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三原久和 大学院生命理工学研究科長 就任挨拶

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公開日:2015.04.14

2015年4月1日付で就任した、三原久和 大学院生命理工学研究科長からの挨拶をご紹介します。

大学院生命理工学研究科 三原久和研究科長

三原久和

1995年に生命理工学部に助教授として赴任し、2005年から大学院生命理工学研究科の教授を務めています。本学に着任してからちょうど20年になります。

私は九州大学理学部化学科で学士を修了し、九州大学大学院理学研究科化学専攻にて修士と博士課程を修了しました。日本学術振興会特別研究員、米国ロックフェラー大学博士研究員、九州工業大学工学部助手、長崎大学工学部助教授を経て、本学に着任しています。本学では、国際室立ち上げの際から企画員として参画させていただき、三島学長が理事・副学長(教育・国際担当)の際と現丸山理事・副学長(教育・国際担当)の総括補佐を務めさせていただきました。最近では、スーパーグローバル大学創成支援事業やグローバル人材育成推進事業等にて委員を務め、大学院生命理工学研究科の副研究科長職とともに、国際化や大学改革のための職務を果たす機会を頂いておりました。研究室では、生物有機化学を専門とし、アミノ酸が10~30個連なったペプチドといわれる物質を種々人工的にデザイン・合成し、タンパク質や細胞を検査するためのバイオチップや細胞工学や再生医療分野に応用するためのペプチド自己組織化材料等の創成研究を行っています。

本学は2014年度から集中的な議論を行い、大学改革案を作成し、グローバルな人材育成のための教育改革を実行に移す準備を行っています。2016年4月には、生命理工学部と生命理工学研究科は、現在の2学科、5専攻の体制から、学部は生命理工学系の1コース 、大学院はライフエンジニアリングの融合コースを加えた、2コースからなる生命理工学院に改組・発展する予定です。総合理工学研究科等から多くの教員が参画し、約70名の教授・准教授陣からなる国内最大級のバイオを中心とする理工系学院組織になります。英語名も現在のBioscience and BiotechnologyからLife Science and Technologyに改名され、文字通り、バイオに関する理学と工学の分野からヒトを含む生物体のライフに関する理工融合の新分野開拓を目指す研究教育を行い、それを実行できるグローバル理工人を輩出する組織となることが期待されています。新しい「東工大のバイオ」研究教育組織となるよう2015年度から教職員が一丸となってより一層努力しなければならないと考えています。今後とも、皆様の御支援・御協力をよろしくお願いします。

本計画は本学による構想であり、文部科学省大学設置・学校法人審議会の審査結果によって確定するため、変更があり得ます。
4月20日11:45 内容に一部誤りがありましたので、修正しました。

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