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ケネディ駐日米国大使、東工大で講演

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7月13日、キャロライン・ケネディ駐日米国大使が東京工業大学を訪問し、理工系分野への女性進出の課題や今後の取り組みをテーマにしたパネルディスカッション「Women in STEM —理工系分野での女性の活躍をめざして—」に出席し、講演を行いました。同イベントは、本学の「グローバル理工系リーダー養成協働ネットワーク(TiROP)」プログラムの一環として開催されました。

STEMは、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、数学(Mathematics)の総称。

会場の様子
会場の様子

同パネルディスカッションは、科学、技術、工学、数学といった理工系分野へ女子学生にどのように関心をもってもらうか、また、同分野で活躍する研究者や女子学生にどのようなサポートが必要なのか、といった議題を率直に話し合う場として設けられました。会場には、東京と神奈川にある高校の女子生徒、東工大の学部・大学院の女子学生、さらにTiROPのサマープログラムに参加している留学生、約200名が参加しました。

学長による挨拶

学長による挨拶

開会の挨拶の中で、三島良直学長は、ケネディ大使を迎えて同イベントが開催できることに感謝の意を表し、続いて、東工大に在籍する女性教員、研究者、学生の数を増やすための東工大の取り組みについて言及しました。また、理工系分野で女性が一層活躍できる環境を作るために、今回のパネルディスカッションを通して、有益な意見が出ることを期待していると話しました。

三島学長の紹介を受けて、ケネディ大使は、米国が男女を問わず科学技術分野の研究者の地位の向上を率先して支援をしてきたことを述べました。さらに、理工系分野で研究を行う会場の女子学生たちを奨励し、「高い技術能力、革新的な発想力、優れた統率力を活かして、自らの生活を転換し、国の歴史を変えることができます」と語りかけました。

講演するケネディ大使
講演するケネディ大使

パネルディスカッションには、以下の6名がパネリストとして参加し、本学留学生センターの野原佳代子教授が司会を務めました。

  • ケリーナ・クレーグ‐ヘンダーソン氏(米国国立科学財団 東京オフィス事務所長)

  • 近藤科江教授(東工大 生体分子機能工学専攻)

  • 山田明教授(東工大 電子物理工学専攻)

  • セリーヌ・ムージュノ准教授(東工大 機械物理工学専攻)

  • アナスターシャ・ボボカルロノヴァさん(マサチューセッツ工科大学(MIT) 生物学・生物工学専攻 学部3年/TiROP 受入れ学生)

  • 武末江莉さん(東工大 物質電子化学専攻 博士1年/TiROP派遣学生)

パネリストの様子
パネリストの様子

ディスカッションでは、より多くの女子学生に、理工系分野に関心をもってもらうよう、東工大を含めた日本の理工系大学が努力しているにも関わらず、幾つかの困難があることが浮き彫りになりました。パネリストからは、女性の役割に対して日本の社会的・文化的側面が影響していることが理由として挙げられ、女子高校生にアピールするためのアプローチの方法が提案されました。

また、研究活動と家庭生活の両立の難しさや、結婚や家族形成において社会が女性に求める役割など、理工系分野で活躍する女性研究者が直面している問題に触れ、日米両国の研究機関等による研究者支援の事例などが紹介されました。理工系分野に進み、活躍している女性たちが持つ、大きな影響力についても言及しました。

さらに、女性だからこそ、活躍が期待されている理工系分野についても紹介されました。東工大の女性教員である近藤教授とムージュノ准教授は、各研究室で行っている研究内容について紹介し、女性研究者だからこそ貢献、活躍できる分野が理工系であることを強調しました。ムージュノ准教授は、「工学はあなた達が思うよりもかっこいい。私たちは人の役に立つもの、例えば、友人とコミュニケーションし、感動を共有するためのものを作り出しています。」と話しました。

ムージュノ准教授の発表

ムージュノ准教授の発表

学生による発表

学生による発表

このパネルディスカッションで挙げられた意見をもとに、東工大の比類ない研究や教育を最大限に活かして、より多くの女性教員、研究者、学生が活躍できる環境づくりやその支援の改善が期待されます。

問い合わせ先

国際部留学生交流課事業推進グループ

Email : ryu.jig@jim.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-2984

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