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キャンパス・アジアサマープログラム 2017を開催

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公開日:2017.12.28

2011年度より文部科学省の大学の世界展開力強化事業として運営されている留学生交換プログラム「キャンパス・アジア」では、2017年夏にキャンパス・アジアサマープログラム(CAMPUS Asia Summer Program)2017を開催しました。

「キャンパス・アジアプログラム」は、中国の清華大学並びに韓国科学技術院(KAIST)と 協力し、質の高い最先端の科学技術を学び、また、国際社会で活躍できる総合力を身につけることを目的とした研究重視型教育プログラムです。2017年度は、東工大のサマープログラム(Tokyo Tech Summer Program)※1と合同で、授業中心のプログラム(Course-Oriented)が実施されました。

キャンパス・アジアプログラムとサマープログラム合同での開講式

キャンパス・アジアプログラムとサマープログラム合同での開講式

授業中心プログラム

7月3日~7月28日の4週間にわたり、清華大学から2名、KAISTから4名の計6名に加え、本学のサマープログラム(Tokyo Tech Summer Program)に参加している学生のうち12名が参加し、合計18名がサマープログラム集中講義を受講しました。

本プログラムのための英語による集中講義である「環境・エネルギー学特論 (Environment & Energy)」、「国際エンジニアリングデザインプロジェクト基礎(lnternational Engineering Design Experiences)」、「近代日本の建築(Modern Japanese Architecture)」、「英語で語る科学・技術・社会(Communicating Science and Engineering in Society)」を受ける一方、日本語初心者は「サバイバル・ジャパニーズ(Survival Japanese)」にて日本語の基礎を学びました。

「環境・エネルギー学特論 (Environment & Energy)」では、講義室でのレクチャーに加え、JXTGエネルギー株式会社と理化学研究所を見学しました。石油・エネルギー業界大手のJXTGエネルギー株式会社 根岸製油所・中央技術研究所では、日本の最先端の石油精製技術やリスクマネジメントについて理解を深め、また、日本で唯一の自然科学の総合研究所である理化学研究所では、幅広い分野の研究を進める現場を肌で感じることができました。

「英語で語る科学・技術・社会(Communicating Science and Engineering in Society)」では、専門知識がない人たちに科学技術の知識をわかりやすく伝えることの重要性とその実践について学びました。この科目は、本プログラムで3本柱のひとつとしている「21世紀型スキル」の修得につながるものであり、「研究中心プログラム(Research-oriented)」に参加する16名にとって唯一必修の科目でもありました。

講義最終日には、東工大附属科学技術高等学校の生徒19名、グローバル・リンク・シンガポール(Global Link Singapore)※2に参加予定の高校生17名が参加し、環境問題や持続可能な社会などのテーマのもと、留学生とのグループディスカッションとプレゼンテーションに挑戦しました。留学生は、知識、文化、母語が異なる中で、これまで学んできた専門知識の伝え方、リーダーシップの取り方を実践していました。また、清華大学のメン ボ(MENG Bo)先生による特別講義 “Strategic Communication – 21st Century Skills”(戦略的コミュニケーション-21世紀型スキル)では、コミュニケーションスキルに関するレクチャーの他、国連が掲げる17の持続可能な開発目標 (17 Sustainable Development Goals)についてカードゲームを交えて学びました。

プログラム最終日には、サマープログラム(Tokyo Tech Summer Program)と合同で成果発表会を行いました。18名の参加学生が与えられたテーマや日本での経験についてプレゼンテーションを行いました。

東工大附属科学技術高等学校の生徒とのディスカッション

東工大附属科学技術高等学校の生徒とのディスカッション

東工大附属科学技術高等学校の生徒とのディスカッション

理化学研究所へのサイトビジット

理化学研究所へのサイトビジット

理化学研究所へのサイトビジット

研究中心プログラム

10週間の「研究中心プログラム」には、清華大学から4名、KAISTから1名の計5名が参加し、各々が受入指導教員のもと、本学での研究活動に従事しました。研究室での研究活動の傍ら、日本語初心者は「サバイバル・ジャパニーズ(Survival Japanese)」にて日本語を学習しました。また、本プログラムで3本柱のひとつとしている「21世紀型スキル」の修得につながる科目として、「英語で語る科学・技術・社会(Communicating Science and Engineering in Society)」を受講し、科学技術の知識とコミュニケーションスキルを併せ持ったグローバル人材となるための基礎を学びました。

最終日には、サマープログラム(Tokyo Tech Summer Program)と合同で研究成果発表会を行いました。16名の参加学生が10分間の研究成果発表をし、その後の自由討論では、プログラムに対する意見交換や東工大での経験について、参加学生から感想が述べられました。

サマープログラムと合同の研究成果発表会と閉講式

サマープログラムと合同の研究成果発表会と閉講式

サマープログラムと合同の研究成果発表会と閉講式

体験企画

参加学生は、サマープログラム(Tokyo Tech Summer Program)および本プログラムで企画された以下の体験企画に参加し、日本文化や日本人学生との交流を楽しみました。

  • 日本文化体験(茶道・浴衣着付け体験/書道体験)
  • 東工大国際学生交流会SAGEによる東京オリエンテーリング
  • 東工大アカペラサークル「あじわい」によるアカペラ体験

東工大アカペラサークル「あじわい」によるアカペラ体験

東工大アカペラサークル「あじわい」によるアカペラ体験

東工大アカペラサークル「あじわい」によるアカペラ体験

書道体験/茶道・浴衣着付け体験

書道体験/茶道・浴衣着付け体験

書道体験/茶道・浴衣着付け体験

※1 サマープログラム(Tokyo Tech Summer Program)

6月上旬から8月中旬に、世界トップレベルの理工系大学より学生を受入れ、研究室でのリサーチ・プロジェクトに従事する「研究中心プログラム」です。先端企業見学や日本文化体験、東工大生との交流会など、留学生が日本の技術や文化への理解を深めるためのイベントも開催して、理解を深めます。

※2 グローバル・リンク・シンガポール

シンガポール国立大学を舞台に、アジア地域を中心とする世界各国の中高生が、科学や国際課題に関する考えや研究成果を、英語を使って国際舞台で発表と議論を行うアイデアコンテストです。

お問い合わせ先

留学生交流課 キャンパス・アジア事務局

E-mail : campusasia@jim.titech.ac.jp

Tel : 03-5734-2984

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