〔教 授 要 目〕
65020
人間行動システム研究法第一(Research Methodology of Human System Science 1)
前学期 0−2−0 中川 正宣 教授・前川 眞一 教授・山岸 侯彦 准教授 ほか
人間行動システムにおける研究に共通に必要とされる知識,技能として主に統計解析の実習を行う。さらに,チームでの問題解決能力,コミュニケーション能力,およびプレゼンテーション能力の育成を前提として,実習で学んだ統計的方法を用いてグループ毎に調査・分析を行い,研究成果のプレゼンテーションを行う。
なお,本科目は,人間行動システム専攻以外の学生は履修できない。
65021
人間行動システム研究法第二(Research Methodology of Human System Science 2)
後学期 0−2−0 室田 真男 准教授 ほか
本授業は,「学習情報ネットワーク論」と「学習情報システム論」の授業内容をベースとして,インターネットを活用するスキルを演習を通して習得することを目的とする。具体的には,(1) インターネット上の情報を活用する利用者の立場からのスキル,(2) Webアプリケーションを開発するための基本的スキル,を扱う。
なお,本科目は,人間行動システム専攻以外の学生は履修できない。
65001
教授・学習システム論(Theory of Instructional System Design)
前学期 1−1−0 松田 稔樹 准教授
I 授業の計画,実施,評価や,教授・学習支援システムの開発,評価の基礎として,教授・学習過程のモデル,教師の意思決定モデル,学習者モデルなどを理解し,それらと関連づけて,教授活動を支援する教育工学的手法を演習により修得する。さらに,具体的な教授・学習支援システムの 設計,評価を通して,教材情報や教授方略,教授スキルの体系化の方法や,授業研究の方法を修得する。
II 教授活動モデル,授業設計・評価手法,カリキュラム開発,教材情報データベース,授業設計システム,CAIと学習者モデルなどについて扱う。
III 教育工学文献の講読,教材研究,授業設計,教材情報の知識表現化,シミュレーション&ゲーミング型教材の作成,授業・学習実験の計画・実施・分析等について課題を出す。
65056
認知科学(基礎編)(Introduction to Cognitive Psychology)
前学期 2−0−0 山岸 侯彦 准教授
「認知科学」とは,生体や人工システムが知的に振る舞うメカニズムの解明を目的とする科学である。関連分野は多岐にわたるが,本学においては既に人工知能やロボティクスからのアプローチが盛んであるため,人間行動システム専攻設置科目の特色として,生体の知的な振る舞いを研究対象とする認知心理学を特に重点的に扱う。履修にあたっての条件は,特に指定しない。
65057
認知科学(発展編)(Mathematical Models of Cognitive Sience)
後学期 2−0−0 中川 正宣 教授
認知科学の研究対象である,記憶,学習,思考,問題解決,言語処理等の数理的理論モデルの構成と,その数理的理論モデルのコンピュータシミュレーション,応用実験等について説明する。特に理論と実験結果との対比について理解させる。さらに,数理モデルを用いた理論を一般的に説明する。
講義では,図表やコンピュータグラフィックスの実演等を多用し,直感的に理解しやすい説明を心がける。原則として,前学期の認知科学(基礎編)の履修を推奨する。
65049
学習情報ネットワーク論(Learning Information Network)
後学期 1−0−0 室田 真男 准教授
現代はインターネットをインフラストラクチャとした Web社会であり,学習活動においてもWebベースの情報システムが活用されている。本授業では,学習情報システムの基盤となるインターネットの成り立ちと構成技術について理解することを目的とする。
65004
教育評価システム特論(Educational Evaluation System)
前学期 1−0−0 石塚 智一 教授
教育評価システムに関わる具体的事例として入学試験,進路選択,大学評価等を取り上げ,その理論的側面や現実的応用などについて解説する。
教育評価システムについて,講義を行う。
65048
人間行動のキネシオロジー(Kinesiology in Human System)
前学期 2−0−0 ○須田 和裕 准教授・丸山 剛生 准教授
運動時の生体の制御機構,行動や動作の制御について,神経系,内分泌系,呼吸・循環器系,運動器の仕組みから論じ,運動時の呼吸・循環器の評価法,動作解析の実習を通して,人間行動におけるキネシオロジーについて解説する。
65051
教授設計論(Instructional Design)
前学期 2−0−0 ○赤堀 侃司 教授・加藤 浩 連携准教授
教授設計の歴史と概要,とくにコンピュータなどの情報機器を利用した教育における教授活動の計画・実施・評価の方法について講議する。具体的には,学習理論の変遷とそれが教授設計に及ぼす影響,教授活動の設計プロセス,教授内容の分析方法,教授方略の設計方法,教材の種類と開発方法,学習課程の管理と分析方法,教授活動の評価方法について具体例を交えて説明する。さらに教授設計の可能性と限界について展望する。
65007
言語資源解析法(Analysis of Discursive Practices)
