東工大ニュース
東工大ニュース
10月25日、東工大の研究と産学連携の「今」を広く紹介する、第1回東工大リサーチフェスティバル(Tokyo Tech Research Festival)が、東工大蔵前会館くらまえホールで開催されました。
このイベントは、本学の次世代を牽引する新進気鋭の若手研究者や最先端の研究を担うシニア研究者など、総勢40名の研究者による情報発信の場として企画したものです。ここで発信された研究成果は、学内の厳しい競争と経験豊かな研究者による切磋琢磨※の中で育てられたもので、初めて公開される挑戦的かつ最新の成果も多く含まれていました。また、研究ユニットやイノベーション研究推進体など将来の組織的産学官連携や異分野融合のための活動、本学の産学連携メニューやこれを支えるURA組織(本学のリサーチアドニミストレーター組織)についても紹介しました。
本イベント開催の準備にあたっては、URAと産学連携コーディネーターが、参加研究者へ事前にコンタクトをとり、当日は、企業の方など来場者の方々へ研究内容をよりわかりやすく伝えるサポートを行いました。
参加研究者は、各自が作成したポスターの前で自らの研究成果等を紹介し、来場者と活発な意見交換を行うなど、どのブースも大変賑わっていました。
また、ポスターセッションと並行し、ショートプレゼンテーション(発表者1人つき2分間の研究概要紹介スピーチ)を3部に分けて行い、来場者全体へ自身の研究内容をアピールする時間を設けました。
当日は、あいにくの雨模様にも関わらず、170名を超える参加者で賑わい、盛況のうちに終了しました。
参加研究者からは、イベントを通じ、研究室では感じることができない、企業等の観点を吸収するよい機会となったという声が多数寄せられました。
また、普段は繋がりのない異分野の研究者同士が、互いの研究内容を知る機会にもなり、新しい融合研究への発展が期待されます。
研究内容ピックアップ「サーモカメラで風を見る」
今回のイベントでは、環境・社会理工学院の稲垣厚至助教のプレゼンテーションに多くの参加企業が注目しました(来場者アンケートで第1位)。
稲垣助教は高感度のサーモカメラを用いた風の可視化及び計測する技術を開発。
高層ビル群周辺での風の測定やスポーツ施設での風の影響評価が可能となるなど、幅広い分野での活用に企業の期待が高まっています。
(日経産業新聞(11月20日)に稲垣助教の研究に関する記事が掲載されました。)
研究者詳細情報(STAR Search) - 稲垣 厚至 Atsushi Inagaki