東工大ニュース
東工大ニュース
公開日:2015.04.08
“エネスワローver.3”が制御する東工大・大岡山キャンパスのメガソーラーと各種分散電源
東京工業大学は、エネルギーミックスと電力の平準化をおこなう独自のスマートグリッド“エネスワローver.3”を企業数社と共同で開発し、大岡山キャンパスで運用を開始しました。738kWの太陽電池、105kWのガスエンジン、96kWh(48kWh×2台)のリチウムイオン二次電池をキャンパス内に増設し、2012年に竣工した「東工大環境エネルギーイノベーション棟(EEI棟)」の650kWの太陽電池、100kWの燃料電池、排熱を利用する空調機器などのEEI棟エネルギーシステムとも連携して制御します。 今回の増設によって、大岡山キャンパスの太陽電池の発電容量は合計で約1.4MWとなり、メガソーラー発電所に匹敵する発電容量となりました。また、“エネスワローver.3”は、熱需要に応じた各分散電源の高効率運転をおこなうとともに、リアルタイムデータに基づく独自の電力予測式によってピークカット制御をおこないます。さらに、停電時には各分散電源が連携し、環境エネルギーイノベーション棟に電力を供給し、長期の停電時でも永続的に自立運転をおこなうことができます。“エネスワローver.3”は、高度制御および規模の点で世界初の技術です。
大岡山キャンパス太陽電池の増設図
大岡山キャンパスに増設された太陽電池:738kW(大岡山キャンパスの屋根に増設)、ガスエンジン:35kW×2台=105kW、リチウムイオン二次電池:48kWh×2台、およびEEI棟既設の太陽電池:650kW、燃料電池100kWの分散電源の運転を制御し、EEI棟および大岡山キャンパスの基幹電力データを集約化するシステムである。
エネスワローの管理画面1
エネスワローの管理画面2
東京工業大学 理工学研究科 伊原学研究室
NTTデータ カスタマサービス株式会社
株式会社NTTデータビジネスシステムズ
シムックス株式会社
東京工業大学 施設運営部
株式会社 関電工
パナソニックESエンジニアリング株式会社
パナソニック株式会社
アズビル株式会社
ヤンマーエネルギーシステム株式会社
宝電設工業株式会社
株式会社 東芝
株式会社 日本設計
問い合わせ先
大学院理工学研究科化学専攻 准教授
伊原 学
Email : mihara@chem.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-3337