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「一日東工大生2018」開催報告

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6月3日日曜日、おもに女子高生に本学でのキャンパスライフを体験していただくためのイベント「一日東工大生」が開催されました。

東工大の教員有志で始めたこの企画も開催4年目となり、参加校は年々増加しています。今年は首都圏各地の女子校および共学校から計18校の参加がありました。参加生徒数は189名、引率高校教員も13校から17名が参観し、午前・ランチタイム・午後と、それぞれに工夫が凝らされたプログラムを体験しました。

くらまえホールに集まった参加者

くらまえホールに集まった参加者

昨年度と本年度は、新しい入試の枠組みを検討する文部科学省大学入学者選抜改革推進委託事業「高大での教育改革を目指した理数分野における入学者選抜改革」 の一環と位置づけ、グループワークや個別作業の工作実習も盛り込まれています。

水本哲弥理事・副学長(教育担当)のフレンドリーなウェルカムスピーチに迎えられ、理工系総合大学ならではの密度の濃い体験をする一日となりました。

当日のプログラムと参加校は以下の通りです。

一日東工大生プログラム

 
グループ
プログラム
会場
10:00 - 11:30
A
チャレンジA
「シナプスの精妙なるメカニズム」

~からだの中で情報はどう動くのか
一瀬宏先生(生命理工学院教授)
東工大蔵前会館1階
くらまえホール
B
「飛び出せ工学君! 」
~実習:振動を使って走る移動機械を創る!
岩附信行先生(工学院長)
大岡山西2号館 4階
W241講義室
11:40 - 12:40
先輩と語ろう
学校ごと 先輩トーク
総勢51名の先輩がおもてなし

学食体験

お好きなメニューでどうぞ
先輩がエスコートします

大学食堂棟1階
生協第1食堂
12:45 - 13:40
専門ごと 大質問会
専門分野に分かれて
理学/機械/電気/応用化学/情報/生命/建築/経営・融合/未定
13:40 - 14:00
移動、休憩
14:00 - 15:30
A
「飛び出せ工学君! 」
~実習:歩行ロボットの脚機構を作る!
岩附信行先生(工学院長)
大岡山西2号館 4階
W241講義室
B
チャレンジB
「分子建築学」

~自己集合により超分子を設計してみよう
河野正規先生(理学院教授)
東工大蔵前会館1階
くらまえホール
15:30 - 15:40
アンケート提出、東工大セット配布、解散
  • 浦和明の星女子中学・高等学校
  • 浦和第一女子高等学校
  • 桜蔭中学校・高等学校
  • 鴎友学園女子中学高等学校
  • 大妻中学高等学校
  • お茶の水女子大学附属高等学校
  • 川越女子高等学校
  • 吉祥女子中学・高等学校
  • 共立女子中学高等学校
  • 栄東中学・高等学校
  • 渋谷教育学園渋谷中学高等学校
  • 頌栄女子学院中学校・高等学校
  • 女子学院中学校・高等学校
  • 洗足学園中学高等学校
  • 東京学芸大学附属高等学校
  • 豊島岡女子学園
  • 雙葉高等学校
  • 横浜共立学園中学校高等学校
五十音順

プログラムのうち、「飛び出せ工学君」と「先輩と語るランチタイム」の2つのユニークな企画をレポートします。

飛び出せ工学君

岩附信行工学院長から、工学の面白さを女子高生に直接伝える内容で午前と午後と2回に分けて行われました。

まずはプロフィールの紹介や特技披露から入ります。幼稚園生だった娘のために凝りに凝ってミニチュアの机の引出まで動くドールハウスをつくった体験を語ったり、2進法の原理を応用した「心の数字」当てマジックを披露します。聴衆の関心を引き込んで、実習へと進みました。

午前の部は「振動を使って走る移動機械を創る!」。ゼンマイで振動する小さなユニットに4本の針金の脚を付ける工作です。脚の向きや長さをちょっと変えると、ガラッと動きが変化します。岩附研究室の学生6名が、軽やかにフロアを走り回って参加者をサポートします。

