東工大ニュース
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本学の古井貞熙名誉教授(グローバルリーダー教育院および大学情報活用センター特任教授)が「第21回(2012年度)大川賞」を受賞することが決まりました。
大川賞は情報・通信分野における研究、技術開発および事業において顕著な社会的貢献をした方の労に報い、その功績を表彰すると共に、情報・通信分野のさらなる発展と啓蒙に寄与することを目的とした国際賞です。原則として日本人の研究者1名、海外の研究者1名の2名を表彰することになっており、今回は、米国MIT電子工学計算機科学科 デルタ電子工学教授、コンピュータ科学・人工知能研究所 国際関係ディレクター Victor Zue博士と同時に表彰されます。
今回の授賞理由は以下の通りです。
「コンピュータによる音声認識・理解手法の先駆的研究」
今回の受賞を受け、古井貞熙名誉教授は次のようにコメントしています。
「永年にわたって続けてきた音声認識・理解技術の研究成果が、近年、その技術の進展とコンピュータの性能向上により、携帯電話での情報検索、放送音声への字幕の自動付与、会議録の自動作成、コンピュータシステムとの対話を含め、いろいろな形で実用化されるようになってきました。これまで一緒に研究をしてきてくださった、同僚や部下の研究者、学生など、多くの方々のご努力と貢献に感謝したいと思います。永年にわたる友人でありライバルでもある、MITのZue教授と同時に受賞できることは、この上ない光栄と感じております。これからも、コンピュータによる音声認識技術を人の能力にさらに近づけるため、一層精進していきたいと思っております。」
贈呈式は、3月6日に東京で行われる予定です。
なお、本学関係者としては、第11回に飯島泰藏名誉教授、第15回に末松安晴名誉教授が同賞を受賞しています。
詳細はこちら⇒ http://www.okawa-foundation.or.jp/activities/prize/list.html