〔教 授 要 目〕
96025
結晶科学(Crystals Science)
前学期 2−0−0 ○佐々木 聡 教授・尾中 晋 教授
結晶や結晶欠陥の構造と物理的特性について概観し,X線・粒子線回折や電子顕微鏡法を使って理解される結晶科学の基礎を講述する。
96026
固体物理科学(Solid State Physics)
前学期 2−0−0 ○平山 博之 助教授・伊藤 満 教授・谷山 智康 講師
固体材料の電子状態に関する基礎を学ぶ。金属,イオンおよび共有結合性固体結晶に対する電子状態のバンド理論,化学結合の電子論などを中心に解説する。
96027
材料物性論(Physical Properties of Materials)
前学期 2−0−0 ○川路 均 助教授・松本 祐司 講師
固体材料の諸物性(熱物性,磁性,電子物性など)について基礎から解説する。
96028
相平衡の熱力学(Thermodynamics for Phase Equilibria)
前学期 2−0−0 三島 良直 教授・○梶原 正憲 助教授
材料学を理解するための最も重要な基礎学問は,熱力学である。本講義では,解析的な取扱いの容易な合金材料の相平衡に着目し,材料熱力学の基礎について分かり易く説明する。すなわち,熱力学の基本原理である「第一法則」および「第二法則」の意味について詳細に説明し,「内部エネルギーの最小則」および「エントロピーの最大則」として知られる熱力学的安定条件を導出する。この熱力学的安定条件を用いると,材料の平衡状態は単一の基本関係式により完全に記述できる。この結論に基づき,平衡状態図を計算する方法等を紹介する。
96029
拡散・反応・相転移(Diffusion,Reaction and Phase Transition)
前学期 2−0−0 ○安田 榮一 教授・八島 正知 助教授
固体における反応,Fickの法則とその応用,拡散機構とその統計論的取り扱い,拡散係数が変化する場合の取り扱い,イオン結晶における拡散,電気伝導と欠陥,高速拡散路,粒界拡散方程式の解,表面拡散方程式を論じる。さらに反応・相転移の分類,核生成・成長,無拡散相転移,マルテンサイト変態,スピノーダル分解,拡散相変態,反応速度論について述べる。希望に応じて合成反応,焼結,粒成長についても触れる。
96030
材料強度学(Mechanical Properties of Structural Materials)
後学期 2−0−0 ○熊井 真次 教授・赤津 隆 講師
金属やセラミックスは社会を支える代表的な基盤材料であり,各種構造物や輸送機器用材料として用いられている。これらを安全に使用し,またさらに優れた材料を開発するためには,材料の力学的特性とその発現機構に関する深い理解が不可欠である。本講義では,主として金属,セラミックスならびにそれらの複合材料について塑性変形や強度,破壊や疲労など基本的な力学的性質について学ぶとともに,材料強度の評価法と材料選択の方策について習得する。
96031
人間社会と材料(Materialsin Human Society)
前学期 2−0−0 ○肥後 矢吉 教授・吉村 昌弘 教授
三島 良直 教授・熊井 真次 教授
宇宙利用,エネルギー対策,3R(Reduce,Reuse,Recycle)対応,マイクロマシニング活用,環境負荷など,21世紀の人間社会のライフラインとして重要な対象に対して,材料研究開発がなすべき課題を現状と今後を眺望しつつ講義し,人間社会に貢献する材料研究について展望する。主なテーマは,マイクロマテリアルと人間社会とのかかわり(医療からITまで),環境負荷と材料,地球系におけるエネルギーと物質サイクル,生物学的生産と工業的生産,ソフトプロセス/エコプロセス/グリーンプロセス,材料と環境問題(1Rから3Rへ),資源循環型社会実現のための物質・材料技術などである。
96032
材料機器分析(Instrumental Analysis for Materials)
後学期 2−0−0 ○細野 秀雄 教授・神谷 利夫 助教授
本講義では,材料評価技術として近年進展の著しい機器分析の中から以下の分析法を選択し,その原理と特徴ならびに材料研究における実際について解説する。
(1) 紫外線やX線などの光源を用いた光電子分光,(2) 二次イオン質量分析,(3) 電子スピン共鳴や核磁気共鳴など磁気共鳴,(4) ラマン分光,(5) 赤外および紫外・可視分光,(6) 誘導結合プラズマ発光分光法など化学分析。
96033
計算材料学(Computational Materials Science)
後学期 2−0−0 ○若井 史博 教授・梶原 正憲 助教授
