研究

東工大ニュース

波多野教授の研究提案が科学技術振興機構の「戦略的創造研究推進事業(CREST)」に採択

2013.11.11

大学院理工学研究科電子物理工学専攻の波多野睦子教授の提案課題「炭素系ナノエレクトロニクスに基づく革新的生体磁気計測システムの創出 」が(独)科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業(CREST)に採択されました。
CRESTは、科学技術政策や社会的・経済的ニーズを踏まえ、国が定めた社会的インパクトの大きい戦略目標の達成に向けた、独創的・挑戦的かつ国際的に高水準の発展が見込まれる基礎研究を推進するものです。

(1) 研究の概要

  • 研究領域
    素材・デバイス・システム融合による革新的ナノエレクトロニクスの創成
  • 研究課題名
    炭素系ナノエレクトロニクスに基づく革新的生体磁気計測システムの創出
  • 研究期間
    平成25年10月~平成31年3月

今回採択された研究提案は、ダイヤモンド半導体での特異な物性を用いた2次元高密度磁気センサの要素技術を開発し、生体及び細胞計測への適用可能性検証を目的とするものです。 ダイヤモンド中の窒素-空孔複合体(NVセンタ)は、固体で唯一、常温大気中で単一スピンを操作・検出することが可能であり、高感度で高空間分解能な磁気センサの実現が期待できます。 炭素系ナノ物性理論、新機能材料、薄膜プロセス、ナノデバイス、磁気計測プロトシステム、生体/細胞観測アプリケーションの各レイヤに渡る融合的な研究開発を行います。

(2) 社会的・経済的・科学的課題と本研究による解決策

本研究で開発する要素技術を発展させ、常温動作の高感度・高空間分解能磁気センサが実現すれば、以下三分野の重要課題に貢献することができます。

1. ライフ
生命現象の解明、病気や創薬につながる情報取得、
医療(脳/心磁計、MRI、ハイパーサーミアなどの癌治療)
2. ICT
量子コンピューティング・通信、ストレージ・LSI検査
3. グリーン
高温・高放射環境下計測、環境計測、資源探索
常温化による利便性・経済性に加え、並列チャネル数拡大の新機能が計測の高性能化やユーザー親和性向上に直結します。