前学期 2−0−0 赤間 啓之 准教授
言語資源の解析方法について,頻度・共起データの取得法から,統計処理まで,コーパス言語学,計量文体論,情報検索学の観点から講義する。
65050
メディア学習論(Media for Learning)
後学期 2−0−0 ○赤堀 侃司 教授・中山 実 准教授
さまざまなメディアを用いた学習の形態や,その学習効果および評価方法について講議する。学習のためのメディア設計や学習システムの活用事例を中心に講義する。
また,テレビゲーム,インターネット, CMC (Computer Mediated Communication),黒板,アナログとデジタルなどが,学習に与える影響,さらにゲーム脳などについて,いくつかの関連する論文を中心に解説する。単に講義だけでなく,討論を中心に,授業を実施する。
65011
教育開発と評価(Educational Development and Evaluation)
前学期 1−1−0 牟田 博光 教授
発展途上国の教育開発を考える上で必要な知識,技術を身に付けるための講義,演習を行う。発展途上国の現状理解,援助プロジェクトの形式,援助プロジェクトの評価などの実践的知識と同時に,マクロな視点から教育援助の効果や費用を計量する基礎的方法について講義,演習を行う。
65014
能力測定法特論(Introduction to statistical analysis in education)
後学期 1−0−0 林 篤裕 准教授
人間の能力測定の諸手法について,その統計学的基礎から,実際的利用法までを紹介し,結果の読みとり方についても習熟させ,実践的な教育の場で活用できる能力を育成する。
65016
精神適性論(Psychological Aptitude)
後学期 2−0−0 石井 源信 教授
スポーツ競技の世界で一流になるために必要な心理的適性と心理的スキルを利用したメンタルトレーニングの研究成果を概説することによって,いろいろな専門領域で日頃身につけた実力を大事な場面でいかに発揮し,活躍するか,その心理的方策を自分なりに模索することをねらう。
65017
書誌環境論(Historical Sciences and Information)
後学期 2−0−0 早坂 眞理 教授
言語とそれを機軸に形成される民族・国民意識の関連という視点から,固有の言語獲得をめぐる闘争的性格を帯びた歴史上の事例を紹介する。「自己」と「他者」の区別をめぐって異言語間に生ずる,錯綜した人間社会の諸問題を取り上げ,それをめぐる近代以降の書誌環境の変遷を通時的かつ共時的に論ずることにする。とくに複数の民族がそれぞれの自己認識していく過程で,民衆レベルの情報ネットワークへの接近行動を把握しながら,さらに日常の言語行為を増幅するマルチメディアの現実を考慮して,それに対応した新しい異言語間インターフェース・システムの可能性を考える。
本講義では,1989年の東欧革命,1992年のソ連崩壊を契機とした国際秩序の再編成を射程に入れ,ヨーロッパの東部地域から日本海におよぶスラヴ東欧地域の歴史過程を比較史の立場で検討しながら,上記の課題を論じることにする。
65052
ヒューマンインタフェース論(Human Interface System)
後学期 2−0−0 ○西原 明法 教授・中山 実 准教授・西方 敦博 准教授
ヒューマンインタフェースの観点から視覚,聴覚,感覚の情報処理について講義する。特に教育システムにおけるマルチモーダル情報統合やユーザビリティについても述べる。また,インタフェース評価について,ユーザや行動に基づく評価方法について講義する。
65036
情報教育論(Information Technology Education)
前学期 1−0−0 赤堀 侃司 教授
情報教育は,現代の教育の中で重要な位置を占めてきた。本科目では,小中学校における情報教育の実際,諸外国の情報教育,高等学校の教科「情報」,情報教育の政策,ネットワーク活用の意義と課題,情報リテラシーのねらい,オンライン授業の取り組み,情報倫理やモラル,情報教育と教育課程,など今日的なトピックスを取り上げて解説する。授業では,資料を提示しながら討論を中心に実施する。
65053
学習情報システム論(Learning Information System)
後学期 1−0−0 馬越 庸恭 教授・室田 真男 准教授
現代は Web社会であり,学習活動においてもWebベースの情報システムが活用されている。本授業では,学習情報システムの代表例としてeラーニングの実践事例を学ぶことを第一の目的とする。さらに,基本的なWebシステム開発のための基礎技術を学ぶことを第二の目的とする。
65023
日本語の言語構造(Linguistic Structure of Japanese Language)
後学期 2−0−0 仁科喜久子 教授
日本語を具体例として言語構造に関する知識を修得することを目的とする。形態素解析,構文解析,談話分析の具体的な方法,対話システムのための音声言語の特色について講述する。また概念とその表現形式としての言語について考察し,コンピュータ工学における自然言語処理に関する問題点も取り上げる。
65058
心理・教育測定法(基礎編)(Psychological and Educational Measurement Part I:Introduction)
前学期 2−0−0 前川 眞一 教授・吉野 諒三 講師(非常勤)
