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東京工業大学・オックスフォード大学共催のシンポジウムに本学の学生が参加

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公開日:2015.11.30

東工大ならびにオックスフォード大学はUK-Japan Symposium 2015(日英シンポジウム2015)を共同開催しました。今回のテーマは「極限条件下での材料:温度による影響、強い歪みや照射」でした。9月20日から23日まで、英国オックスフォード大学ペンブローク・カレッジにて開催され、本学より修士、博士課程学生9名が派遣されました。この派遣は、文部科学省の「大学の世界展開力強化事業outer」タイプB(TiROP)などの支援を受けて実施されました。
シンポジウム終了後は、シンポジウム参加校であり、TiROP協定校の一つであるインペリアル・カレッジ・ロンドンの研究室を訪問しました。

ワークショップ参加者と市内ツアー
ワークショップ参加者と市内ツアー

日程

日時
活動
場所
9/19
東京→ロンドン→オックスフォード
オックスフォード
ペンブローク・カレッジ
9/20
午後:ポスターセッション、歓迎会
9/21
午前:基調講演、学生発表
午後:グループワーク・プロジェクト
9/22
午前:基調講演、学生発表
午後:技術講演、晩餐会
9/23
午前:グループ発表
午後:オックスフォード→ロンドン
オックスフォード
ロンドン
9/24
研究室訪問
ロンドン
インペリアル・カレッジ・ロンドン
9/25
ロンドン
9/26
→東京
東京

グループ発表
グループ発表

終了報告書より

派遣前の準備

約1週間という短期間のプログラムだったため、課程修了には影響しないと考えて準備しました。修了後は学術的な方面に進みたいと考えているので、このプログラムに参加し留学することが人脈形成に繋がることを期待していました。派遣に関する情報は指導教員からいただきました。専門分野や語学の準備は、以前、国際会議や国内での学術交流会に参加したときの経験を基に準備しました。(機械物理工学専攻博士2年)

派遣活動及び感想

グループワーク

グループワーク

10分間のポスタープレゼンテーションを学生と先生が評価し、日本とイギリスの学生8人ずつが選ばれました。その16人がそれぞれ2分間発表をし、その発表を再び先生と学生が評価し、選ばれた日英の学生4人ずつが翌日あるいは翌々日の口頭発表をすることができるのですが、私は口頭発表まで行うことが出来ました。また、グループワークを通じリーダーシップを発揮し、最先端の科学について議論することができました。(材料工学専攻博士1年)

「日英ワークショップ」では、研究発表と講義を中心に各大学の教授や学生と交流を深めることができました。他分野の発表を聞き、自分の研究分野でもこのような交流の機会があれば参加したいと思いました。(物質科学創造専攻修士2年)

晩餐会
晩餐会

プログラムを終えて、自分自身の成長を実感したエピソード

「日英ワークショップ」というプログラム名でしたが、日本人学生・英国人学生のみならず、スペイン、スウェーデン、中国、インドなど様々な出身国の学生が参加していました。また、約30人の参加者の半数以上が博士課程の学生であり、私と同じ修士課程1年の学生は4人のみでした。このような環境で発表を行う機会は今まで全くなく、非常にハイレベルで大変ではありましたが、楽しむことができました。特に印象深かったのは、パワーポイントによる発表です。英語が母国語でないにもかかわらず、どの学生も流暢に発表し、質疑応答も詰まることなくこなしていたのを見て、自分の能力の至らなさを痛感しました。(機械物理工学専攻修士1年)

本学工学系長岸本教授による講評

本学工学系長岸本教授による講評

自分の研究分野への直接の貢献は少なかったものの、学術活動への取り組み方について、自分が如何に日本的な考え方をしていたかを改めて実感しました。海外のドクター制度やその後について大きく考え方が異なり、就職活動に対しては遠回りになる可能性もあるが、多種多様な経験をしていくことで、討論の進め方や考え方が大きく違ってくるということを感じました。また、今回自身の研究テーマとは大きく異なる分野の主題だったこともあり、主に学生に対して自分の研究の背景説明が非常に難しく感じました。英語での説明と言うこともあり、簡潔にイメージを伝えるための能力が不足しており、今後様々な場面で鍛えていかなければいけないと実感しました。(物理電子システム創造専攻博士1年)

晩餐会前の集合写真
晩餐会前の集合写真

お問い合わせ先

留学生交流課 「大学の世界展開力強化事業」TiROP事務局
Email : tirop@jim.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-2984

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