しました。TTOPは、研究・産学連携本部とオープンイノベーション機構(以下、OI機構)が主催して、サステナビリティ・トランスフォーメーション(Sustainability Transformation : SX)を共通テーマに、以下のイベントを同一期間に開催し、2日間延べ約1,000名の参加者がライブ配信を視聴しました。

プログラム

1.
11月25日(木)10:00 - 16:50
第3回東工大国際オープンイノベーションシンポジウム(2021)
3rd TokyoTech International Open Innovation Symposium 2021
2.
11月26日(金)10:00 - 12:20
第5回東工大リサーチフェスティバル(2021)
Tokyo Tech Research Festival 2021 (TTRF)
3.
11月26日(金)13:30 - 17:20
第2回東工大ベンチャーフェスティバル2021
2nd Tokyo Tech Venture Festival 2021 (TTVF)

3イベント開催レポート

1. 第3回東工大国際オープンイノベーションシンポジウム(2021)
3rd Tokyo Tech International Open Innovation Symposium 2021

第3回となる国際オープンイノベーションシンポジウムは、「世界のオープンイノベーションリーダたちの挑戦」と題して、SXをテーマに世界のオープンイノベーションリーダたちによる基調講演、新たに設置された東工大の協働研究拠点活動の紹介、本学のグリーンイノベーションの取り組み・シーズ技術の紹介を行いました。

益一哉学長の開会のあいさつ
益一哉学長の開会のあいさつ

大嶋洋一教授(OI副機構長)のSession 2講演
大嶋洋一教授(OI副機構長)のSession 2講演

2. 第5回東工大リサーチフェスティバル(2021)
Tokyo Tech Research Festival 2021(TTRF)

東工大リサーチフェスティバルは今年で第5回を迎え、本学の気鋭の研究者を産業界に紹介する場として開催しました。「明日を切り開く研究者の持続可能な未来社会への挑戦」をテーマに、世界的な課題となっている持続可能な社会の実現に資する研究を8件紹介しました。

開会のあいさつをする渡辺治理事・副学長(研究担当)/研究・産学連携本部長

開会のあいさつをする渡辺治理事・副学長(研究担当)/研究・産学連携本部長

3. 第2回東工大ベンチャーフェスティバル2021
2nd Tokyo Tech Venture Festival 2021(TTVF)

第2回目を迎える東工大ベンチャーフェスティバルは、「サスティナブルな未来を拓く注目の‘東工大発スタートアップ2021’」として、SXを牽引する東工大発ベンチャー10社のピッチと参加型ディスカッションを行いました。
ピッチ終了後、視聴者からの投票と会場の審査員による審査により、優秀な企業へ「東工大発ベンチャー大賞、ITAPトヨタ賞」及び「特別賞、ITAP-ATAC賞」が授与されました。

ITAP(アイタップ):トヨタ自動車株式会社と、株式会社先端技術共創機構(ATAC)が進める、先端技術のインキュベーション活動の総称。

授与式:(上段左から)審査委員長 大嶋洋一教授、小出智幸氏(つばめBHB株式会社)、(下段)西塔由香子氏(株式会社Yellston)

授与式:(上段左から)審査委員長 大嶋洋一教授、小出智幸氏(つばめBHB株式会社)、(下段)西塔由香子氏(株式会社Yellston)

東工大発ベンチャー大賞、ITAP-トヨタ賞:
つばめBHB株式会社「アンモニアで環境問題・食糧問題の解決を目指すつばめBHB」

審査員総評:
吉村裕樹氏(トヨタ自動車株式会社 先進技術開発カンパニー 将来技術・事業創生グループ グループ長)

つばめBHBは潜在力のあるアンモニアに着眼した目利き力と技術面での優位性はもとより、それを社会価値につながる形で実装している点が今回の受賞の大きな理由だと思います。エネルギーや食糧問題などさまざまな課題解決の方向として「地産地消モデル」は重要なキーワードと言われていますが、つばめBHBは持続可能な社会の一つの雛形を提示していると思います。受賞を機にますます大きく飛躍されることをお祈りしています。

受賞者コメント:
小出智幸氏(つばめBHB株式会社 ビジネス企画部門 マーケティングセクションリーダー)

この度はTTVFにて、栄えある「東工大発ベンチャー大賞」を受賞いたしましたこと、当日イベントをご視聴いただいた皆様、ご審査員の皆様、また関係者皆様に厚く御礼申し上げます。東工大ベンチャー企業の中で名誉な賞を受賞いたしましたことを感謝すると同時に、この賞に恥じないように事業開発を邁進していく所存でございます。
東工大で培われた技術を用い、環境問題及び食糧問題という社会課題の解決を目指し、社員一同引き続き努力してまいります。

「アンモニアで環境問題・食糧問題の解決を目指すつばめBHB」つばめBHBのピッチ風景

「アンモニアで環境問題・食糧問題の解決を目指すつばめBHB」つばめBHBのピッチ風景

特別賞、ITAP-ATAC賞:
株式会社Yellston「音声合成で広がる音の世界」

審査員総評:
川上登福氏(株式会社先端技術共創機構 代表取締役)

特別賞受賞おめでとうございます。審査員全員から、「CoeFont面白いよね、是非何か賞を」、という声があり、当初想定していませんでしたが急きょ特別賞をお贈りすることになりました。私自身、様々な声を簡単に、それこそフォントを変えるようにみんなが使う、そんな世界を目指すYellstonの今後に大きな可能性を感じ、ATACとしても賞をお贈りさせて頂くことにいたしました。今後もスピード感速く、グローバルに飛躍されることを願っており、そして応援しております。どうぞよろしくお願いいたします。

受賞者コメント:
早川尚吾氏(株式会社Yellston 代表取締役社長)

この度はTTVF特別賞という名誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。審査コメントにもあった通り、社会で身近な存在である「声」というコンテンツを生かしたプロダクトである「CoeFont」は多くの可能性を秘めていると私たち自身も強く信じております。外国語対応による全世界への発信、メタバースなどの次世代の技術との絡みなど、多くの挑戦をしていきたいと考えておりますので、ぜひ今後ともよろしくお願いいたします。

「音声合成で広がる音の世界」Yellstonのピッチ風景

「音声合成で広がる音の世界」Yellstonのピッチ風景

東工大発ベンチャーによるピッチ 10社(登壇順) :

  • 株式会社Synspective「宇宙からの俯瞰データによる「学習する世界」の実現」
  • ファスタイド株式会社「ベンチャーとしての中分子創薬へのチャレンジ」
  • 株式会社SWAT Lab「みんなで企業の課題を解決するプラットフォーム、SWAT Lab」
  • Fusion Cubic株式会社「人工知能とマシンビジョンで実現した次世代スマートパーキング」
  • 株式会社Yellston「音声合成で広がる音の世界」
  • N-EMラボラトリーズ株式会社「ウイルス動態観察CLSEM顕微鏡事業」
  • Tokyo Artisan Intelligence株式会社「誰でも高性能AIシステムが作れるTAI Compiler」
  • リバーフィールド株式会社「Touch worlds beyond your reach. 」
  • メタジェンセラピューティクス株式会社「マイクロバイオーム創薬のスペシャルティファーマをめざすメタジェンセラピューティクス」
  • つばめBHB株式会社 「アンモニアで環境問題・食糧問題の解決を目指すつばめBHB」

お問い合わせ先

オープンイノベーション機構

E-mail : admin@oi-p.titech.ac.jp

研究・産学連携本部

E-mail : sangaku@sangaku.titech.ac.jp

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