人間行動システムにおいて必要とされる統計解析の基礎を概説する。主な内容は,データの収集法,データの整理法,データを用いた推論の方法である。
65059
心理・教育測定法(発展編)(Psychological and Educational Measurement Part II:Item Response Theory)
後学期 2−0−0 前川 眞一 教授
この講義では,心理学における計量的方法,テスト理論に関する概説を行う。主な内容は,心理学的測定法の基礎ならびに,古典的テスト理論・項目反応理論の応用である。
65027
教育システム設計演習(Practices for Educational System Design)
前学期 0−1−0 松田 稔樹 准教授・野村 泰朗 講師(非常勤)
I 教育のためのシステムのうち,特に,授業,教材,教育支援システムなどに焦点を当てて,それらを設計する際に共通する事項について,基礎となる知識を習得しながら,設計の基本的な考え方を身につけることを目標とする。
II インストラクショナルデザイン, 学習,問題解決,認知技能, ヒューマンインターフェース 設計,システム工学,シミュレーション&ゲーミング手法,教育評価,ユニバーサルデザインなどの分野からIの目標を達成する上で必要な基礎的な内容を扱った上で,教材開発,または,教材開発支援システムをテーマとした演習課題に取り組む。
III 教材開発の演習として,第一ステップでは,松田研で開発している教授活動ゲーム(Instructional Activities Game)を用いる。第二ステップでは,IAGもしくは,他のプログラミング言語を用いた開発を行う。その際,他のプログラミング言語についての指導は本授業の中では行わないので,事前に習得しておくか,並行して自学自習することを要求する。なお,設備の都合上,履修者を制限する場合がある。
65028
運動機能解剖学
後学期 1−0−0 未 定
運動器の各部位に関して,基礎解剖学的な捉え方は必要であるが,特に本専攻にあっては機能的に捉える考え方の方が,バイオメカニクス的な研究を進めていく上で有効と考えられる。膝,足首,大腿部,肩,肘,手首などの筋肉,靭帯,腱のつき方ならびにある種の運動が発現するメカニズムなどに関して概説する。
65035
COE21-LKR 知識資源活用(実習編)(COE21-LKR Practical Exercise in Utilization of Large Knowledge Resource)
前学期 0−0−1 中川 正宣 教授・赤間 啓之 准教授
ドキュメント解析の方法,とくに概念検索・曖昧検索の基本になる,単語の共起情報の取得法,語彙データの多変量解析について, COE21-LKRで培われたノウハウに基づき,実習を行う。
65054
COE21-LKR知識資源活用(発展編)
(COE21-LKR Advanced Utilization of Large Scale Knowledge Resource)
後学期 2−0−0 中川 正宣 教授・赤間 啓之 准教授
インターネットを介した百科事典や辞書と,その検索システムあるいは映像資源データベースの構築や運用,それらの言語資源に基づく統計解析の方法や,解析結果の応用等について,実際の研究や業務に携わっている複数の産業界の担当者を講師として交え,オムニバス形式で授業を進める。
65040
身体系メディアとバーチャルリアリティ(Body-oriented media and virtual reality)
後学期 1−0−0 未 定
情報技術の進展に伴って人間中心の設計が重視されるようになり,人間の身体的特性を反映したメディアがあらわれはじめた。人間の身体をまるごと計算機シミュレーションのループに取り込み,メデイアと一体化した形態で人間の情報処理能力を拡大しようという考えである。
本講義では,身体系メデイアの方法論として進展しつつあるウェアラブルコンピュータやバーチャルリアリティに関して,近年の進展と今後の方向を概観する。
近年バーチャルリアリティによる身体感覚・動作のシミュレーション技術は非常に重要になってきており,その概念や基礎技術を習得することが必要である。
65039
Webベース学習システム設計(Web-based Learning System Design)
後学期 0−1−0 柳沢 昌義 講師(非常勤) ・赤堀 侃司 教授
Webで実装される学習システムの概念と実装法を習得する。学習システムをWeb上で構築する意義/可能性を,例示・実装を通して理解を深める。具体的には,実際のWebベース学習システムを例にとりながら,三階層クライアントーサーバモデル,SQL,XMLの基礎とシステム構築方法を学ぶ。最後に自らWebベースの学習システムを設計し,実装を行う。環境は,Microsoft Windowsを想定して行うが,基本知識・技術はUNIX等,多くのシステムにそのまま応用することができる。
65060
Presentation Skills(Presentation Skills)
前学期 1−1−0 前川 眞一 教授・松本 佳穂子 講師(非常勤)
The objective of this course is to provide students some basic skills for making academic presentations in English using visual aids.
