東工大ニュース

デ・ラ・サール大学長が東工大を訪問

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公開日:2016.11.15

8月29日、フィリピンのデ・ラ・サール大学のレイムンド・スプリード学長一行が本学を訪問し、三島良直学長と懇談をしました。懇談には、高田潤一教授(環境・社会理工学院)、大即信明名誉教授、水野俊晃国際部長らが同席しました。

三島学長(左から3人目)とスプリード学長(中央)

三島学長(左から3人目)とスプリード学長(中央)

デ・ラ・サール大学と東工大は、研究者や学生の交流を長年にわたって行っており、1992年に全学協定を締結しました。2005年9月、デ・ラ・サール大学マニラ校内に東工大フィリピンオフィスが設立されたことによりその連携はさらに深まり、学術交流や国際ワークショップの開催などの活動を活発に行っています。連携はそれぞれの附属高校間にも発展し、東工大附属科学技術高等学校とデ・ラ・サール大学附属インテグレーテッド高校も2010年より学生交流を行っています。

懇談は、三島学長による東工大の概要と今年4月に本学が導入した教育システム、国際交流の状況に関する説明から始まりました。その後、スプリード学長がデ・ラ・サール大学の概要を説明し、フィリピン北部アパヤオ州の無電化地域で学生が行った農村電化プロジェクトや同大学の研究施設であるブラザー・アルフレッド・シールズ FSC海洋研究拠点で行っているフィリピン臨海部の海洋資源や珊瑚の保全評価に関する研究の紹介をしました。

懇談の様子

懇談の様子

三島学長(左)とスプリード学長(右)
三島学長(左)とスプリード学長(右)

懇談に同席した高田教授は、国際開発工学フィールドワーク等の交流プログラムで毎年同大学へ研究室の学生を派遣しています。また、大即名誉教授は、前フィリピン拠点事務所拠点長、前東工大附属高校長として、両大学の学生及び研究の交流を推進してきました。両教授は、本学および附属高校の学生にとって、デ・ラ・サール大学やその附属高校の同世代の学生との交流や国際協働活動は、両国間の文化の違いを認識し、英語の重要性を痛感する非常に有意義な経験になっていると話し、スプリード学長に感謝の意を表しました。

懇談の最後には、両学長は、大学間の連携関係をさらに強化するために引き続き協力していくことを確認しました。

デ・ラ・サール大学は1911年にフィリピン・マニラに設立されたカトリック系の私立大学です。ビジネス・コンピュータ・教育・工学・法律・リベラルアーツ・科学・経済の8つの学部、36の専攻を持ち、マニラ、カンルバン、タギッグ・シティにある3つのキャンパスで約2万人の学生が学んでいます。キリスト教の精神に基づいた平和的、調和的教育理念を持ち、総合的な人材育成を目標として運営を行っており、奨学金プログラムの提供、地域貢献活動も行っています。

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