東工大ニュース
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3月30日、大岡山キャンパス石川台7号館において、中高生向け体験授業「コンピュータビジョン・ヒューマンビジョン・あなたのビジョン」が開催されました。このプログラムは、東京工業大学基金事業の支援を受け、実施されました。
赤青メガネで立体視の体験
「コンピュータビジョン・ヒューマンビジョン・あなたのビジョン」は、機械系を専門とする葭田貴子准教授と田中正行准教授が、互いに異なる専門知識を生かして2014年から実施している体験型講義のシリーズです。例えば、3Dシアターの原理を理解するためには、どのように画像を生成するかという工学技術(コンピュータビジョン)だけでは不十分で、人の視覚の科学(ヒューマンビジョン)の知識も必要です。
オーロラ立体視の体験
両眼ステレオ視を体験しながら3Dカメラを操作
今回は、中高生に未来に向けたビジョンを考えて欲しいと思い、ベンチャー企業を創業され、現在CEOである青木崇行氏を招いた講演も実施しました。科学、工学だけでなく社会との接点も得られるイベントとなっています。
さらに、体験を重視して、赤青メガネによる立体視体験や、自分で立体画像を手書きしてみる体験などを実施しています。参加者には、赤青フィルムによるアナグリフ眼鏡と、スマートフォンにより簡易ヘッドマウントディスプレイを作るためのレンズのついた小さな箱が配布されました。自身の身体で立体視を体感するためのしかけです。また、これらを持ち帰ることで、大学で得た体験を、自宅に帰ってからも家族や学校関係者と共有できるようになっています。
赤青メガネの仕組みの説明
配布される赤青メガネと簡易VRゴーグル
赤青ペンで飛び出す絵の作成に挑戦
その場でステレオカメラで撮影し、赤青メガネ用の映像を表示
このように理工系の枠にとどまらず、参加された中高生はもちろん、保護者の方からも高評価が得られ、充実したイベントとなりました。