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東工大ニュース

~異分野融合による未来産業技術の創成~精密工学研究所公開2015 開催報告

2015.12.28

10月30日、「精密工学研究所公開2015」が開催され、秋晴れの下、企業の研究者・開発者を中心に、学外から120名近い参加がありました。

精密工学研究所とは

精密工学研究所

「精密工学における学理と応用」を理念に1954年に設置された研究組織で、東京工業大学附置研究所のひとつです。情報工学、電子工学、機械工学、制御工学、材料工学といった異なる領域の研究者から構成され、分野融合による先端的研究を推進しています。従来の精密工学の枠組みを越えた新たな学術領域を創成すると共に、「ものづくり研究分野」への展開をめざして、社会に貢献しています。

精密工学研究所公開2015

精密工学研究所では、最新の研究成果を紹介する研究所公開を、毎年開催しています。今年は「異分野融合による未来産業技術の創成」のキャッチフレーズのもと、各研究室の一般公開に加え、午前・午後とも、各1時間程度のテーマ別ラボツアーを各4コース設定し、多くの方にご参加頂きました。

  • ラボツアー:工作技術センターにて

    ラボツアー:工作技術センターにて

  • ラボツアー:手術支援ロボットの紹介

    ラボツアー:手術支援ロボットの紹介

また、午後からはすずかけ台キャンパス 大学会館において、技術講演会を開催しました。新野所長のあいさつの後、佐藤誠教授による「VR環境とハプティクスインタフェース」および北條春夫教授による「精研における基盤機械技術研究 ~動力を伝える歯車~」の講演がありました。

  • 佐藤誠教授の講演

    佐藤誠教授の講演

  • 北條春夫教授の講演

    北條春夫教授の講演

知能化工学部門の佐藤教授は、VR(仮想現実)環境を直接操作するために、ストリング型力触覚提示デバイスSPIDARの研究開発を行っています。講演では、SPIDARについて概説し、力触覚提示を伴う様々なVR環境を紹介しました。

精機デバイス部門の北條教授は、第2次大戦以前から脈々と続けられ、現在の機械技術の基礎を構築してきた歯車の研究について講演しました。歯車は、動力を適切に負荷に伝える要素であって、今後展開が加速する電気自動車にとっても必須のアイテムです。この必要性を分かりやすく説明し、そこに潜む技術的課題とその取り組みの現況の一部を紹介しました。

学外に加え、学内からの参加もあり、約110名という多くの方々にご聴講頂き、盛会となりました。どちらの講演も、最新のトピックスに加え、精密工学研究所の歴史を踏まえた研究の推移の説明が含まれ、非常に興味深い内容でした。

参加者のアンケートでは、今後の各研究の方向性についても示唆に富むご提案をいただきました。精密工学研究所公開は、所員ならびに説明を手助う大学院生にとっても、よい刺激となっています。具体的な共同研究などのきっかけにもなっており、今後も産業界との重要な接点として、より有効なものとなるよう工夫・改善しながら開催していく予定です。

問い合わせ先

精密工学研究所 事務局

Tel : 045-924-5963