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「第20回大岡山蔵前ゼミ 東京スカイツリーの設計 -構造設計者の視点から-」開催報告

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公開日:2014.06.27

大岡山蔵前ゼミは、東工大の全学同窓会である蔵前工業会の東京支部が主催する卒業生と学生の交流の場です。日本社会や経済をリードしている先輩を講師に迎え、これから社会に出る大学生・大学院生に、講演会・懇親会をとおして、様々な情報提供、意見交換を行っています。

今回は「東京スカイツリーの設計―構造設計者の視点からー」と題して、(株)日建設計・常務・構造設計部門代表 常木康弘氏と同構造設計部・主幹 中西規夫氏から、それぞれの経験と持ち味を生かして学生にも解り易く解説していただきました。

講演する常木氏
講演する常木氏

最初に、構造設計のベテランである常木常務から構造設計技術者の視点からスカイツリーや、東京タワーの設計に対する技術者の取り組み姿勢についての詳細な解説をいただきました。さらにはコンピュター技術の急速な発展とともに確立してゆく新たな構造設計技術の適用による設計検証など、塔の設計に対する歴史的な取り組みや東日本震災時の尖頭部アンテナの変形に対する解説、建設後50年を経過している東京タワーの改修など大変興味深い話をしていただきました。

講演する中西氏
講演する常木氏

最初に、構造設計のベテランである常木常務から構造設計技術者の視点からスカイツリーや、東京タワーの設計に対する技術者の取り組み姿勢についての詳細な解説をいただきました。さらにはコンピュター技術の急速な発展とともに確立してゆく新たな構造設計技術の適用による設計検証など、塔の設計に対する歴史的な取り組みや東日本震災時の尖頭部アンテナの変形に対する解説、建設後50年を経過している東京タワーの改修など大変興味深い話をしていただきました。

続いて、現役の構造設計者である中西主幹から、スカイツリーが設計された時代背景や地域的な条件をご説明いただき、構造設計者と意匠設計者と共同でタワーの形が作り出されていった経緯や設計者としてのこだわりをお話しいただきました。また、建設物は施工者と協調したものつくりであるとの観点や、厚肉の鋼板を曲げて円筒を創り出す作業は、機械ではなく人間の技で行っていることなどを紹介されました。設計から施工、さらには運用1年を経た状況をつぶさに見てきた設計者の真摯な説明でした。

当日の聴衆は、学生88名、社会人68名、計156名が参加して行われ、大変盛況でした。今回は特に建築OB会である冬夏会や建築学専攻の教員、蔵前学生分科会の協力により大変充実した講演会となりました。続いてのロイアルブルーホールでの懇親会では、各所で先輩と学生との賑やかな語らいの輪が広がっていました。

講演会の様子
講演会の様子

お問い合わせ先

蔵前工業会東京支部事務局
Tel: 03-3748-4447
Email: kuramae-tokyo@deluxe.ocn.ne.jp

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