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東工大ニュース

本学教員が関東工学教育協会賞業績賞を受賞

2016.08.24

工学院所属教員による取り組み1件、および物質理工学院・科学技術創成研究院等所属教員による取り組み1件の計2件が、平成27年度関東工学教育協会賞(業績賞)を受賞しました。

関東工学教育協会賞は、関東工学教育協会が設立・実施する表彰制度であり、会員の教育意欲の一層の向上に資するとともに、関東地区、ひいては日本における工学・工業教育の発展を期するものです。同賞には「功績賞」「業績賞」「論文・論説賞」「著作賞」「協会貢献賞」の5つの分類があり、今回は、工学教育、工業教育ならびに技術教育等の分野において効果的な業績をあげた個人または団体に対して授与される「業績賞」に選定されました。

1.インターネットクラウドサービスの導入とICT機器による授業改善

受賞者

千葉明教授(工学院)、杉元紘也助教(工学院)、安岡康一教授(工学院)、竹内希講師(工学院)

水本哲弥教授(工学院)、中川茂樹教授(工学院)、高村陽太助教(工学院)、廣川二郎教授(工学院)

取組み内容

インターネットクラウドサービス「Handbook」と、学生の持っているスマートフォンなどの情報デバイスを活用し、工学部電気電子学科(※今年度新入生から工学院電気電子系に移行)の2、3年生100名程度の授業で双方向のアクティブラーニングを促進しています。

まず、授業開始時に配信される「小テスト」に、学生がそれぞれのデバイスから回答し、授業内で解説を行います。授業の内容や実施済みの小テストもクラウド上に保管され、学生がいつ、どこからでも閲覧し復習できるようになっています。また、授業終了後に「宿題」を配信し、最も早く正解した学生に、次回の授業で解説役を務めてもらうようにしたところ、プレゼンテーション用の資料を準備するなど、積極的に取り組む学生が増加しました。

学生を対象に行ったアンケートでも、特に「分かりやすさ」「興味喚起への工夫」といった項目が前年より大きく伸びており、満足度が高まっていることがわかりました。

詳細:「インターネットクラウドサービスの導入とICT機器による授業改善」PDF

千葉明教授のコメント

千葉明教授
千葉明教授

工学部電気電子工学科では、学部2、3年生の授業にクラウドサービスを利用して、「eラーニング」「ICT機器の活用」を行っています。

開始当時、電気電子工学専攻長の松澤昭教授が教育改革を強く推進しており、私も電気電子工学科長として、2、3年生のクラウドサービスのアカウントを購入し、活用法を検討しました。電気電子系の担当教員はもともと情報技術分野に強いため、その強みを活かしました。

受講生が「良かった」とコメントしてくれるのが嬉しいです。今後は「アクティブラーニング」へのさらなる展開が重要と思います。

2.化学系学生に対する体験型安全教育の実践

受賞者

岡本昌樹准教授(物質理工学院)、田中浩士准教授(物質理工学院)、桑田繁樹准教授(物質理工学院)

小坂田耕太郎教授(科学技術創成研究院)、竹内大介准教授(科学技術創成研究院)、矢野哲司教授(物質理工学院)

渕野哲郎准教授(物質理工学院)、加藤博子助教(総合安全管理センター)

取組み内容

理学院、物質理工学院の化学を専門とする大学院生全員を主な対象とした大学院授業科目「化学環境安全教育」を実施し、実験室での安全性の維持向上に役立てています。

危険物取扱企業や消防署から外部講師を招き、化学実験を安全に行う上で必須の火災対処法、薬品・ガス取扱法、救急救命法、事故防止策、環境保全(廃棄物の適切処理)を網羅的に学べるよう配慮しました。

さらに、全員参加の実習やデモ実験も交えたことで学生や教員の評価も高くなっており、研究室内での学生の安全活動への積極的な関与に繋げています。

詳細:「化学系学生に対する体験型安全教育の実践」PDF

岡本昌樹准教授のコメント

岡本昌樹准教授
岡本昌樹准教授

「化学環境安全教育」の授業は、化学を専門とする大学院生に対して10年以上前から開講しており、座学に加えて消防署や高圧ガス取扱企業のご協力のもと実習を行うことが特徴です。

その結果、化学を専門とする研究室における火災事故の発生率が低く抑えられているなどの高い教育効果が得られています。

これまで実習にご協力いただいた外部講師の皆様に深く感謝いたします。

お問い合わせ先

東京工業大学 広報センター

E-mail : pr@jim.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-2976