38 情報環境学専攻

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今日の社会構造や都市構造を急速に変えつつある情報化の進展は,人間を中心とした環境システムの拡

大・改変という大きな文脈の中に位置づけることができる。ここでいう環境システムとは,自然環境に代表

される従来の環境概念を越え,言うなれば各々の人間の生活の「場」,そして集団レベルでの社会・経済活動,

文化活動などのアクティビティーの「場」としての概念である。こうした「場」=「環境システム」が,情報

のあり方や変化の動向と密接に絡み合いながらその範囲を広げつつあるところに今日の情報化の本質があ

る。

情報環境学は,このような「情報」⇔「環境システム」の相互作用系の実態を具体的に分析し,その望ま

しい姿を論じていくための,既存の狭い「情報」概念の限界を乗り越えた新しい学問分野である。

 

授業科目の分類

本専攻では、情報環境学の広範な対象に関する先端的な分野を網羅するばかりでなく、その基盤となる学問

をも重視し、体系的なカリキュラムを用意している。図Aは開設科目の関係の概略を示したものである。まず、

専攻基盤科目では、環境の対象によらない専攻共通の基盤科目として、現象の理解や情報の処理に必要な基礎

科目の内容が整理して講述される。次に、コース基盤科目では、現在本専攻が対象としている機械系と建設系

の専門科目を習得するための基礎となる基盤科目の内容が詳述される。目的別先端科目では、本専攻の各専門

領域の最先端の研究成果が教授される。

受講にあたっては、より多くの専攻基盤科目を習得し、進展の著しい情報化社会に柔軟に対応できる素養を

養うとともに、コース基盤科目、目的別先端科目の講義を通して情報環境学の先端的知識をもバランスよく習

得することが望まれる。また、これらには他専攻の関連科目が推奨科目として含まれているが、より広い視野

に立って、ここに示していない他専攻科目や、総合科目、国際コミュニケーション科目をも積極的に履修し、

広い分野から科目を選択することが望ましい。


A



授 業 科 目

単 位

担 当 教 官

学 期

備    考

環境の情報化と意志決定

2−0−0

清     水

E

生  体  情  報  特 

2−0−0

宇  治  橋

O

アクアバイオメカニズム特

2−0−0

中     島

E

ダイナミカルシステム特

2−0−0

木     村

O

数理シミュレーション特

2−0−0

天     谷

O

逆  解  析  特  

2−0−0

未     定

O,平成15年度休講

ロ バ ス ト 制 御 特 論

2−0−0

未     定

O,平成15年度休講

ハイブリッドシステム制御

2−0−0

井     村

E

計 測 ・ 情 報 学 特 論

2−0−0

笹     島

E

計 測 情 報 の 数 理 処

2−0−0

原    (精)

O

バ イ オ メ カ ニ ク ス 特

1−0−0

小     野

 

オブジェクト指向設計

1−1−0

木村・笹島・佐伯

天 谷・原 (精)

 

工学における創造性と倫理特

2−0−0

中     村

 

機 械 情 報 プ ロ ジ ェ ク

1−0−1

各  教  官

 

CAD/CAM生産体系特論

2−0−0

長     坂

 

機 械 情 報 特 別 講 義 A

1−0−0

未     定

非  常  勤  講  師

機 械 情 報 特 別 講 義 B

1−0−0

未     定

非  常  勤  講  師

機 械 情 報 特 別 講 義 C

2−0−0

未     定

非  常  勤  講  師

国 土 ・ 地 域 計 画 特

2−0−0

未     定

平成15年度休講

情 報 地 域 計 画 特 論

2−0−0

十  代  田

 

情 報 環 境 シ ス テ ム 特

2−0−0

灘     岡

O

情  報  環  境  特 

2−0−0

藤     井

O

広 領 域 知 識 ベ ー ス 特

2−0−0

大     佛

 

地 域 情 報 解 析 特 論

2−0−0

樋     口

 

情 報 都 市 空 間 特 論

2−0−0

瀧     口

 

