東工大ニュース
東工大ニュース
7月6日にACM※-ICPC2018(国際大学対抗プログラミングコンテスト)国内予選が全国の各大学で開催されました。16時30分から3時間にわたって行われた国内予選には87大学(短大・高専4年次以降を含む)から411チームが参加しました。東工大では、情報理工学院 数理・計算科学系 計算機室と学術国際情報センター 第一実習室が会場となり、11チームが参加して熱戦を繰り広げました。
ACM-ICPCとは
ACM-ICPCは、ACMが主催する大学対抗で行われる世界規模のプログラミングコンテストです。同じ大学の学生3名とコーチ1名でチームを結成し、チームでプログラミングと問題解決の能力を競います。各大学から複数のチームが国内予選に出場し、その成績により選抜されたチームが地区予選(日本の場合はアジア地区予選)に出場、各地区から選抜された最優秀チームが世界大会に出場するというしくみとなっています。全世界で毎年3万人以上が参加する大会で、世界大会は1つの大学から1つのチームしか参加できないことから、大学対抗プログラミングコンテストと位置づけられています。
問題の難易度は様々で、単純な計算問題から、複数のアルゴリズムを組み合わせて解く問題まで多岐にわたります。また、ACM-ICPCの特徴として、チーム戦であることが挙げられます。チームには1台のコンピュータしか与えられないため、個人のプログラミング能力だけではなく、1台のコンピュータをいかに効率よく活用するかというチームワークの良さも重要なポイントです。
国内予選の結果を受け、成績上位39位のチームのメンバーとコーチが表彰され、本学からは5チームがその対象となりました。国内予選には様々な企業賞が用意されており、チームnarianZ(ナリアンズ) は、上位3位までのチームに贈られるLINE(ライン)賞、上位7位までのチームに贈られるMUJIN(ムジン)7賞、2位・6位・8位のチームに贈られるツバメ賞、チームnew_moon_with_face(ニュー・ムーン・ウィズ・フェイス)は1位・10位のチームに贈られるKLab(クラブ)賞を受賞し、チームIQ1(アイキューイチ)とチームj2j2w8(ジェイツージェイツーダブリューエイト)は、成績上位チームではあるが惜しくもアジア地区予選に出場できなかったチームに贈られるニコニコ賞を受賞しました。
アジア地区予選はシンガポール、台北(台湾)、ナコンパトム(タイ)、ハノイ(ベトナム)、ジャカルタ(インドネシア)、ソウル(韓国)、ヤンゴン(ミャンマー)、そして横浜で開催されます。
ICPC運営委員が定める選抜ルールに従って、本学の上位3チームであるチームnarianZ、new_moon_with_face、60odnight(グッドナイト)が、2018年12月8日(土)~10日(月)にかけて行われるアジア地区横浜大会に参加する権利を得ました。
各アジア地区予選の成績上位校が、世界大会に出場することになります。
チームnarianZ (全国2位)
福成理紀さん (工学部 情報工学科 学士課程4年)
久保田陸人さん (情報理工学院 情報工学系 修士課程1年)
勝又広揮さん (工学院 情報通信系 修士課程2年)
チームnarianZからのコメント
東京大学や京都大学等の多数の強豪チーム相手に、2位という順位を取れてとても嬉しいです。
普段使用しているプログラミング言語がバラバラで、デバッグ等に難があるかと思いましたが、適切なコミュニケーションでうまく問題を解くことができました。
今年も世界大会に出場できるよう、地区予選でより良い成績を取りたいです。
チームnew_moon_with_face (全国10位)
宮本柊吾さん (理学部 情報科学科 学士課程4年)
吉野慎司さん (理学部 情報科学科 学士課程4年)
増田尚紀さん (工学院 システム制御系 修士課程2年)
チームnew_moon_with_faceからのコメント
ICPCは3人1組のチーム戦です。各メンバーの長所を上手く活かすことで各々の実力が自分たちよりも高いチームに勝つことができたり、1つの問題を相談しながら解くことで他の人のアプローチの仕方を知ることができたりと、チーム戦には多くの魅力があります。興味が少しでもある人は出場してみましょう。今回はメンバー全員が初参加でしたが、本番では役割をうまく分担でき、落ち着いて問題に取り組めました。最後に、チームを結成してくれた方、コーチや監督者の方に心より感謝申し上げます。
チーム60odnight (全国13位)
吉田拓人さん (情報理工学院 情報工学系 学士課程2年)
山根初美さん (情報理工学院 情報工学系 学士課程2年)
永田怜慈さん (第5類 学士課程1年)
チーム60odnightからのコメント
今回は、年々レベルが上がり、予選通過が難しい中で、国内予選を通過することができ嬉しく思っています。大会当日は大会前のチーム練習の甲斐もあり、チームでベストに近い動きができました。12月のアジア地区大会でも良い結果が残せるように努力していきたいと思います。
チームIQ1 (全国22位)
櫻井義孝さん (情報理工学院 情報工学系 修士課程1年)
高桑健太郎さん (情報理工学院 情報工学系 修士課程2年)
遠藤康矢さん (情報理工学院 数理・計算科学系 学士課程2年)
チームj2j2w8 (全国28位)
松村有倫さん (情報理工学院 情報工学系 修士課程1年)
加藤遊馬さん (情報理工学院 情報工学系 修士課程1年)
阪本哲郎さん (情報理工学院 情報工学系 修士課程1年)