東工大ニュース

新しいMOOC「科学技術倫理」を世界に向けて公開

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公開日:2017.06.15

東工大の新しいMOOC(ムーク)※1「Science and Engineering Ethics 科学技術倫理」が、プラットフォームであるedX(エデックス)※2にて、6月28日に世界に向けて公開されます。

リベラルアーツ研究教育院の札野順教授が、大学院生のティーチング・アシスタントとともに本講義を行います。このコースでは大学で工学、科学、技術を学ぶ学生を対象に、倫理の本来の意味である「よく生きる」ことを考察し、科学技術倫理において伝統的な「予防倫理」だけでなく、科学者、技術者として何を為すべきかを考える「志向倫理」についても学びます。この講義はedXにおいて初めて全てを日本語で行う科学技術倫理MOOCとなり、内容は次のとおりです。

  • エンジニアリングが社会的・環境的に与える影響

  • 「志向倫理」と「予防倫理」

  • 科学者と技術者が共有すべき価値

  • 倫理的な意思決定の方法

  • 責任ある研究活動(研究倫理)

  • 具体的な事例分析のスキル

MOOC「科学技術倫理」バナー
MOOC「科学技術倫理」バナー

6週間で、ビデオ講義・ディスカッション・ピアレビューを含む評価から行う構成となっており、字幕は日本語と英語で見ることができます。

このコースは、大学生や下記のような重要な問題に関心のある全ての方のために制作されました。

  • 科学技術者は倫理的な決断をどのように下すべきか

  • 科学技術者は生活の質を向上させ、公衆の福利のために何ができるか

そして、この講義は日本語を理解する方々と、社会科学、人文科学、及びエンジニアリングで使われる学術的な日本語を学ぶことに興味がある方々を対象に作られています。人々が「よく生きる」ことができる社会の実現をめざして、科学者・技術者がどのように貢献できるのかを共に考察するために、世界中からの受講をお待ちしています。

edXでTokyoTechXとして提供するMOOCはこの講義を含め、合計で4コースとなります。

※1 MOOC(ムーク)

Massive Open Online Courseの略で、インターネットにつながる環境さえあれば、どこでも誰でも受講できる大規模公開オンライン講座です。

※1 edX(エデックス)

マサチューセッツ工科大学とハーバード大学によって創立されたMOOC (=Massive open online course) のプラットフォームであり、世界中の学生に、多岐な分野にわたる大学レベルの授業を無償で提供しています。東京工業大学も2014年に加盟し、TokyoTechXとしてオンライン講座を提供しています。

リベラルアーツ研究教育院

リベラルアーツ研究教育院 ―理工系の知識を社会へつなぐ―
2016年4月に発足したリベラルアーツ研究教育院について紹介します。

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お問い合わせ先

東京工業大学 教育革新センター オンライン教育開発室

Email : oedo@citl.titech.ac.jp

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