東工大ニュース
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大学院理工学研究科応用化学専攻大友研究室の吉松公平助教が、第18回日本放射光学会奨励賞を受賞しました。
同賞は日本放射光学会が、放射光科学分野において優れた研究成果を挙げた35歳未満の若手研究者の功績をたたえ、今後の更なる活躍を奨励するために設立されたものです。毎年4月~7月に学会員による候補者の推薦を依頼して選考を行ない、10月に3名以内の受賞者を決定します。受賞者には賞状及びメダルが贈呈されます。授賞式は1月11日から13日に広島国際会議場で開催された第27回日本放射光学会放射光科学合同シンポジウムにおいて開催されました。
「放射光光電子分光による強相関量子井戸状態の観測」
「我々は、茨城県つくば市にある高エネルギー加速器研究機構フォトンファクトリーにおいて、酸化物薄膜試料を作製するレーザー分子線エピタキシ装置と光電子分光装置とを組み合わせた複合システムの建設・改良を行っていました。本賞は、このシステムを用いることで薄膜人工構造により強相関電子の量子閉じ込めに成功し、放射光光電子分光を用いることでその特異な電子状態を初めて明らかにしたものです。今回名誉ある本賞を頂けたのは、学生時代の恩師である東京大学尾嶋正治先生をはじめ、たくさんの共同研究者の協力によるものです。この場を借りて深く感謝申し上げます。」
授賞式にて