東工大ニュース
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10月22日と11月8日に大岡山キャンパス(西講義棟1レクチャーシアター)及びすずかけ台キャンパス(H1・2棟大学会館多目的ホール)で同時中継による「博士後期課程全学説明会」を開催しました。今年度で3回目の開催となります。
本説明会は、カリキュラム・修了要件の他、経済的支援やキャリア支援体制の情報に加え、博士後期課程に在学中の学生や、博士号取得後に活躍している社会人の声を聞くことによって、本学の博士後期課程への進学あるいは入学に関する理解を深めていただくことを目的としたものです。
参加対象は、主に博士後期課程への進学を考えていたり、迷っている修士、学士の学生ですが、広く周知を行い、保護者や他大学学生、一般の方も含め、10月22日は124名、11月8日は144名、合計で268名の方に参加いただきました。
全体説明 神田学 理事・副学長特別補佐
井村順一 副学長(教育運営担当)
説明会は、大きく3つのパートで構成され、1つ目の「全体説明」のパートでは、22日は、神田学理事・副学長特別補佐、8日は、井村順一副学長(教育運営担当)が登壇し、「東工大が掲げる人材像」、「教育ポリシー」、「カリキュラムや修了要件」、「教養科目・キャリア科目に関すること」、「経済支援・キャリア支援」「就職状況」等について、来場者へ説明しました。
全体説明の結びには、両先生から「博士後期課程を目指す学生へのメッセージ」が述べられました。
2つ目のパートでは、両日共に博士後期課程在学生2名、博士後期課程修了の社会人2名による講演が行われました。
共通の話題として、博士後期課程に進学した背景や目的、現在あるいは大学院生のころどのような生活を送っているか、または送っていたか、を中心に講演がありました。
在学生の講演者は、博士後期課程のメリットだけではなく、デメリットやよく聞かれる心配事について述べました。女子学生がキャリア選択をする上でロールモデルとなる在学生は、博士後期課程の研究生活と私生活のバランスのとり方等を話しました。
社会人の講演者は、修了後どのようなキャリアを積んだか、また、博士在学中に身についた力、たとえば専門的知識、論理的に物事を考える力、コミュニケーション能力などを現在の仕事でどのように活かしているかを語り、博士後期課程を目指す学生へ貴重なアドバイスを送りました。
社会に出てからは、企業は利益を考え、経営判断が必ず入る中、博士後期課程での研究活動がどれほど自由で素晴らしいものなのか、また、人は一生懸命になれることを好きになる特性があるため、全力で挑戦できる環境が人生をより豊かにするという熱いメッセージを語りました。
在学生の講演 井口友莉さん
在学生の講演 ナビラ・サブリナさん
社会人の講演 岩佐稔さん
社会人の講演 川口卓志さん
最後の3つ目のパートでは、講演者全員によるパネルディスカッションが行われました。
学生支援センターの学修コンシェルジュ、伊東幸子特任教授がファシリテーター役を務め、会場からも質問を受け付けました。その後は、講演を踏まえたディスカッションが行われ、博士後期課程進学のきっかけのヒントとなるような講演者の“生の声”を引き出すことができました。
パネルディスカッションの様子
最後に、来場者アンケートに寄せられた意見・要望の一部をご紹介します。
社会人フルタイムの進学者、研究職、ベンチャーとバランスよく話を聞けた。
皆さまのお話から「楽しい」「好き」のメッセージが励みになりました。ありがとうございました。
子供にもぜひ次回受けさせたいと思います。(工学部学士課程4年生保護者)
博士の学費免除の奨学金を早く実現してほしい。経済的な不安が解消されれば絶対博士に進みます。
在学中や企業の人の話を聞くのもよいと思うが、東工大の教授の学生時代の話も聞いてみたいと思いました。
その他アンケートでいただいた多数のご意見・ご要望については、今後の教育支援に活用させていただきます。
なお、当日の資料は下記よりご覧いただけます。