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健康・衛生週間特別講演会「世界の感染症動向と地球規模の感染症対策」開催報告

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公開日:2014.11.05

東工大では毎年10月の健康・衛生週間に、職員及び学生の意識向上を図る活動の一環として、健康・衛生に関わる身近なテーマを取り上げた講演会を実施しています。今年は10月2日、東工大蔵前会館くらまえホールにて開催されました。

丸谷俊之准教授の講演

丸谷俊之准教授の講演

まず東工大保健管理センター 丸谷俊之准教授より「ガボンの精神科医療を見に行く」と題した報告がありました。9月に中部アフリカに位置するガボンに出張した際の自身の経験を踏まえ、海外渡航前の予防注射等の準備や心構えなどを、ガボンの医療情報と併せた内容は、つづく加藤先生の感染症全体の話へと繋がりました。

国立感染症センター 国際感染症対策室医長の加藤康幸先生には「世界の感染症動向と地球規模の感染症対策 -日本での感染症対策はどうあるべきか-」と題して講演していただきました。日本でのデング熱の感染地域拡大や、エボラ出血熱感染者がアメリカで確認されるなど、連日のニュースで取り上げられている話題とあって、学外からの参加者もあり、皆さん熱心に耳を傾けていました。

加藤康幸先生の講演は感染症の歴史から始まりました

加藤康幸先生の講演は感染症の歴史から始まりました

加藤先生の講演は、開国と共に日本に持ち込まれた感染症の歴史から始まりました。日本でもコレラが大流行した時代があったことに驚かされ、経済発展、インフラ整備と共に感染症の発生率が減少してきた経緯を判り易く教えていただきました。そして、コレラやマラリア、ポリオ、デング熱、エボラ出血熱など、主な感染症の感染ルートや症状、現在の世界的な発生状況の説明がありました。さらに、今年5月と8月の2回に渡り、エボラ出血熱対策の専門家としてWHOの要請を受け、現地スタッフの指導や医療施設の改善などに尽力されたリベリアでの活動報告がありました。

発展途上国では水道が整備されていない、教育が十分でない、医療機関が不足しているなど、感染症予防を阻む要因が多くあるが、資金面だけでなく、人的な支援が感染症対策には求められていること、また、感染症の排除には医学だけでなく、理工学の力が必要であることを何度も話されました。理工系大学のできることを考えさせられた参加者も少なからずいたのではないでしょうか。

加藤康幸先生

加藤康幸先生

最後に、大変なご苦労をされたリベリアで一緒に仕事をしたチームメンバーの写真を写し「とても明るくて励まされた素晴らしいメンバー達です。」と、にこやかに紹介された先生のやさしいお人柄に、ホッと心が和んで終わった講演会でした。

お問い合わせ先

人事課労務室
Email : jin.iku@jim.titech.ac.jp

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