65501
人間行動システム派遣プロジェクト A(Human System Science Off-campus Project A)
前学期 0−0−4 早坂 真理 教授・赤間 啓之 准教授
65502
人間行動システム派遣プロジェクト B(Human System Science Off-campus Project B)
後学期 0−0−4 博士一貫教育プログラム履修学生指導教員 ほか
65741,65742
教育システム特別実験第一 前学期 0−0−2 〃 第二 後学期 0−0−2 |
中川 正宣 教 授・牟田 博光 教 授 石塚 智一 教 授・前川 眞一 教 授 山岸 侯彦 准教授・赤堀 侃司 教 授 室田 真男 准教授・松田 稔樹 准教授 中山 実 准教授・加藤 浩 准教授 林 篤裕 准教授 |
I 教育の現場で実践・支援活動を行う際に必要となる専門知識,技能や問題解決力を修得するために,各学生と指導教員とが相談の上で教育システムに関わる具体的テーマを設定して課題解決の実習を行う。
II 発達・学習・思考,教育計画・教育方法・教育課程編成,科学教育・技術教育・情報教育,教育評価・心理測定,教育メディア・教材の開発などを主な内容とする。
III 教育系各研究室に所属する学生を対象とする。
(Practical Exercise in Educational System I-II)
65721,65722
行動システム特別実験第一 前学期 0−0−2 〃 第二 後学期 0−0−2 |
石井 源信 教 授・早坂 眞理 教 授 西原 明法 教 授・丸山 剛生 准教授 須田 和裕 准教授・赤間 啓之 准教授 西方 敦博 准教授・仁科喜久子 教 授 馬越 庸恭 教 授 |
人間行動システムに関する専門基礎知識ならびにその思考方法を修得するために,所属する研究室において行われる研究に参加させ,行動システム及び教育工学に関する高度な演習及び実験を行わせる。人間行動システムに関する専門的内容について,実験・演習を行う。
(Practical Exercise in Human Dynamics Design I-II)
教育システム講究第一 前学期 2単位 〃 第二 後学期 2 〃 〃 第三 前学期 2 〃 〃 第四 後学期 2 〃 |
中川 正宣 教 授・牟田 博光 教 授 石塚 智一 教 授・前川 眞一 教 授 山岸 侯彦 准教授・赤堀 侃司 教 授 室田 真男 准教授・松田 稔樹 准教授 中山 実 准教授・加藤 浩 准教授 林 篤裕 准教授 |
65731 65732 65733 65734 |
I 教育システムに関わる研究や実践を行う上で必要となる専門知識や見方・考え方を修得するために,教育システムに関わる最新の専門学術書や論文等を読み,各自の関与している具体的テーマと関連づけて解釈・討論したり,新たな課題や解決方法を考察することを目的とする。
II 発達・学習・思考,教育計画・教育方法・教育課程編成,科学教育・技術教育・情報教育,教育評価・心理測定,教育メディア・教材の開発などを主な内容とする。
III 教育系各研究室に所属する学生を対象とする。
(Colloquium in Educational System I-IV)
行動システム講究第一 前学期 2単位 〃 第二 後学期 2 〃 〃 第三 前学期 2 〃 〃 第四 後学期 2 〃 |
石井 源信 教 授・早坂 眞理 教 授 西原 明法 教 授・丸山 剛生 准教授 須田 和裕 准教授・赤間 啓之 准教授 西方 敦博 准教授・仁科喜久子 教 授 馬越 庸恭 教 授 |
65711 65712 65713 65714 |
学生各自が専門分野に関連のある原著論文の紹介を行い,論文に対する理解力の養成,語学の習熟,学術講演における表現の方法および討論の訓練を行う。
人間行動システムに関する高度な研究内容について,演習を行う。
(Colloquium in Human Dynamics Design I-IV)
人間行動システム講究第五 前学期 2単位 〃 第六 後学期 2 〃 〃 第七 前学期 2 〃 〃 第八 後学期 2 〃 〃 第九 前学期 2 〃 〃 第十 後学期 2 〃 |
指導教員 |
65801 65802 65803 65804 65805 65806 |
学生各自が,それぞれ専門分野に関連のある原著論文の紹介を行い,論文に対する理解力の養成,語学の習熟,学術講演における表現の方法,討論,および論文作成の訓練を行う。人間行動システムに関する高度な研究内容について,演習を行う。
(Colloquium in Human Dynamics Design V-X)