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第25回大岡山蔵前ゼミ「かまぼこ屋のやぶにらみ―これからの消費社会と企業のあるべき姿―」開催報告

2015.08.27

大岡山蔵前ゼミは、東工大の全学同窓会である蔵前工業会の東京支部が主催する、卒業生と学生の交流の場です。日本社会や経済をリードしている先輩を講師に迎え、これから社会に出る大学生・大学院生に、講演会・懇親会をとおして、様々な情報提供、意見交換を行っています。

7月3日、大岡山蔵前会館くらまえホールにて第25回大岡山蔵前ゼミが開催されました。今回は「かまぼこ屋のやぶにらみ—これからの消費社会と企業のあるべき姿—」と題して鈴廣かまぼこ株式会社 代表取締役社長 鈴木博晶氏(本学卒業生)より講演がありました。学生62名、社会人60名(教職員4名、一般5名を含む)が参加しました。鈴廣かまぼこは小田原の誇る老舗かまぼこ屋です。

講演の様子
講演の様子

講師 鈴木博晶氏

講師 鈴木博晶氏

冒頭、かまぼこ900年の歴史にふれ、ペリー提督のもてなしにも利用された由緒ある食物であることを話しました。また、食という漢字は人を良くする、あるいは人が良くなるという新解釈を語り、食を本業とする経営者の理念を披露しました。

かまぼこは、20種類すべてのアミノ酸を含んでいます。最近の医学の研究では活性酸素除去、がん抑制、血糖値上昇抑制効果の科学的根拠が言われており、鈴木氏が新解釈を話した「食」という意味でかまぼこは最適な食べ物であると述べました。また、企業の社会的責任についても触れ、経済活動を優先したいというエゴを超えて、エコな企業である大切さと、そのためにはどうすべきかを示唆しました。例えとして、かつて小田原の海岸にはサーカスのテントを抱擁するほどの大きな砂浜を有していたが、自治体のある種のエゴ(ダムによる取水)により消失した話をしました。また、効率よく化学的に抽出された調味料や人工甘味料が子どもの味覚を狂わせてしまうことや、精製塩にはホルモンの基となるミネラルが欠如していることなどを話し、自然食品が重要であると力説しました。

一般的には企業経営という立場からエゴが入る曲面は避けられないものですが、経営者の健全な理念と強力なリーダシップの下では、「食」の社会的責任が果たされることに、大きな期待を持てると参加者は感じ取ったようです。

講演会に引き続き、学生と卒業生の懇親会がロイアルブルーホールにて開催され、活発な交流が行われました。

懇親会
懇親会

問い合わせ先

一般社団法人 蔵前工業会 東京支部事務局

Email : kuramae-tokyo@deluxe.ocn.ne.jp
Tel : 03-3748-4447 / Fax : 03-3748-4448