Ⅲ　各専攻案内　2　基礎物理学専攻

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〔教　授　要　目〕

16001
量子情報（Quantum Information）
　後学期　2－0－0　　細谷　暁夫　教授

　本講義では，量子情報理論の基本事項を述べる。

量子力学の公理

古典情報理論

密度演算子

EPR論文とベルの不等式の破れ

量子測定理論

量子情報量とホレボ限界

量子計算

最近の話題

16002
場の理論第一（Field Theory Ⅰ）
　前学期　2－0－0　　今村　洋介　准教授

　場の理論とは何か，から始めて場の量子論の基本事項を述べる。

場の量子論と場の古典論

正準量子化

相互作用場の一般的性質

経路積分量子化

摂動論のファインマン則

16003
場の理論第二（Field Theory Ⅱ）
　後学期　2－0－0　　伊藤　克司　教授

　場の理論第一に続き，ゲージ場の理論を中心に場の理論より進んだ事項について論じる。

くり込み

ゲージ場の経路積分量子化

BRS対称性と演算子形式

自動的対称性の破れとヒッグス機構

16007
原子核物理学（Nuclear Physics）
　前学期　2－0－0　　○岩崎　雅彦　教授・肥山　詠美子　准教授

　前学期前半は基礎物理学専攻一般に必要な事柄を俯瞰的に眺め整理することで，より専門性の高い講義の基礎を改めて構築する事を目指す。後半は，原子核の構造とそれに関わる諸現象について理論の面から解説する。また，核現象を通じた広い意味での基礎物理学研究についても触れる。

16008
ハドロン物理学（Hadron Physics）
　前学期　2－0－0　　柴田　利明　教授

　ハドロンとは強い相互作用をする粒子の総称である。ハドロンの物理は素粒子物理や原子核物理，場の理論，宇宙物理と密接な関係がある。本講義では演習形式を取り入れ，履修者が問題を解くことによって自分のこれまでの知識を確認し，更に具体的な問題に取り組む機会を提供する。クォークとグルーオンのゲージ理論である量子色力学（QCD）が中心だが，相対論的運動学，非相対論的および相対論的量子力学，群論などの問題も扱う。ハドロン物理の実験の測定器についても扱う。

16005
高エネルギー物理学（High Energy Physics）
　前学期　2－0－0　　陣内　　修　准教授

　素粒子物理の基礎を復習しつつ，標準模型の確立並びに近年の発展までの領域を加速器を使った実験を中心に解説する。更に現代の標準模型を越えた物理探索に向けた世界各地の最新実験についてもレビューする。また高エネルギー実験の測定器技術に関する解説も併せて行う。

16009
宇宙物理学（Astrophysics）
　前学期　2－0－0　　○堂谷　忠靖　教授　山口　昌英　准教授

　観測的宇宙物理学，相対論的宇宙論を講ずる。
　観測的宇宙物理学としては，(1)星の構造，(2)太陽風の基礎，(3)宇宙から到来する電磁波放射の素過程，(4)質量降着の基礎，(5)超新星残骸，相対論的宇宙論としては，(1)ビッグバン宇宙，(2)宇宙の熱史，(3)インフレーションと密度ゆらぎについて講ずる。

17019
物理学アカデミックライティング（Academic Writing in Physics）
　後学期　2－0－0　　未　　　定

　物性物理学専攻の教授要目を参照のこと。

16022
物理学アカデミックプレゼンテーション（Academic Presentation in Physics）
　前学期　2－0－0　　※Shi Jie　教授

　物理学の各専門分野において得られた研究成果の英語による口頭発表を行う際に必要となる基礎的な技術につき，講演原稿作成と講演技術の両面より教授する。

16069
国際研究実地演習10（Practical Exercises in International Researches X）
　前学期　0－1－0　　　中村　隆司　教授　西森　秀稔　教授　伊藤　克司　教授
　　　　　　　　　　○上妻　幹男　准教授

　学生を海外に派遣し，海外での研究活動を体験させることにより，国際的指導力を有した研究者を育成する。ただし，本演習は，基礎物理学，物性物理学両専攻所属の学生のみを対象とする。

16070
国際研究実地演習11（Practical Exercises in International Researches XI）
　後学期　0－1－0　　　中村　隆司　教授　西森　秀稔　教授　伊藤　克司　教授
　　　　　　　　　　 ○上妻　幹男　准教授

16071
国際研究集会企画演習10（Practical Exercises in Organizing International Conferences X）
　前学期　0－1－0　　○柴田　利明　教授　南　不二雄　教授

　大学院生から国際研究集会の提案があった場合に，その企画・実施をこの科目で支援する。企画書を提出し採択されると，大学院生が実際に国際研究集会を準備して実施する。「物理学リーダーシップ」プログラムの一環として行われる。本演習は，基礎物理学，物性物理学両専攻所属の学生のみを対象とする。

16072
国際研究集会企画演習11（Exercises in Organizing International Conferences XI）
　後学期　0－1－0　　○柴田　利明　教授　南　不二雄　教授

17020
英語理学講義（物性物理）１（Science in English（Condensed Matter Physics）Ⅰ）
　後学期　1－0－0　　　未　　　定

　外国人講師が英語で物理の講義を行う。内容については広く物理分野から講師が世話人と協議の上，設定する。講義は集中講義形式として適宜開講する。講義により，英語でのコミュニケーション能力の向上を図る。

