研究

東工大ニュース

ナノダイヤモンドを用いた透明スクリーンを開発

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2014.06.13

要点

  • ナノダイヤモンドの高い屈折率を利用
  • ナノダイヤモンドの粒径によって多様な応用展開が可能

概要

東京工業大学大学院理工学研究科の坂尻浩一特任准教授、戸木田雅利准教授らは、高い屈折率を有するナノダイヤモンド(用語1)を分散させた薄膜に透明性と適度な光拡散特性を持たせることに成功した。透き通っているため背景を眺めることができると同時に、プロジェクターなどで画像を投影することができ、透明スクリーンとしての機能を持つ。しかも色むらがなく綺麗である。

高層ビル、ショッピングウインドー、水族館や動物園の窓材、車のヘッドアップディスプレーなどに、必要に応じて、広告や情報を表示するための材料として応用が期待される。しかもダイヤモンドであるために表面の硬度は高く、耐引掻き特性も併せ持つ。

ガラスやプラスチックなどの透明基板は身の回りにたくさんあり、波及効果は極めて大きい。

この研究成果は、5月28日~30日に名古屋国際会議場(名古屋市熱田区)で開かれた第63回高分子学会年次大会で発表された。

ナノダイヤモンド分散液を塗布したガラス板

ナノダイヤモンド分散液を塗布したガラス板
左:曇りがなく透明な様子(奥のポスターをはっきり見ることができる)
右:スクリーン機能(奥からプロジェクターを照射し画像を見ることができる)

用語説明

(1)ナノダイヤモンド :

ダイヤモンドの結晶構造を持ち最小粒径が5ナノメートル程度のダイヤモンド。現状では研磨材や表面の耐摩耗性を向上させるといった力学的な特徴を生かした分野で実用化されている。

お問い合わせ先

大学院理工学研究科有機・高分子物質専攻
特任准教授 坂尻浩一
Tel: 03-5734-3602
Email: ksakajiri@polymer.titech.ac.jp

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