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地球生命研究所 EONプロジェクト年次総会開催報告

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2018.02.26

東京工業大学 地球生命研究所 EON(イオン;ELSI Origins Network)プロジェクトの年次総会が、1月5日~6日に神奈川県小田原市において開催されました。

EONプロジェクトは、米国ペンシルベニア州フィラデルフィアにあるアメリカの慈善団体、ジョン・テンプルトン財団より多額の競争的研究資金の提供を受け2015年7月1日に発足し、33ヵ月間にわたって活動してきました。

集合写真

集合写真

EONの発足は、地球生命研究所 主任研究員(参与)であり、アインシュタインや湯川秀樹が在籍し研究していた米国プリンストン高等研究所にも籍を置くピート・ハット教授が約2年の月日を費やした努力の結果です。

東京工業大学 地球生命研究所(ELSI)は、2012年12月に文部科学省の世界トップレベル研究拠点プログラムとして採択され、設立されました。2015年には新棟も建設され、現在では2つの研究棟において総勢約70名の研究者とポスドクが、生命の起源に関連する、惑星科学、地球物理学、化学、生物学、物理、複雑系科学、コンピューターシュミレーションなど多岐にわたる研究を行っています。

EONプロジェクトは、今までなかった一貫性のある永続的なグローバルネットワークを確立し、生命の起源という謎を解明するために生まれました。多岐の分野に渡る研究により次の3つの問いに挑戦しています。

  • 地球上で生命はどのようにして始まったのか?(How did life arise on Earth?)
  • 宇宙に生命体はどのくらい存在するのか?(How common is life in the Universe?)
  • 生命の出現はどのような基本原則によって理解できるのか?(What fundamental principles explain the emergence of life? )

生命の起源に関する研究のため、本プロジェクトはELSIを中心として、現在500名を超える研究者を擁する世界的な学際的ネットワークを作り出しました。そのゴールとは、分野の異なる科学的アイディアを皆で持ち寄り、更なる展開を見つけ、謎を解明していくという世界的規模の共同研究コミュニティを形成し、次世代へ多くの分野における認識や疑問を手渡していくことです。また、ELSIのゴールである、日本におけるグローバル化、世界トップレベルの生命の起源についての最先端の研究ができる研究所の実現にも貢献してきました。

今年のEONプロジェクトの年次総会には、国際的に活躍する55名の研究者が集合しました。

そのうち12名のEONポスドク研究員による、研究成果発表、意見交換会などが行われました。大変有意義な時間を過ごしたことで、更なる新しいアイディアや共同研究の進行が期待できます。

EONポスドク研究員の任期は2年間で、その間、ELSIと海外の研究所を行き来しました。それらの研究所は、米国のワシントン・カーネギー協会、アメリカ航空宇宙局(NASA)ゴダード宇宙飛行センターとエイムズ研究センター、カリフォルニア工科大学、エモリ―大学、南カリフォルニア大学、カリフォルニア大学サンディエゴ校、ラトガーズ大学、英国のケンブリッジ大学、オーストリアのウィーン大学、デンマークの南デンマーク大学、フランスのピエール・マリー・キュリー大学 インテリジェントシステム・アンド ロボティクス研究所(ISIR)です。

今年の年次総会には、EONプロジェクトのアンバサダーである「グローバル・サイエンス・コーディネーター(GSC)」も参加しました。GSCの主なメンバーは、NASAワシントン本部、NASAジェット推進研究所、コロンビア大学、ハーバード大学など第一線で活躍する研究者です。研究員の採用やEONの広報活動において、重要な役割を担っています。また、EONプロジェクトの役員の一人である、マルチェロ・グレイサー教授 (米ダートマス大学)による基調講演も行われ、有意義な総会となりました。

EONプロジェクトの第一期は3月31日をもって終了となりますが、第二期にむけて更なる企画を進めていくことになりました。今後の活動にご期待ください。

お問い合わせ先

EONプロジェクト

E-mail : eon-info@elsi.jp

Tel : 03-5734-2740

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