20分の工作と試行時間を終えると、壇上にしつらえられたグリーンのミニ競馬場で、いざ真剣勝負。写真判定まで飛び出す僅差のレースを勝ち抜いたのは鴎友学園女子中学高等学校の生徒さんでした。表彰式では、「重心を下げる工夫をしてみました」と、はにかみ笑顔の優勝者コメントが聞かれました。

自作の移動機械で対戦
自作の移動機械で対戦

午後の部で講義をする岩附工学院長
午後の部で講義をする岩附工学院長

ハトメを使って脚機構が完成
ハトメを使って脚機構が完成

午後の部は「歩行ロボットの脚機構を作る!」。すらっとした脚、大根足等、自分の好みでスタイルを選んで、まずはカラフルな型紙を台紙にぺたっと貼り、はさみでジョキジョキ切り分けます。恐らく参加者がこれまで見たこともないと思われるハトメという器具を使って穴を開け、パーツをつないで関節をつくります。留める順番を間違えると、すぐに岩附研究室の学生が駆けつけて直すのを手伝っていました。苦労の末に、たった1カ所を動かすだけであちこちが連動して動く「脚」メカニズムが完成しました。

先輩と語るランチタイム

先輩から専門の話を聞く参加者
先輩から専門の話を聞く参加者

本イベントのメインプログラムの一つ、母校の先輩としっかり語れる長いランチタイムです。

参加校それぞれの高校の卒業生で本学在学中の学生に、「おもてなし先輩部隊」としてランチタイムの運営を担ってもらいました。各校2~3名ずつ総勢51名の先輩が参加し、高校ごとに分かれて後輩たちとテーブルを囲みます。部活が一緒だったり、担任の先生が一緒だったり、最長6年間在籍した母校の話ですぐにうちとけて、受験やキャンパスライフをめぐってガールズトークが弾みます。

ランチタイム後半は、高校ごとのまとまりをほどいて、志望の専門ごとに分かれての質問会にシフトチェンジです。参加者は、理学・機械・電気・応用化学・情報・生命・建築・経営・融合など、自身の興味のある分野のテーブルへと移動します。まだ専門を決めかねている参加者向けに未定コーナーも用意しました。リーダーの誘導のもと、整然と移動して、聞きたい話をたくさん聞いて回っていました。

ランチタイムの先輩企画についての参加者アンケートの結果は、4段階評価で「とても良かった」が65%、「良かった」が33%と高評価が並び、自由記述欄も東工大生への熱いメッセージが隙間なく書き込まれていました。

自分の学校の先輩と話すと、学校の話題から大学でどういった生活をしているかなど、さまざまなことを話せてとても楽しかったです。さらに実際に今大学に通っている人と話せたことで、説明会などでは聞けない詳しいことまで聞くことができ、良かったです。

興味のある分野に分かれて、3対1くらいの割合で先輩方と話せたのが本当に良かったです。

来年、自分がそちら側になれるよう頑張ります!

といった感想が聞かれました。

実際にこの「一日東工大生」を高校生のときに体験して東工大生となり、今度はおもてなし部隊にまわった先輩も何人もいます。そうして先輩と後輩とのつながりがうまく育ってゆくことを期待しています。

大学入学者選抜改革推進委託事業とは、文部科学省が委託する事業の一つで、高大接続改革により、各大学の入学者選抜において、「思考力・判断力・表現力」や「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」に関する多面的・総合的な評価がより重視されることになることから、代表大学と参加大学等がコンソーシアムを組んで、人文社会(地理歴史科・公民科、国語科)、理数、情報、主体性等に関する評価手法の開発に取り組み、その成果を普及するものです。東工大は副代表校として、代表校の広島大学等の8大学と共同で理数分野で委託を受けています(事業期間は2016年度~2018年度)。

お問い合わせ先

学務部 入試課

E-mail : nyu.event@jim.titech.ac.jp

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