17025
多体系の量子力学（Quantum Nechanics of Many body system）
　前学期　2－0－0　　　中村　正明　准教授

　物性物理学専攻の教授要目を参照のこと。

17053
研究企画演習６（Exercises in Planning Research Projects VI）
　後学期　0－1－0　　○南　不二雄　教授・未　　　定

　研究の企画の方法について学ぶ。特に，大学院を修了後どのような組織においてテーマを選び，どのような研究を遂行するのか，実例を通して学習することにより，研究の企画力を高めることを目指す。

16023，16024，16025，16026，16027，16028, 16054, 16061
英語理学講義（基礎物理）第一　　前学期　　1－0－0　　未　　　定　　　西暦奇数年度開講
同　　　　　　　　　　　第二　　前学期　　1－0－0　　未　　　定　　　西暦偶数年度開講
同　　　　　　　　　　　第三　　前学期　　1－0－0　　未　　　定　　　西暦奇数年度開講
同　　　　　　　　　　　第四　　後学期　　1－0－0　　未　　　定　　　西暦偶数年度開講
同　　　　　　　　　　　第五　　後学期　　1－0－0　　未　　　定　　　西暦奇数年度開講
同　　　　　　　　　　　第六　　後学期　　1－0－0　　未　　　定　　　西暦偶数年度開講
同　　　　　　　　　　　第七　　後学期　　1－0－0　　未　　　定　　　西暦奇数年度開講
同　　　　　　　　　　　第八　　後学期　　1－0－0　　未　　　定　　　西暦偶数年度開講
同　　　　　　　　　　　第九　　後学期　　1－0－0　　未　　　定　　　西暦奇数年度開講
（Science in English (Fundamental Physics) Ⅰ－IX）

　外国人講師が英語で物理の講義を行う。内容については広く物理分野から講師が世話人と協議の上設定する。講義は集中講義として適宜開講する。講義により，英語でのコミュニケーション能力の向上を図る。

基礎物理学演習第一	前学期	0－2－0	岡　　　真　教　授	武藤　一雄　准教授	16751
同　　　　　　第二	後学期	0－2－0	伊藤　克司　教　授	山口　昌英　准教授	16752
同　　　　　　第三	前学期	0－2－0	細谷　暁夫　教　授		16753
同　　　　　　第四	後学期	0－2－0	今村　洋介　准教授		16754
			肥山詠美子　准教授
			寺澤　敏夫　教　授

（Exercises in Fundamental Physics Ⅰ－Ⅳ）

　指導教員の研究室で行われている研究に参加するための準備の段階として適当なテーマについて討論や計算などを行う。また必要に応じて輪講を行う。

基礎物理学実験第一	前学期	0－0－2	旭　耕一郎　教　授	河合　誠之　教　授	16761
同　　　　　　第二	後学期	0－0－2	柴田　利明　教　授	久世　正弘　准教授	16762
同　　　　　　第三	前学期	0－0－2	中村　隆司　教　授	實吉　敬二　准教授	16763
同　　　　　　第四	後学期	0－0－2	垣本　史雄　教　授	松原　英雄　教　授	16764
			陣内　　修　准教授
			堂谷　忠靖　教　授	岩崎　雅彦　教授

（Laboratory Works in Fundamental Physics Ⅰ－Ⅳ）

　指導教員の研究室で行われている基礎物理に関する研究実験に参加，あるいは必要に応じて行われる特別な実験を行う。

16771
基礎物理学コロキウム（Colloquium in Particle-, Nuclear- and Astro-physics）
　前学期　0－2－0　　各　教　員

　物理学に関する研究トピックの紹介を学生自ら行う。短時間の口頭発表とポスター発表で構成される研究発表における表現の方法と討論の訓練を目的とする。

16651
物理基本実験Ⅰ（Basic Experiment in Physics Ⅰ）
　前学期　0－0－1　　○柴田　利明　教授　河合　誠之　教授　陣内　　修　准教授
　　　　　　　　　　　中村　隆司　教授　他，各教員

　物理学の基本的な実験を典型的な測定器を用いて実際に行うことによりその方法を習得し，国際規格の測定器エレクトロニクス，安全基準等についての知識を確認して大学院での研究の基礎とする。実験は２人１組で他の研究室の学生と組んで行い，レポートを提出する。基礎物理学・物性物理学専攻所属の学生のみを対象とする。

基礎物理学講究第一	前学期	1単位	指導教員	16701
同　　　　　　第二	後学期	1単位		16702
同　　　　　　第三	前学期	1単位		16703
同　　　　　　第四	後学期	1単位		16704

（Seminars in Fundamental Physics Ⅰ－Ⅳ）

　各教員の研究室で行われている輪講に参加し，専攻分野に関する原著論文などの紹介を行い，論文理解力の養成，語学の習熟，講演における表現方法および討論の訓練をすることを目的とする。

基礎物理学講究第五	前学期	2単位	指導教員	16801
同　　　　　　第六	後学期	2単位		16802
同　　　　　　第七	前学期	2単位		16803
同　　　　　　第八	後学期	2単位		16804
同　　　　　　第九	前学期	2単位		16805
同　　　　　　第十	後学期	2単位		16806

（Seminars in Fundamental Physics Ⅴ－Ⅹ）

　いずれも博士後期課程の学科目であり，定められた期間に履修すべきものとする。内容は，博士後期課程相当の高い程度の輪講，演習，実験等により成るものである。

16551

基礎物理学特別講義第一（Special Lectures in Fundamental Physics Ⅰ）

西暦奇数年度開講

　学期未定　1－0－0　　未　　定