東工大ニュース
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5月11日、米国シンシナティ大学※1の学生が東工大を訪問し、国際室のディスカッションイベントThink Aloud! LUNCHで東工大生と交流しました。
Think Aloud! LUNCHは、留学生と日本人学生が気軽に触れ合える場です。環境・社会理工学院 融合理工学系のトム・ホープ准教授と一緒に科学や技術に関するテーマを英語で議論する、昼食時の自由参加のイベントです。毎週水曜日のお昼休みに大岡山キャンパスのHUB-インターナショナル・コミュニケーションズ・スペース※2で開催され、毎回様々な国籍の学生が参加しています。各回、「FBI vs Apple 」や「ドーピング」など、時事問題を含め興味深いトピックが与えられ、短いビデオクリップを観た後、グループにわかれて英語でディスカッションを行います。本イベントでは、自分の考えを他者に伝え、他者の考えに耳を傾けることで、深く考える能力を養うことを目的に、名前の通り、参加者はお弁当を食べながら議論しています。
この日のテーマは「ファッション、文化とテクノロジー」。参加者は、「普段着る服をどう選んでいるか」、「テクノロジーを、どのように衣類に組み込むことができるか」などの話題で意見を交わしました。シンシナティ大学 会計・財政学専攻のイアン・ウェストさんは、米国では、ビジネスを専攻している学生は、普段からワイシャツにスラックスのようなビジネスカジュアルの格好をすることを紹介し、社会規範がファッションに与える影響を説明しました。これを受けて、東工大 土木・環境工学科の山守雅也さんは、就職活動の時期になると、日本中の学生が、各々の普段のファッションから一転して「リクルートスーツ」と呼ばれる保守的な白いワイシャツと黒いスーツに身を包むようになる、という日本の慣習を紹介しました。
テクノロジーの衣類への応用については、ヘルスケアから再生可能エネルギーまで、幅広い分野でアイデアが出ました。シンシナティ大学 グラフィックデザイン専攻のキャサリン・フェントンさんは、心臓発作の発症を察知して、救急車を呼ぶ機能をもつ衣類を提案しました。同じくシンシナティ大学 環境・地学専攻のサラ・アルダニさんは、運動エネルギーや太陽エネルギーを利用して、スマートフォンを充電できる衣類のアイデアを披露してくれました。
話題は、ファッションとテクノロジーがポップカルチャーに与える影響にも及びました。シンシナティ大学の学生の中には、BABYMETAL(ベビーメタル)やバーチャル歌手の初音ミクといった、日本のミュージックグループについて詳しい人も多数いることがわかり、会場は大いに盛り上がりました。お互いの国の文化を知り、日本人と外国人の垣根なく楽しめる内容でした。
イベント終了後は、SAGE(東工大国際交流学生会)によるキャンパスツアーが行われました。