東工大ニュース
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4月24日、大岡山キャンパスのレクチャーシアターで第2回理学院講演会「Event Horizon Telescope (イベント・ホライズン・テレスコープ)は何を見たのか」を開きました。
4月10日、地球上の8つの電波望遠鏡を結合させた国際協力プロジェクト「イベント・ホライズン・テレスコープ」の研究チームが史上初めてブラックホールを撮影したと発表しました。ブラックホールとその外側を分ける境界面(ブラックホールの表面)を「事象の地平面(イベント・ホライズン:event horizon)」と呼びます。
このニュースを受け、理学院 物理学系の須山輝明准教授がブラックホールの理論的背景について、また、理学院 物理学系の河合誠之教授が、観測の原理および将来への展望を、数式を交えながらも平易に解説しました。
本学学生、高校生を含め、小学生から成人まで約180名の参加者があり、講演後、活発な質疑応答がありました。
須山准教授
講演会にお越しいただきありがとうございました。多くの方からご質問をいただき、一般相対性理論やブラックホール、今回のイベントホライズン望遠鏡の成果に対する皆さんの熱い興味に感銘を受けました。今回の講演で、宇宙のサイエンスが皆さんにより身近なものになったと感じてくれたら嬉しいです。
河合教授
予告が開催直前だったにもかかわらず多くの参加者にお集まりいただいたことは嬉しい驚きでした。今回解説したのは私の研究成果ではありませんが、多くの方がブラックホール天体に興味をお持ちということは、私自身の研究の励みにもなります。直ちに社会に役立つかどうかはひとまずおいて、純粋な好奇心に駆られた研究への参加や応援をよろしくお願いいたします。(宇宙の研究が役に立たないとは言っていません。念のため)
山田光太郎理学院長
講師のお二人の楽しそうな空気が会場に溢れた会でした。参加者の皆様、急な告知にもかかわらずお集まりいただき、ありがとうございました。多くの質問をいただいたおかげで講演会がまとまり、完成したように思います。また理学院講演会にてお目にかかるのを楽しみにしております。