材料科学の分野では,電子・原子レベル,メゾスコピックおよび巨視的スケールの各階層における構造とそれらの構造に起因する材料物性とを,最新のコンピュータサイエンスの成果に基づくモデリングとシミュレーションによって理解および制御する手法が著しい速さで進歩している。本講義では,この手法の基礎となる数値計算アルゴリズムについて分り易く説明する。また,同アルゴリズムを実現するためのプログラミング法を紹介し,分子動力学,状態図計算,材料組織形式,有限要素法等を実例としてコンピュータ・ソフトウェアを実際に用いた演習を行なう。
96034
エネルギー・環境材料
後学期 2−0−0 津崎 兼彰 教授・木村 一弘 助教授・○田邊 靖博 助教授
近年の材料設計と開発は化石燃料をはじめとするエネルギー源の有効利用,新たなエネルギー源の創製ならびにCO2排出削減や材料のリサイクルに代表される地球環境の保護に資することが最重要の条件となっている。本講義では,発電における熱効率の向上,輸送機器の燃費の向上,新エネルギー創製や利用,環境浄化などで要求される材料開発の実例を挙げながら,環境にやさしいシステムの構築とそのために必須な材料についての考え方を学ぶ。
96035
ナノ材料テクノロジー
後学期 2−0−0 未 定
96010
表面科学入門(Basic Concepts in Surface Science)
前学期 2−0−0 高柳 邦夫 教授
表面科学は急成長をしている。「今日の先端研究成果が明日の常識」という研究領域に対応するためには,基礎力の養成が必要である。講義では,歴史的進展やそれに貢献した研究者のエピソードを交えながら,表面物理の基礎を講義する。
96023
電子顕微鏡および回折(Electron Microscope and Diffraction)西暦奇数年度開講
後学期 2−0−0 山本 直紀 助教授
電子顕微鏡法は,物質の示すマクロな性質をミクロな構造から理解し研究を進める広い分野で活用される研究手法である。材料科学においては多くの場合結晶物質が研究の対象となるので,電子顕微鏡像の形成過程における電子回折現象の理解なしには研究が進められない。本講義では,結像過程および電子回折の基礎と具体的応用について詳述する。
96036
固体の変形と力学(Deformation and Mechanics of Solids)
前学期 2−0−0 加藤 雅治 教授・尾中 晋 教授
本講義は,前半部と後半部にわけて二人の教員が担当して行なう。前半部では,固体の変形を定量的に扱うために不可欠な応力とひずみの基礎を解説する。また,後半部では,転位を中心とする格子欠陥の役割を明らかにしながら,結晶性材料における変形や強化の機構を系統的に解説する。
96721,96722
英語プレゼンテーション第一,第二(English Presentation Training I, II)
前学期(第一),後学期(第二) 各0−0−2 各教員
修士課程1年次の学生を対象として,各自の研究内容を英語でプレゼンテーションするためのスキルとテクニックを習得させる。
96701〜96704
材料物理科学講究第一〜第四(Seminar in Materials Science and Engineering I〜IV)
前学期(第一,第三),後学期(第二,第四) 各2単位 各教員
修士課程の学生を対象とし,専攻しようとする分野に関連のある専門書や文献につき,輪読,討論を行うものである。
96801〜96806
材料物理科学講究第五〜第十(Seminar in Materials Science and Engineering V〜])
前学期(第五,第七,第九),後学期(第六,第八,第十) 各2単位 各教員
博士後期課程の学生を対象とし,高度な専門分野の輪講,演習,実験,製図,討論等を行うものである。
96501〜96506
材料物理科学特別講義第一〜第六(Special Lecture for Materials Science and Engineering I〜Y)
材料物理科学関係の学術技術の最新の進歩について,各教員がそれぞれの専攻する分野において特別の題目を履修させる必要がある場合に開講するものである。
96501
材料物理科学特別講義第一
前学期 1−0−0 宮島 英紀 非常勤講師・樽茶 清悟 非常勤講師
宇治 進也 非常勤講師
96502
材料物理科学特別講義第二
前学期 1−0−0 坂田 誠 非常勤講師・池田 卓史 非常勤講師
泉 富士夫 非常勤講師
96503
材料物理科学特別講義第三
前学期 1−0−0 未 定
96504
材料物理科学特別講義第四
後学期 1−0−0 未 定
96505
材料物理科学特別講義第五
後学期 1−0−0 未 定
96506
材料物理科学特別講義第六
後学期 1−0−0 未 定
96037
材料物理科学専攻インターンシップ第一A
前学期 0−0−1 専 攻 長
96038
材料物理科学専攻インターンシップ第一B
後学期 0−0−1 専 攻 長
96039
材料物理科学専攻インターンシップ第二A
前学期 0−0−2 専 攻 長
96040
材料物理科学専攻インターンシップ第二B
後学期 0−0−2 専 攻 長