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東工大と大田区が提携「大田区民大学」開催報告

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公開日:2016.08.03

5月25日から6月29日の間、毎週水曜日の夜、大岡山キャンパス本館にて、東工大と大田区地域力推進課が提携して「大田区民大学」(以下、区民大学)が開催されました。

この区民大学は、20年ほど前に開催されていた旧応用物理学科公開講座が基となっており、18年前より東工大と大田区教育委員会(現・大田区地域力推進課)の共催で行われているものです。東工大側の窓口として理学院の腰原伸也教授が学習コーディネーターをつとめています。特徴は「自然科学交流会」という区民サークルのメンバーの方々の手でテーマの企画・立案を行っている点です。本学教員の中から講師を選定の上、依頼し、そして区が配布するチラシの準備など、区と区民サークルが密接に連携しながら運営されています。また、毎回、区で事前にアンケートを行っており、聴講者層やその要望の把握に努めています。

今年は「私たちの社会や生活を支える科学技術・知的インフラ」という主題で、6名の教員による講座が行われました。

  • 浅輪貴史准教授(環境・社会理工学院)

    「ヒートアイランドと暑さの科学」

  • 小川康雄教授(理学院)

    「電磁波で見る火山と地震」

  • 加藤之貴教授(科学技術創成研究院)

    「エネルギーと東京の暮らし」

  • 竹下健二教授(科学技術創成研究院)

    「福島第一原子力発電所事故で発生した汚染土壌の浄化・減容化技術」

  • 中本泰史教授(理学院)

    「太陽系の誕生」

  • 阿部直也准教授(環境・社会理工学院)

    「国際社会の未来を照らす無形のインフラ:持続的開発目標」

退職後の新たな知的活動を楽しまれる方、仕事帰りの方が中心ですが、大学生や高校生も多く、極めて幅広い層が参加しました。そのため講師は、表現の仕方に工夫を凝らして熱気あふれる講義を行いました。

講義の様子

講義の様子

出席者が積極的に議論に参加する様子

出席者が積極的に議論に参加する様子

事前の抽選で選ばれた90名を越える出席者で、各講座とも最前列までびっしり埋まりました。出席者も参加して議論が行われたり、多くの質問が寄せられたりと、大変盛況となりました。今後も、区民の皆さんと協力しながらこの区民大学を継続したいと考えています。

理学院

理学院 ―真理を探究し知を想像する―
2016年4月に新たに発足した理学院について紹介します。

理学院

学院・系及びリベラルアーツ研究教育院outer

お問い合わせ先

東京工業大学 理学院 化学系
学修コーディネーター 腰原伸也

E-mail : skoshi@cms.titech.ac.jp

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