東工大ニュース

Taki Plaza活用検討学生ワークショップ「東工大グランプリ」開催報告

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公開日:2018.12.18

10月10日、10月17日の2日間にわたり、「東工大グランプリ」を大岡山キャンパス百年記念館で開催しました。学士課程から博士後期課程まで、日本人学生と留学生がほぼ半数ずつ、合わせて約30名の学生が参加しました。来賓と本学教職員・学生スタッフも約30名が参加し、合計60名程度の大変賑やかなイベントとなりました。

「東工大グランプリ」は、東京工業大学 学生支援センター 修学支援部門が東工大生向けに開催したイベントです。2020年10月にオープン予定のHisao & Hiroko Taki Plaza(ヒサオ アンド ヒロコ タキ プラザ、以下、Taki Plaza)の活用法をコンテスト形式で募りました。

Taki Plazaの模型を前に、隈研吾建築都市設計事務所の方に中の様子などを確認しながら活用方法について議論する参加者

Taki Plazaの模型を前に、隈研吾建築都市設計事務所の方に中の様子などを確認しながら活用方法について議論する参加者

本学は、2016年4月以来、「将来、科学・技術の力で世界に貢献するため、学生が自ら進んで学び、鍛錬する“志”を育てたい」というコンセプトの下、教育改革を進めてきました。その一環として、本学の卒業生である株式会社ぐるなび 代表取締役会長・CEOの滝久雄氏より多額の寄附を受け、大岡山キャンパス正門入口付近にTaki Plazaを設置します。

Taki Plazaのコンセプトは「外国人学生と日本人学生がここで出会い、絆を深め、共にまだ見ぬ未来を生み出そう」です。Taki Plazaを活かす為には留学生と日本人学生の意見を十二分に取り入れる必要がある、という教職員の考えがありました。それを踏まえ、コンセプトに沿ったTaki Plazaの活用法を学生自らに考えてもらうイベントを、今年の3月頃から2名の学生アシスタントも交えて本格的に計画し、今回の開催に至りました。

講演をするぐるなびの滝氏
講演をするぐるなびの滝氏

1日目は水本哲弥 理事・副学長(教育担当)の開会挨拶から始まり、寄附者の滝氏から多文化を尊重することの重要性について講演がありました。続くグループワークでは、参加者各自が自由に、新しい建物で何をしたいかを付箋に書き、全体共有を行いました。「ストリートピアノを置きたい」、「世界各国の食べ物を楽しめる食堂がほしい」など多くの意見が出ました。

アイデア出しに続き、Taki Plazaに関するレクチャーが行われました。まず学務部 学生支援課の笹川祐輔グループ長よりTaki Plaza設置の経緯について講演がありました。教育改革と建物のコンセプトの紹介に続いて、学生・教職員が集い交流するイベントスペースや海外の情報を共有できるインフォメーションスペースなどが学内コミュニティの構築のために想定されている旨の説明がありました。

次にTaki Plazaの設計を担当した株式会社 隈研吾建築都市設計事務所の名城俊樹氏より、Taki Plazaのコンセプトや建物内部の構成について詳細な説明がありました。大岡山に根付いている「丘」の文化や、学生の動線と空間配分を綿密に考慮した上での内部構成の紹介に、聴講学生が真剣に耳を傾けている姿が印象的でした。

修学支援部門の鈴木敦子学修コンシェルジュより他大学のラーニング・コモンズ事例について紹介がありました。また、修学支援部門学生アシスタントの理学院 化学系の猪股海渡さん(学士課程3年)と理学院 化学系の屋嶋悠河さん(学士課程3年)から事前に在学生インタビューの結果を共有しました。この事前インタビューは今年の4月から修学支援部門が行ったもので、「日本人学生と留学生が英語で交流出来る機会が少ない」「そもそも交流しようとするモチベーションがわかない」など様々な在学生の声が聞かれました。

レクチャー後には、付箋に書かれたアイデアの内容を元に、参加学生を6つにグループに分けました。

各グループは「Taki Plazaで日本人学生と留学生がよりよく交流するための具体的な提案」に向けて議論を重ね、2日目のプレゼンテーションに向け準備をしていきました。全てのグループに留学生がいたこともあり、会場には日本語だけでなく英語も飛び交っていました。最初は戸惑っていた学生も時間が経つにつれ、笑顔も増え、積極的に議論に参加していました。

アイデアを書いた付箋の前で議論する参加学生

アイデアを書いた付箋の前で議論する参加学生

アイデアを書いた付箋の前で議論する参加学生

グループごとの議論の様子

グループごとの議論の様子

グループごとの議論の様子

2日間のまとめとして各グループがプレゼンテーションを行い、東工大賞、ぐるなび賞、隈研吾建築都市設計事務所賞がそれぞれ選ばれました。

東工大賞には、メイクアップスペース・多言語で利用可能な情報ステーションの設置や、学生による相互言語学習について提案したグループが選ばれました。Taki Plazaの設置理念に合致した提案が評価されました。

発表を聴く参加学生

発表を聴く参加学生

発表を聴く参加学生

東工大賞の授与をする井村順一副学長
東工大賞の授与をする井村順一副学長

ぐるなび賞には、朝・昼・夜の時間帯で開催するイベントについて提案したグループが選ばれました。運営スタッフ等を含めた具体的なイメージとティータイム・料理・ナイトクラブという斬新な提案が受賞理由となりました。

隈研吾建築都市設計事務所賞には、24時間解放のラウンジとしての利用を提案したグループが受賞しました。他のグループにはなかった建築の空間を意識した提案が評価されました。

受賞を逃した3グループも、VR(バーチャル リアリティー)やゲームを含めた東工大生らしい提案で会場を賑わせていました。

受賞を受ける参加学生とぐるなびの飯塚久夫副社長
受賞を受ける参加学生とぐるなびの飯塚久夫副社長

隈研吾建築都市設計事務所賞を授与される参加学生
隈研吾建築都市設計事務所賞を授与される参加学生

このイベントでの提案は、実際にTaki Plazaの運営に活かされる予定です。今回のイベントの中で上がった意見は一覧として整理され、Taki Plazaに関わる教職員の間で共有されています。今後はTaki Plaza 学生ワーキンググループを立ち上げ、Taki Plazaにおける本運用に向けたプレイベントの開催、Taki Plazaに設置する家具・備品の選定等に学生が参加することが予定されています。

集合写真

集合写真

お問い合わせ先

学生支援課 支援企画グループ

E-mail : gak.sie@jim.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-3012

学生支援センター修学支援部門

E-mail : concierge.info@jim.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-2760

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