東工大ニュース

海外拠点「東工大 ANNEX」第1号をタイに開設

海外研究機関・海外企業との連携を加速

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公開日:2018.03.13

東京工業大学は、海外の大学・研究機関や有力企業と連携して国際的な教育、研究・産学連携と情報発信・収集を加速することを目的として、新たな海外拠点「東工大 ANNEX」(以下、アネックス)を開設します。アネックスは、東工大の教育力、研究力、社会連携力の向上を目指すハブとしての役割を果たしていきます。

アネックスの第1号として、タイ国立科学技術開発庁(以下、NSTDA)との連携のもと、2018年3月に「東工大 ANNEX バンコク」(以下、アネックス バンコク)がNSTDA内に開設されました。

3月11日に行われた開所式の様子

3月11日に行われた開所式の様子

東工大は2030年に最高の理工系総合大学を目指し、世界をリードする研究・教育活動を展開しています。それらの成果を企業と協力して社会実装するためには、企業のニーズを掘り起こし、技術シーズの提案と技術コンサルティングの実施を行うことが必要です。

2007年から東工大はNSTDA等と協力し、タイにおいて「TAIST-Tokyo Techと呼ばれる大学院教育を実施しています。アネックス バンコクの開設によって、こうした国際連携教育に加えて、これまでの経験とネットワークを活用し、東工大の教員・研究者が、現地の企業や大学・研究所とのトライアングル連携を構築し、URA(リサーチ・アドミニストレーター)の力も借りながらニーズとシーズのマッチングを図ることで、共同研究を推進して社会実装につなげていきます。

TAIST-Tokyo Tech(タイスト トーキョーテック)は、2007年からNSTDAおよびタイのトップクラス大学と連携して運用している修士課程プログラムです。自動車工学、組込情報システム、エネルギー資源工学の3分野の教育を行っています。

東工大ではタイを皮切りに、アジア、米国、欧州等の各地域に2030年度までに6ヵ所のアネックスを設置する予定です。

アネックス 概念図

アネックス 概念図

アネックス バンコク概要

名称
東工大 ANNEX バンコク
住所
NSTDA (National Science and Technology Development Agency)
P-205 Thailand Science Park, 111 Paholyothin Rd., Klong 1, Klong Luang, Pathumthani 12120,Thailand
業務内容

教育

  • 海外の優秀な学生の募集
  • 海外大学・研究機関とのアライアンスの構築、アントレプレナー教育、デザイン教育等、本学の教育を海外で行う際の拠点としての利用
  • 教育を通じたグローバルな産業界との連携構築と、インターンシップ等の実施

研究

  • PhD短期学生交流による国際共同研究の推進
  • 博士研究員制度による長期海外派遣、研究ユニットの派遣

産学連携

  • 海外企業・大学・研究機関等とのトライアングル連携による共同研究の推進
  • 企業のニーズ掘り起こし、技術シーズの提案と技術コンサルティングの実施

情報発信、情報収集の取組

  • 最新の教育成果、研究成果、研究設備について、海外専門家に向けて情報を最適化し発信
  • 東工大の重点分野、戦略分野に関連する情報を継続的に提供
  • 各国・地域における最新情報と技術動向を独自に収集し、東工大の提案する未来社会像のデザインに反映

お問い合わせ・取材申し込み先

東京工業大学 広報・社会連携本部 広報・地域連携部門

E-mail : media@jim.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-2975 / Fax : 03-5734-3661

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