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斎藤秀司教授がフンボルト賞受賞

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2018.03.08

理学院 数学系の斎藤秀司教授が、フンボルト賞を受賞しました。

フンボルト財団会長ヘルムート・シュワルツ教授から賞状を授与された斎藤秀司教授

フンボルト財団会長ヘルムート・シュワルツ教授から賞状を授与された斎藤秀司教授

フンボルト賞は、ドイツ政府の国際的学術活動機関であるアレキサンダー・フォン・フンボルト財団が創設した賞で、人文、社会、理工の分野において、後世に残る重要な業績を挙げ、今後も学問の最先端で活躍すると期待される国際的に著名な研究者に対して授与されるものです。ドイツで最も栄誉のある賞とされています。

今回の受賞の対象となった主な研究は、高次元類体論、高次元Hasse(ハッセ)原理(加藤予想)、高次元Chow(チャウ)群の有限性です。これらは代数幾何学、数論幾何学の広い分野にまたがっています。特に高次元類体論について簡単に説明します。類体論とは20世紀前半に高木貞治とエミール・アルティンより1900年代初頭に完成された偉業で、整数論の礎です。その起源を辿ると200年前のカール・フリードリッヒ・ガウスの業績に至ります。高次元類体論とは、アレクサンダー・グロタンディークのスキーム論を用いてこの類体論を幾何学化し、それを高次元の場合に拡張する理論です。類体論は1次元の特別な場合とみなせます。

斎藤教授の詳しい業績については、日本数学会の会員誌「数学通信」第22巻第1号に掲載された佐藤周友氏による記事「斎藤秀司氏のHumboldt賞受賞によせて」をご覧ください。

数学通信第22巻第1号目次|数学通信|日本数学会outer

受賞を受けて、斎藤教授は以下のようにコメントしています。

フンボルト賞記念式典という特別な機会に私の心に浮かんだのは、両親、妻と家族、師、同僚、友人たちからいただいた計り知れない援助にたいする深い感謝の念です。数学の真理には美しさがあります。私たち数学者は、その美しい真理を探究して日々努力を重ねています。私は、この大切な人類の活動の一翼を担いわずかでも貢献をすることができたことを幸運に感じています。

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