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東工大生、新春の箱根路を駆ける

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公開日:2015.01.15

東工大史上初、箱根駅伝ランナーの誕生

東工大史上初、箱根駅伝ランナーの誕生

2015年1月3日、第91回箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)に東京工業大学陸上競技部の松井将器さん(工学部機械宇宙学科3年)が関東学生連合チームのメンバーとして出場し、復路第9区(戸塚~鶴見:23.1キロメートル)を見事完走しました。

松井さん、第9区を力走

オープン参加の関東学生連合チームは、前日の往路を5時間38分27秒(参考記録)、暫定13位相当で走り切りました。復路は8位の城西大学以下の13校とともに、午前8時10分に芦ノ湖を一斉スタート。順位の入れ替わりがありながらも順調に襷をつないでいきます。

松井さんは戸塚中継所で、第8区を走る東京国際大学の小針旭人さんを待ちます。先頭の青山学院大学が通過してから20分後の11時27分22秒、襷は届かず、規定により繰り上げスタートとなりました。松井さんがスタートしてから、わずか20秒後、小針さんが戸塚中継所に駆けてきました。

松井さん、第9区を力走

東工大応援団

同じく繰り上げで戸塚中継所を同時にスタートした、拓殖大学の栩山健さんと競り合いながら力走する松井さんを権太坂(8km地点)、西横浜(13km地点)、生麦(20km地点)の3か所に陣取った約100名の東工大応援団が待ち構えます。学長や理事・副学長も応援に駆けつけました。東工大の青いのぼり旗と横断幕を掲げて、青地にツバメのシンボルマークを胸に掲げた東工大陸上部のユニフォームを着た松井さんが前を通ると熱い声援が送られました。

見事なラストスパート

鶴見中継所を目指す松井さん。中継所前まで繰り広げられた拓殖大学との競り合いを振り切り、見事なラストスパートを見せ、12時39分30秒に鶴見中継所に飛び込んできました。残念ながら、12時35分26秒に繰り上げスタートで、すでに10区の佐久間祥さん(亜細亜大学)は出発していたため、襷を渡すことはできませんでした。松井さんの記録は1時間12分08秒(参考記録)、区間17位相当でした。

関東学生連合チームは、10大学10名で襷をつなぎ、完走しました。総合記録は11時間19分12秒(参考記録)、21チーム中20位相当という結果でした。

見事なラストスパート

創立以来、初めて東工大生が箱根駅伝に出場し、見事完走しました。まさに文武両道を体現する松井さんの活躍は東工大の学生、教職員、OBの記憶に長く残ることでしょう。松井さん、陸上競技部のみなさん、おつかれさまでした。

これからも東京工業大学陸上競技部の活躍にご注目ください。

松井将器さん(工学部機械宇宙学科3年)コメント

松井将器さん

無事に完走することができ、ようやく新年が始まった気分です。想定よりハイペースで入ってしまったため、後半足にきて失速してしまったのが残念でしたが昔から目標としてきた舞台を走ることができ満足しています。
来年も出場を目標にしていこうと思いますので応援よろしくお願いします。

陸上競技部コメント

今回、同期の松井が箱根駅伝に出場するに当たり、チームを指揮する関東学連とのやり取りや、OB・大学関係者の皆様との応援準備に駅伝主務という形で携わらせていただきました。
陸上競技部創部以来前例のないことでしたので、初めは何から手を付けていいのやら右往左往するばかりでしたが、部内外問わず多くの方々のご支援・ご協力のおかげで何とか松井を無事に送り出すことができたと思っております。今回の一連の準備を通して新たな繋がりも増え、陸上競技部が多くの方々に支えられてきたからこそ、今があるのだなと改めて実感いたしました。関わっていただいた皆様、本当にありがとうございました。そして、今回松井のおかげで、私も含め部員全員が非常に貴重な経験を積むことができました。この経験をバネに2015年も部員一丸となって精進して参りますので、今後とも陸上競技部を何卒よろしくお願い申し上げます(駅伝主務 足達哲也 制御システム工学科3年)。

陸上競技部が悲願としてきました、箱根駅伝での出走。これがかなったことに無上の喜びを感じています。これは、予選会に出走するために日々努力を積んできた陸上競技部部員とそのサポートをしていただきましたコーチ陣全体で勝ちとった1枠だと考えております。また、当日は本当にたくさんの陸上競技部OB大学関係者の皆様に応援に足を運んでいただきました。ご支援頂きました全ての皆様に感謝しております。今後も陸上競技部へのご支援のほどよろしくお願い申し上げます(監督 杉野暢彦 准教授)。

三島良直学長コメント

東工大生が箱根駅伝を走るということ自体が、非常に感動的でした。燕のマークがついたユニフォーム姿の松井君が目の前を通過したときは胸が熱くなりました。
学生たちが課外活動で活躍すると大学に活気が出ます。松井君の力走にお正月から学生・教職員は元気をもらいました。この勢いで東工大もこの1年、前に進んで行きましょう。

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お問い合わせ先

広報センター
Email : pr@jim.titech.ac.jp
TEL : 03-5734-2975

※ 公開時、関東学生連合チームの総合記録に誤りがありました。訂正してお詫び申し上げます。(1月16日 8:45)

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