東工大ニュース

科学教室「棘皮動物の不思議な世界2017」開催報告

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公開日:2017.06.07

生命理工学院 基礎生物学教室は、春休み期間中の3月28日に、大岡山キャンパスにおいて中学生以上を対象に、科学教室「棘皮(きょくひ)動物の不思議な世界2017」を開催しました。本イベントは、東工大基金 理科教育振興支援の後援を受けて行いました。

水槽内でヒトデの起き直りを観察する参加者(手前)、ウニを手にする参加者(奥)
水槽内でヒトデの起き直りを観察する参加者(手前)、ウニを手にする参加者(奥)

棘皮動物とはウニ、ヒトデ、ナマコの仲間で、脊椎動物に比較的近縁でありながら5角形をした不思議な動物です。科学教室では参加者に、ウニ、ヒトデ、ナマコに実際に触れてもらいながら、棘皮動物の変わった体制やデザインを学んでもらいました。

主な観察と実験の内容は以下の通りです。

  • ヒトデとウニの起き直り行動の観察
    ...イトマキヒトデとムラサキウニを逆さまにひっくり返し、起き直り行動が決まったパターンで起こるかどうか観察しました。
  • 生きたニセクロナマコの管足、触手の観察
    ...棘皮動物独特の水管系という器官系の器官である管足や触手を観察しました。
  • ウニの裸殻とアリストテレスのランタン(咀嚼器)の観察
    ...ウニの殻やアリストテレスのランタンが5放射相称をなすことを確かめました。
  • ウニの叉棘を使った観察と実験
    ...叉棘とは、一部の棘皮動物に見られる棘皮動物独特の器官です。生きたムラサキウニの殻を実体顕微鏡で観察し、叉棘に機械的刺激を与えたときの反応も観察しました。

参加者には生きた棘皮動物の観察や実験を行うことで、楽しみながら棘皮動物の変わった体制やその独特の器官などについて理解を深めていただきました。中にはウニのアリストテレスのランタンを持ち帰る参加者もいました。

今後も、基礎生物学教室では地域の方々、特に小・中・高校生向けの科学教室の開催を予定しています。次回のイベントをどうぞ楽しみにお待ちください。

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