情 報 空 間 意 匠 特 論

2−0−0

土     肥

E

コミュニティ・デザイン特

2−0−0

土     肥

O

環 境 振 動 解 析 

2−0−0

廣     瀬

E

2−0−0

廣     瀬

O

空  気  清  浄  特 

2−0−0

藤     井

E

知 的 基 盤 シ ス テ ム 特

2−0−0

三     上

 

*Advanced Course on Coastal

Environments

2−0−0

灘     岡

E

環境数値シミュレーション 1

2−0−0

諏     訪

 

環境数値シミュレーション 2

2−0−0

灘     岡

 

環境モニタリングと情報化1

2−0−0

笹 島ほか未定

 

環境モニタリングと情報化2

2−0−0

灘 岡ほか未定

 

コンピュータビジョン特

2−0−0

奥     富

E 推奨

流  体  工  学  特 

2−0−0

持丸・矢部・大

推奨

ロ ボ ッ ト 工 学 特 論

2−0−0

広瀬(茂)・米田

推奨

知 的 統 合 生 産 

2−0−0

斎 藤 ( 義 )

推奨

機 械 運 動 シ ス テ ム 特

2−0−0

武     田

推奨

最  適  制  御  特 

2−0−0

美 多 ・ 三 平

推奨

生 体 機 械 工 学 特 論

2−0−0

伊     能

E 推奨

計  算  言  語  

2−0−0

徳     永

E 推奨

アルゴリズム特

2−0−0

渡     辺

推奨

計  算  量  理  

2−0−0

渡     部

推奨

計 算 機 支 援 数 

2−0−0

小島(政)・笹島・

天谷

推奨

音 声 情 報 処 理 特 論

2−0−0

古     井

O 推奨

*Regional Atmospheric Environment

2−0−0

神     田

E 推奨

土  木  解  析  学  第

2−0−0

廣     瀬

E 推奨

2−0−0

廣     瀬

O 推奨

土  木  解  析  学  第

2−0−0

藤  井 (聡)

O 推奨

2−0−0

藤  井 (聡)

E 推奨

*建築空間計画特

2−0−0

未     定

非常勤講師 推奨

建 築 材 料 ・ 構 法 特

2−0−0

三 上 ・ 横 山

推奨

建 築 構 造 計 画 特 論

2−0−0

瀧     口

推奨

交  通  計  画  特 

2−0−0

屋     井

O 推奨

2−0−0

屋     井

E 推奨

都 市 空 間 利 用 計 画 特

2−0−0

中     井

推奨

インターネットインフラ特

2−0−0

太     田

(注) 4) 参照

インターネット応用特

2−0−0

太     田

○情報環境学特別実験第

0−0−1

各  教  官

修  士  課  程  (1)

○同        第

0−0−1

同           (1)

○同        第

0−0−1

同           (2)

○同        第

0−0−1

同           (2)

○+情 報 環 境 学 講 究 第

1

同           (1)

○+同          第

1

同           (1)

○+同          第

1

同           (2)

○+同          第

1

同           (2)

○同           第

2

博 士 後 期 課 程 (1)

○同           第

2

同           (1)

○同           第

2

同           (2)

○同           第

2

同           (2)

○同           第

2

同           (3)

○同           第

2

同           (3)

(注) 1) ○印を付してある授業科目は,必ず履修しておかなければならない授業科目で,備考欄の(1),(2)などは

履修年次を示す。*印を付してある授業科目は,国際コミュニケーション科目に振替えることができる。

2) 一部の授業科目は隔年講義となっており,備考欄中のEは西暦年の偶数年度に,同じくOは奇数年度に

開講するもので,何も書いていないものは毎年開講の授業科目である。

3) *印を付してある授業科目は,英語で開講する科目である。(なお,年度によって英語開講と交互に行う

科目については,どちらも同じ授業科目とみなすので,両方の単位を修得することはできない。)

4) 本授業科目は,情報理工学研究科の共通科目である。従って,本専攻の学生が該当授業科目を履修し単

位を修得した場合は,自専攻の単位として算入する。


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