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IT特別教育プログラム成果展覧会「The Day Break ~光(アプリ)が照らす。あなたにも、わたしにも。~」を開催

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公開日:2017.01.27

2016年12月15日、16日の2日間にわたり、大岡山キャンパスの百年記念館にて、IT特別教育プログラムの成果展覧会「The Day Break ~光(アプリ)が照らす。あなたにも、わたしにも。~」を開催しました。

本展覧会は、情報理工学院が開講するIT特別教育プログラムの演習科目「システム開発プロジェクト」の1年間の成果を、学生自身の運営により発表するものです。

IT特別教育プログラムとは

情報理工学院に設置されている修士課程学生、もしくは修士課程入学予定者を対象にした特別教育プログラムです。ソフトウェア開発に関する実践的な知識や経験を習得することを目的として、基礎科目群、基盤ソフトウェア科目群、ソフトウェア工学科目群、ソフトウェア開発科目群に分かれて開講しています。

システム開発プロジェクトとは

システム開発プロジェクトは、5~6名からなるチームを組み、アンドロイド端末とサーバー側アプリケーションとの連携システムを開発する、PBL型(Project Based Learning: 問題解決型授業)の実践的ソフトウェア演習科目です。与えられたテーマに沿って学生が自主的にチーム運営を行い、「自ら考え、行動する」ことが求められる授業です。

今年の開発テーマは『「東工大のイメージアップにつながるアプリ」を開発せよ。』でした。チームづくりは4月に始まり、デザイン思考や要求開発などの新しい技術を活用しながら、「誰」にとっての「何」を開発すべきか議論を進めました。様々なプログラム実装技術を駆使し、試行錯誤を繰り返しながら活動してきた9ヵ月の成果を、本展覧会では集約して展示しました。

成果展覧会

当日は開場と同時に学内外から訪れた見学者が続々と来場し、会場内は賑やかな雰囲気となりました。プレゼンテーションでは、各チームから自分たちが開発したアプリと、開発プロセスについて発表しました。自分たちがなぜこのアプリが東工大のイメージアップに繋がると考えたのか、誰をユーザと設定し、どんなユーザ課題を解決しようとしたのか、そしてその過程がいかに激闘の連続だったのかについて発表がありました。

開場と同時に訪れる来場者

開場と同時に訪れる来場者

プレゼンテーションも盛況
プレゼンテーションも盛況

プレゼンテーションも盛況

プレゼンテーションが終わると、それぞれの展示ブースを再び見学者が訪れ、制作した学生たちとの積極的な質疑応答が繰り広げられました。特に企業の方からは、「チームでの開発にどんな苦労があり、どんな工夫をして乗り越えてきたのか」「その体験を通して何を学んだのか、何を次に活かすのか」といった、開発プロセスに関する質問が多かったようです。まさに、それがこのPBL型演習で学んで欲しかったポイントです。また、企業の方からは実際のシステム開発の現場目線での厳しい質問もありました。学生にとって、自分たちが開発したアプリを実務の目で厳しくチェックしてもらい、フィードバックを得るという、よい経験になりました。

  • 開発プロセスの説明をする学生

    開発プロセスの説明をする学生

  • 開発アプリにも鋭い質問が

    開発アプリにも鋭い質問が

来場者にはアンケートへの記入と、チームへの採点をお願いしました。その結果、部活マネージャーの支援アプリを開発した「KNOWHOW(ノウハウ)」が最高得点を得ました。また、1人暮らしの大学生向け夕食レシピの推薦アプリを開発した「チームつよそう」が優秀アプリ賞を獲得しました。

  • 総合優秀賞の「KNOWHOW」

    総合優秀賞の「KNOWHOW」

  • 優秀アプリ賞の「チームつよそう」

    優秀アプリ賞の「チームつよそう」

優勝した「KNOWHOW」の開発アプリ・開発プロセスは、2017年1月27日(金)に大阪で開催される「enPiTシンポジウム」outerにおいてポスター展示が行われました。

情報理工学院

情報理工学院 ―情報化社会の未来を創造する―
2016年4月に新たに発足した情報理工学院について紹介します。

情報理工学院

学院・系及びリベラルアーツ研究教育院outer

お問い合わせ先

IT特別教育プログラム事務局

E-mail : jimu@itpro.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-2837

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