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ラーニング&インフォメーション・コモンズ活用促進イベント「LAUNCH UP!」開催報告

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公開日:2016.03.04

2015年10月にリニューアルオープンした百年記念館1階のラーニング&インフォメーション・コモンズ。このスペースの活用促進のPRを兼ねた、学びの空間の可能性と新しい学びのカタチを模索するイベント「LAUNCH UP!」が、2015年12月21日・22日の2日間にわたり開催されました。

  • 主催:
    東京工業大学博物館/広報センター
  • 協賛:
    パナソニックシステムネットワークス株式会社/パナソニック株式会社/株式会社ウチダシステムズ/株式会社内田洋行/株式会社デジタル・アド・サービス
  • 協力:
    東京工業大学社会理工学研究科/教育革新センター

盛況な会場
盛況な会場

期間中は会場内にて、実装された様々な機器や設備の紹介、それに関連する教育・ICTソリューションの企業展示・デモンストレーションが行われました。また、

  • 学修や活動をサポートするインフラとしての設備
  • 学修空間の活用における多様性

という2つの視点から、学内ラーニングスペースの紹介展示や、各種のイベントやセミナーなど、多くの実践的な試みを行いました。

2日間という限られた時間ではありましたが、約300人の来場者があり、イベントの内容やこのスペースの活用方法の可能性について、数多くの貴重な意見が寄せられました。

展示内容

協賛企業展示

  • 普段の学修から授業、研究まで、大学における様々な教育・学修シーンとの関連が深いICTソリューション技術展示(パナソニックシステムネットワークス株式会社)
  • グループディスカッションやワークショップなど、授業内外のアクティブラーニングをサポートする支援ツールの紹介展示とデモンストレーション(株式会社ウチダシステムズ)
パナソニックシステムネットワークス株式会社による展示

パナソニックシステムネットワークス株式会社による展示

株式会社ウチダシステムズによる展示

株式会社ウチダシステムズによる展示

東工大のラーニングスペース紹介

東京工業大学のラーニングスペース紹介

東京工業大学のラーニングスペース紹介

学内にあって学生や教職員が自由に利用できるラーニングスペースの存在はあまり共有されていません。現在進みつつある講義室を中心とした学修環境整備の取り組みとともに、学生同士のコミュニケーションや自修、セミナー、サークル活動など様々に活用可能なスペース情報をパネルで紹介しました。

ネーミングコンテスト「百年1階愛称募集!」

学生・教職員の学びと活動のための開かれたスペースであり、学内外の方々への情報発信拠点でもある百年記念館1階の愛称募集を行いました。会場内の電子黒板と博物館Webサイトで応募を呼びかけ、投稿状況をWebサイト上で随時更新・公開しました。1月22日まで応募を受け付け、審査の結果「T-POT」に決定しました。「Tokyo tech, People, Opportunity, Technology」という意味が込められており、また、人が集まりお茶を飲みながら議論を楽しむあたたかい場所(器=POT)のイメージと呼びやすさが高い評価を得ました。

ネーミングコンテスト「百年1階愛称募集!」
ネーミングコンテスト「百年1階愛称募集!」

イベント・セミナー

ラーニングコモンズとなった百年記念館1階のスペースは、これまでも談話や休憩、食事のためのラウンジとして、博物館や学内他部署が主催する展示やイベントスペースとして様々に利用されてきました。

そこに積極的な学修や情報発信の機能が備わり、利用主体が学生であることが明確になりました。これにより、新たな空間と連動した学びのあり方の開発と実践を試みる、学修の「実験場」としての役割が加わりました。

今回の「LAUNCH UP!」では、この実験の第一弾として、様々な空間活用法と学びの実践を取り入れた催しを行いましたので、以下にその概要を記載します。

オープニングイベント

大谷清 博物館長(理事・副学長)と丸山俊夫 理事・副学長から、生まれ変わった百年記念館1階スペースが、大学での新たな学びの場として活用されることを期待する旨の挨拶がありました。あわせて、教育改革によって多様化する学びに対応できる、新たに実装された設備機能が紹介されました。

大谷清 博物館長(理事・副学長)

大谷清 博物館長(理事・副学長)

丸山俊夫 理事・副学長

丸山俊夫 理事・副学長

東工大では現在、2016年4月スタートに向けて、教育システムの抜本的な改革を進めています。

公開授業「対話を育む実践ファシリテーション論」
第10回 「教える」より「学び合う」場を創ろう!大教室でのアクティブラーニング

中野民夫教授(大学マネジメントセンター)が開講している、教員の話を聞くだけではなく、学生同士が主体的に話し合って学び合う授業を公開しました。見学ではなく、来場の方々も授業に参加し、学生含め約100名が議論を交わす熱気に満ちた講義が行われました。このような大人数でのグループワークを実施できる講義室は大学に少なく、百年記念館1階は新しい学びに対応した「教室」としての活用も望まれています。

公開授業
公開授業

Art at Tokyo Tech Extensionコンサート

学生による企画のひとつとして、開放的な空間を活かした室内楽コンサートが2回開催されました。1日目は夕方開催のため授業を終えた学生達が足を運び、2日目昼は食事をとりながら教職員や親子連れが演奏を楽しみました。百年記念館全体に響き渡るヴァイオリンやフルートの音色に耳を傾けたひとときでした。

