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柴山文部科学大臣が東京工業大学を視察

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公開日:2019.04.17

柴山昌彦文部科学大臣が1月24日、東京工業大学大岡山キャンパスを視察しました。

益学長(左・中央)ら東工大役員と意見交換する柴山文科大臣(右・中央)

益学長(左・中央)ら東工大役員と意見交換する柴山文科大臣(右・中央)

まず、益一哉学長が、学長のリーダーシップによるガバナンス改革、学生の主体的な学びを後押しする世界水準の教育システムへの転換を目指した教育改革、産業界・海外機関との連携による融合研究分野の創出など最先端の研究を進める研究改革の状況について説明しました。柴山大臣は、部局長の役割などガバナンス体制や新しいカリキュラムについて質問し、意見交換がありました。

続いて、地球生命研究所(ELSI)の視察が行われ、廣瀬敬所長が、米国プリンストン高等研究所やハーバード大学など海外の研究機関との研究協力を進めるとともに、「地球と生命の起源」に挑む研究者が実際に集い異分野融合プログラムを実施する世界に類を見ない研究所の概要について説明しました。大臣は、国際色豊かなオープンスペース(AGORA)などの施設を見学しました。

また、教育改革の一つの柱となっている学士から博士課程にいたる斬新なリベラルアーツ教育も視察しました。上田紀行リベラルアーツ研究教育院長が、学士課程1年の「東工大立志プロジェクト」、同3年の「教養卒論」、修士課程1年の「リーダーシップ道場」、博士後期課程の「教養先端科目」などから構成されるダイナミックなコア学修に触れながら、21世紀社会における「志」を育むことを目標に掲げ、「社会性」「人間性」「創造性」を兼ね備えることでより良き未来社会を築く人材を育成するカリキュラムについて説明しました。

その後、アクティブラーニング対応の新設講義室で大臣もカーペットの上で車座になって座り、学士課程1~3年とピアサポートを行う修士課程2年の学生6名が、「東工大立志プロジェクト」「教養卒論」などコア学修の活動と成果について発表しました。理工系大学においてリベラルアーツ教育を学ぶ意義や学生の意識の変化について大臣と活発な意見交換を行いました。

柴山大臣は、翌1月25日の大臣会見で次のように述べました。

「昨日、東京工業大学及び東京シューレ葛飾中学校を視察してまいりました。東京工業大学では、地球生命研究所において、地球と生命の起源に挑む外国人を含めた優秀な研究者が実際に集い、異分野融合プログラムを実施する世界初の研究所の概要の説明を受けました。また、「理工系専門知識」という縦糸と、「リベラルアーツ研究教育院」が提供する「教養」という横糸で、「大きな志を育む」教育の説明を受けるとともに、非常に意欲の高い学生と、実際意義ある懇談をすることができました」

地球生命研究所のAGORAを見学する柴山文科大臣
地球生命研究所のAGORAを見学する柴山文科大臣

車座になって学生と懇談する柴山文科大臣
車座になって学生と懇談する柴山文科大臣

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