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アーヘン工科大学との「博士課程学生共同指導プログラム」が始動

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公開日:2022.07.12

アーヘン工科大学との「博士課程学生共同指導プログラム」が始動

東京工業大学物質理工学院は、2021年9月にアーヘン工科大学電気工学・情報技術学部と博士後期課程学生の共同指導を行う学生交流協定を締結しました。同協定に基づいた初めての留学生としてフェリックス・ジャン(Felix Jiang)さん(アーヘン工科大学 電気工学・情報技術学部 大学院 博士後期課程2年)を2022年6月より、物質理工学院に迎えました。

(左から)関口秀俊物質理工学院長、ジャンさん、受入研究室の森川淳子教授(物質理工学院 材料系)

(左から)関口秀俊物質理工学院長、ジャンさん、受入研究室の森川淳子教授(物質理工学院 材料系)

この新たな学生交流プログラムでは、東工大物質理工学院とアーヘン工科大学電気工学・情報技術学部にて、年最大2名の博士後期課程学生の共同指導を行います。その間、対象学生は、本学またはアーヘン工科大学にて交互に研究をします。プログラムの修了時には、在籍大学の学位と、もう一方の大学の修了証も授与されます。

欧州ではコチュテル・プログラムと呼ばれる、2つの大学で博士後期課程学生を共同指導し、両大学から学位を授与し、合わせて1つの学位と見なす制度が普及しています。しかし、このような欧州版コチュテル・プログラムを日本で導入するには、制度整備に時間がかかります。そのため、物質理工学院では、現在の日本の制度に合わせた形で、博士後期課程学生の共同指導プログラムを構築しました。将来的には、同プログラムが欧州版コチュテル・プログラムにつながることを目指します。

東工大は、2007年にアーヘン工科大学と全学協定を締結し、長年にわたって活発な研究交流・学生交流を積み重ねてきました。全学としての学生交流プログラムに加え、工学院、物質理工学院、環境・社会理工学院の3学院合同の学生国際交流プログラムSERP(Summer Exchange Research Program)においても、毎年、学生交流の着実な実績があります。2019年3月、本学初の欧州拠点として、アーヘン工科大学内に「Tokyo Tech ANNEX Aachen」(アネックス アーヘン)が開設されました。

長期の交流に基づき導入された、この「博士課程学生共同指導プログラム」より、両大学の交流が今後さらに進展することが期待されます。

研究室の学生に実験の手はずを伝えるジャンさん(左)

研究室の学生に実験の手はずを伝えるジャンさん(左)

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物質理工学院 ―理学系と工学系、2つの分野を包括―
2016年4月に発足した物質理工学院について紹介します。

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