弦楽四重奏

弦楽四重奏

フルート、弦楽三重奏

フルート、弦楽三重奏

ワークショップ「キャンパスツアーをデザインしよう」

ワークショップ「キャンパスツアーをデザインしよう」

ワークショップ「キャンパスツアーをデザインしよう」

東工大へ見学に来る高校生を日々案内している広報サポーターの学生が、キャンパスツアーをデザインするワークショップを企画しました。参加者は、大岡山キャンパスの地図をベースに、広報サポーターから学内の魅力的なスポットの説明を受けつつ、独自のキャンパスツアーのデザインに取り組みました。

トークセミナー1 MOOCS紹介イベント「MOOCをもっと知りたい件」

トークセミナー1

トークセミナー1

インターネット上で大学などの講義を受けることができるMOOC(ムーク)。東工大でも2つの講義を提供しています。オンライン教育開発室を担当する森秀樹准教授(大学マネジメントセンター)による本セミナーでは、コンテンツの制作に関わった学生からオンライン講義やコンテンツ制作過程が説明されると共に、将来の学びの姿を模索するレゴを用いたワークショップが行われました。MOOCのコンテンツ制作は、学生が動画撮影・編集を行っていることが特徴です。制作に携わった学生からの苦労話など、オンラインでは知ることができない興味深い内容が紹介されました。また、MOOCの撮影を実際に体験できるブースも設置され、参加者は興味深そうに説明を聞いていました。

トークセミナー2 「アクティブラーニングと空間について」「博物館のアクティブラーニングとは」「アクティブラーニングとICT環境整備」

トークセミナー2

トークセミナー2

数多くの大学など教育機関でアクティブラーニング環境をデザイン・構築してきた以下の3名に、具体的活用事例を通じ、百年記念館1階スペースの可能性についてお話しいただきました。

  • パワープレイス株式会社教育・公共デザイン室 デザイナー 中森康裕氏
  • 内田洋行教育総合研究所 主任研究員 平野智紀氏
  • パナソニックシステムネットワークス株式会社 教育ソリューションタスクフォースリーダー 則木博司氏

吹き抜けがあり天井の高い開放的空間であること、大学の成果が集約している博物館の中にあること、学修の場であるとともに情報発信の場であることなど、百年記念館1階スペースは他のアクティブラーニングスペースに比べて大きな魅力を有していることが語られました。

プログラム外企画

BONENKAI

大学院理工学研究科国際開発工学専攻の学生を中心に、様々な学部・学科や研究科・専攻、多様な国籍の学生間交流の活性化を目的に、エレクトロニック・ダンス・ミュージックのイベントが開催されました。百年記念館1階の今までにない活用の試みです。準備・運営は全て学生がおこない、100名以上が参加した大イベントとなりました。学術的な交流に加え、授業終了後の新たな形の学生交流の場としても活用出来る可能性が垣間見えました。

寄せられた声(アンケート結果より抜粋)

1.イベント全般についての満足度

  • 非常に満足
    1%
  • 満足
    89%
  • やや不満
    0%
  • 不満
    7%
  • 回答なし
    3%

2.スペースの活用アイデアについてのコメント

  • 学生と外部のつながりの場として最適
  • 教員、学生、OBの取り組みを発表するなどの交流の場
  • 壁面のホワイトボード全体を使ったトークセッション、コンサートや交流会など定期的な学生企画イベントの開催
  • 体験型イベントや学生によるレクチャーイベントの開催
  • 館内風景を学内にリアルタイム配信

3.展示やイベントについての感想

  • 学内ラーニングスペース紹介を見て、多くの講義室がアクティブラーニングに対応した改修を行っていることに驚いた
  • 愛着のある身近なスペースに愛称をつけることのできるネーミングコンテストの試みが良い
  • トークセミナー2について、アクティブラーニングに関わる様々な分野の専門家の話が聴けて良かった
  • 学生企画イベントが良かった
  • 音楽イベントはこのスペースを盛り上げるのにふさわしいと思う
  • 音が響きすぎるため、スピーカー設備は改良の余地があるのではないか
  • 公開授業について、社会では対話やコミュニケーション発表、意味出しを日常的に行うため、学生時代にこのような主体性が磨かれる環境があることはとても良いことだと思う
  • 建物の形に興味があり来訪したが、中に入り、イベントを楽しむことができて良かった

博物館 遠藤康一 特任講師、同 阿児雄之 特任講師からのコメント

この2日間の経験を経て、百年記念館1階は、東工大の教育改革のコンセプト「自ら進んで学び、鍛錬する"志"を育てる」ための空間として、機能整備の段階から、その積極的活用により充実した学びを育む段階へとLAUNCH(船出)を果たしたことになります。今後は、ここが学生・教職員他の様々な活動を受け止め、キャンパスの中でも常に活発で賑やかな場所となるよう、そのための活用支援等も行っていく予定ですので、まずはお気軽にお立ち寄りください。そしてご利用にあたって様々なご意見をお寄せいただくと共に、大学全体としてこの場所をさらに育てていっていただきたいと思います。

東工大教育改革

2016年4月、東工大の教育が変わります。現在推進中の教育改革の骨子と進捗をまとめた特設ページをオープンしました。

東工大教育改革

お問い合わせ先

博物館

Email : centjim@jim.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-3340

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